咀嚼することの意味ってなに?影響、効果は?

小さいころから30回噛みなさいとよく言われたものですが、噛む効果は子供だけでなくすべての人に共通して認められています。その噛むことと咀嚼(そしゃく)は意味合いがよく似ていますが、少し違います。高齢者や口に麻痺などの障害を持つ人は咀嚼力が弱っているので、介護食を工夫して作らなくてはなりません。では、咀嚼の意味や咀嚼する効果、注意点などをみてみましょう。

 

咀嚼の意味とは?

噛むとは歯で物を噛むことですが、咀嚼とは、歯で噛んで唾液と混ぜながら砕き、飲み込みやすい大きさにすることです。咀嚼することで消化吸収を助けます。30回噛むことは、噛んでいるうちに食べものが砕かれ、唾液と混ざる咀嚼がなされるからいいのです。
しかし、現代社会の中で昔のように噛むことが少なくなり、柔らかい食事が増えてきました。古代は、食事に4,000回ほど噛んで食べていたので顎の発達がよく、顎に歯がしっかりと入るので歯並びもきれいでした。
しかし、次第に食生活が変化し、現代では1回に噛む時間が600回に減っているそうです。噛む習慣が少なくなってきたので、顎が退化して、全ての歯が顎に入りきらなくなってきました。厚生労働省が「8020」運動と言って、80歳で20本の歯を残す運動を行っています。
この咀嚼は、物をかみ砕くことだけでなく、噛むことの運動が様々な効果が立証さえています。次は、咀嚼による影響や効果について述べていきます。

 

 

咀嚼することの影響、効果

ただ噛むことと軽視しがちですが、咀嚼することがどれほど体に影響しているか、どれほどの効果があるかを考えてみましょう。学校現場では、噛むことの大切さを教え、噛むことを推奨する「卑弥呼の歯がいーぜ」の標語をかかげて噛むことを奨励しています。

卑弥呼のひ・・・肥満の防止
卑弥呼のみ・・・味覚の発達
卑弥呼のこ・・・言葉の発音がはっきりする
の・・・・・・・脳の発達
歯のは・・・・・虫歯や歯槽膿漏予防
が・・・・・・・がん予防
いー・・・・・・胃腸の働きを促進
ぜ・・・・・・・全身体力向上と全力投球できる

「卑弥呼の歯がいーぜ」の標語通り咀嚼することで、消化吸収を助けるだけでなく、様々な効果があるのです。

肥満の防止

早食いをすると、お腹の満福中枢が満たされないため、たくさん食べてしまいます。ゆっくりと噛むことで、満福中枢が満たされ、少量でお腹が膨れます。また、ゆっくりと時間をかけて楽しく食べることで、リラックスしてストレス解消にもなります。すると、ダイエット中のリバウンド防止にもなります。

味覚の発達

噛むことにより、唾液が分泌され、舌で感じる味覚が刺激されるので、おいしい、まずい、にがい、甘い、からいといった味覚が敏感になり、発達を促します。

言葉の発音がはっきりする

小さいころからよく噛む癖をつけると、顎の骨、顎の筋肉が発達し、丈夫な顎を作ります。顎が発達していると、顎が小さく歯が入りきらないため、歯並びが悪く、運動能力も低下してしまいます。

しっかりと咀嚼すると、口の回りの筋肉や顎や頬の筋肉、舌の筋肉が発達するので、言葉の発音がはっきりして大きな声が出ます。表情も豊かになるので、毎日しっかりと咀嚼することは効果的です。

脳の発達

よく噛むことで顎の筋肉や頭の骨や筋肉が動いて、脳へ刺激をもたらします。そして、血液の循環がよくなり脳神経が刺激されるので、脳の働きがよくなります。海外の野球選手がガムをかむのは、脳へ刺激を与えて思考力や集中力、判断力が増すためです。さらに認知症防止にも役立ちます。

