認知症ケアに当たっている介護士の人が受けておくとメリットがある研修が認知症研修です。たくさんの認知症研修がありますが、特に国が奨励している認知症介護実践研修は、都道府県が実施しているのでメリットが高い研修と言えるでしょう。
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認知症介護実践研修とは
認知症介護実践研修は、2年経験がある認知症介護に携わっている人が受けられる研修です。東京都の受講要件としては次の3つの要件が求められています。
東京都の受講要件
認知症介護の実務経験が2年以上あること
認知症に関する知識が介護福祉士と同等の知識を持っていること
各施設・事業所において介護・看護のチームリーダー(主任・副主任・ユニットリーダーなど)の立場にあるか、近い将来そうなることが具体的に予定されていること
研修内容は、講義や演習を35時間、5、6日間ほど行い、自分が勤務している施設でアセスメントとケアの実践を行います。その後、他施設や職場での実習が2~4週間ほどあり、それを終えてから研修が修了します。
最後に修了証が交付され、認知症介護実践研修の修了になります。受講料は県によって異なり、無料のところもありますが、平均して1万円~3万円ほどかかります。
申し込み方法
申し込みは郵送か直接受講する施設へ持参します。申し込み時に必要な書類は各都道府県で決められた書類を提出します。書類は取り寄せるか、直接施設に取りに行って必要事項を記入します。北海道の日本医療大学例の申し込みは次のような流れです。
●必要書類
1. 実践者研修受講申込書
2. 研修における自己課題設定
3. 他施設実習受け入れについて
4. 他施設実習日程希望調査用紙
5. 身分証明書の写し(自動車運転免許証・パスポート・健康保険証等)
●申し込みの流れ
1. 必要書類を持参または郵送で提出
2. 受講料振込のご案内受理
3. 受講料の振込
4. 決定通知受理
5. 受講
認知症介護実践研修は資格?
主に介護職員として事業所に勤めている人で介護の現場である程度経験を積んだ人向けの内容の研修です。初めて認知症介護に携わる人には、認知症介護基礎研修があります。
知識と実践を集中的に勉強し、施設実習もあるので現場でそのまま実践できます。都道府県により異なりますが、実施は平均年2回ほどですが、県によりばらつきがあり東京都では年20回も実施しています。ただ、この研修に参加するには3週間~4週間ほど必要なので、職場の理解が必要です。
認知症介護実践研修のメリット
近年、認知症の高齢者の増加に伴い、認知症介護実践研修修了の資格を持っていると転職に有利です。資格を有していると、認知症ケアをしているグループホームやそれ以外の認知症対応型施設で、リーダーや管理者として活躍することができます。
施設では研修を受けることで、より認知症の人に対する理解を深めて、寄り添ったケアを受けられます。同僚からも資格を持つことで、より認知症介護に関して頼られる存在となるでしょう。
現在、グループホームでは1ユニットに認知症介護実践研修を修了している人の配置が義務づけられています。また、計画作成担当者や管理者としても従事できます。通所介護でも認知症介護実践研修修了を取得していると認知症加算を取得できます。そのため、2年以上経験をつんだ人に、推薦で研修を受けるように促す場合もあります。
認知症介護実践研修をやってる地域一覧
ほかにも札幌市、仙台市、新潟市、さいたま市、千葉市、川崎市、相模原市、静岡市、大阪市、堺市、北九州市でも独自の取り組みをしています。
まとめ
認知症介護実践研修は、最近注目されている資格です。なぜなら、グループホームのリーダーや管理者は、その資格を持っていることが必須で、通所介護では認知症加算を取得できるからです。国が資格を取ることを推進しているため、都道府県や一部の市では、積極的に研修を行っています。今後、認知症高齢者が増えていくので、認知症介護実践研修の資格をもった人がますます必要になります。
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