虫歯や歯周病予防

唾液には抗菌物質のラクトフェリンやリゾチーム、ラクトペルオキシダーゼといった物質によって、細菌やウイルスから守るので、菌が死滅し、虫歯になりにくい性質をもっています。そのため、咀嚼して消化酵素をだし、たくさんの唾液を分泌することで、虫歯や歯周病になりにくくなります。

がん予防

唾液にはペルオキシターゼという酵素が含まれ、発がん性物質の発がん作用を抑える働きがあります。ますた、老化を促進する活性酸素に対しても抑制する働きがあるので老化防止にもなります。よく咀嚼して唾液をたくさん出すことが大事です。

胃腸の働きを促進する

しっかり咀嚼すると、消化酵素であるアミラーゼの分泌量が多く唾液もたくさん分泌するので、食物を飲み込みやすく、消化吸収を助けます。噛まないでそのまま飲み込むようにして食べると、胃腸に負担をかけて消化不良や胃腸の病気にかかることがあります。

全身体力向上と全力投球できる

よく咀嚼することで、あごの筋肉の働きや歯肉、歯を丈夫し、体も健康になるので、全力投球して頑張るときに歯を食いしばって頑張ることができます。

咀嚼の注意点

咀嚼する際に注意したい点は噛む回数や噛み方、時間のかけ方、口腔ケアなどです。

噛む回数

現代人は1回の食事で600回ほどしか噛まないので、一口食べるたびに30~50回噛むことがしっかりとした咀嚼につながります。味がおいしくなり、味わって食べることができます。

噛み方

噛み癖がだれでもありますが、噛みやすい側ばかりで噛んでいると片側のあごに負担がかかり、顎関節症になる可能性があります。よく噛むことは大切ですが、噛むときは両側でまんべんなくかむことが大事です。

一度、顎関節症になると、口を大きく開けられなくなり、噛みすぎて関節がますますすり減ることもあります。噛むときは、縦噛みではなく、もぐもぐと口を閉じて動かすように噛みます。奥歯で噛み砕くように食べることが大切です。

時間のかけ方

食事は1回食べるごとに30~50回噛むと食事時間も長くなります。ゆっくりと時間を取って食べましょう。家族一緒にリラックスした楽しい食事にすることで、ストレス解消にもなります。

口腔ケア

食後の歯磨きやうがいは口の中の物をきれいにして、たべものを残さないようにするため、菌がつきにくく、虫歯になりにくいです。歯周病や口臭も防ぐことができます。また、口腔内の菌が体に入り、病気になることがあるので口腔ケアは大切です。

離乳時からあごの筋肉を発達させよう

離乳期から幼児期にかけて、食べるときに、舌で押しつぶしてすぐに飲み込めるものだけでなく、野菜や肉など柔らかいものから次第に硬いものへ、小さいものから次第に大きいものへと噛み応えを確かめながら、年齢に応じた硬さの物を食べることであごが発達し、不正咬合を防ぎます。

咀嚼困難な人には

咀嚼困難になっている人には、飲み込みやすい調理法やとろみをつけて調理します。介護食はおかゆや柔らかご飯、こしあんやかぼちゃの柔らか煮など、嚥下食ではゼラチンがゆや卵料理、水ようかん、ポテトサラダ、ポタージュなど飲み込みやすい形状のものを使います。

食事の形態としては、普通食→あら刻み食→細きざみ食→ゼリー食やとろみ食→ミキサー食やペースト食など嚥下困難になるに従い、食事の形状がすぐに飲み込めるものに変わります。嚥下困難だと誤嚥性肺炎や無気肺になりやすいので注意が必要です。

繊維が多いものを避け、柔らかい咀嚼しやすいしっかりと過熱した食事にするとともに、水分摂取もとろみをつけるなどの工夫が必要です。

 

 

まとめ

咀嚼とは、噛み砕いて唾液と一緒になり、飲み込みやすい形にすることです。しっかりと咀嚼することで、消化器官や虫歯や歯周病予防、脳や味覚の発達、肥満の防止、がん予防などメリットが沢山あります。これから食事のときは、1口食べて30回咀嚼することを目標にゆっくりと食事を食べましょう。

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