高齢者の疼痛、何を気をつければいいの?種類はどんなのがあるの?

高齢者は加齢で身体に色々な変化がみられる様になってきます。中でも腰痛、肩凝り等の痛みから生活に支障が出る痛みのいわゆる「疼痛」に悩まされ痛みの程度がひどい場合は生活が困難な非常事態になる可能性があります。そんな時に家族の適切な対応が必要です。では高齢者の疼痛にどの様に向き合えばいいか紹介致します。

疼痛とは

疼痛(とうつう)とは、痛みを意味する医学用語で、ひとくちに「痛み」といっても原因や状態によって様々です。私たちは日常生活において転倒や事故等で怪我をした時に「痛み」を感じることで、身体に何らかの異常や異変が生じていることに気づきます。もし、「痛い」という感覚がなかったら、危険を察知したり、回避することができず、ケガや病気を繰り返したり、命の危険につながることもあります。「痛み」は、体温、呼吸、脈拍(心拍)、血圧と並んで、私たちが生きていることを示す“サイン”ともいわれ、私たちの身体や命を守る、生命活動に欠かせない役割を持っています。
しかし、なかには「生命活動に必要ではない痛み」もあります。必要以上に長く続く痛みや、原因がわからない痛みは、大きなストレスになり、不眠やうつ病など、ほかの病気を引き起こすきっかけにもなります。このような場合は「痛み」そのものが“病気”であり、治療が必要です。
そして「痛み」は、その原因によって大きく2つに分けられます。長引く痛みなどでは、複数の原因が関与していることが多いようです。又痛みの状態も軽度な頭痛、腰痛、肩凝りを初めとして末期癌の時に患者が悲鳴を上げるような激痛の痛み等様々な疾患の時の症状と又その痛みを表す言葉もジンジン、ジクジク、ヒリヒリ、等といった「痛み」の他にしびれの程度の強いもの,焼けるような感覚,突っ張り,痛みを伴う冷え,だるい感覚など,本人にとって不快な場合には疼痛としてとらえられます。

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「痛い」という感覚は痛みの原因となるように分布している刺激物質が脊髄に運ばれ、更に脳に運ばれることで起こります。脳に痛みの刺激が伝わることで初めての人は「痛み」を感じます。怪我や火傷などの場合、人は手や足を引っ込めたり、その部分をかばう動作をします これは痛みの感覚が脳に伝わることで体へのダメージを食い止めています。つまりこの場合の「痛み」は危険信号の役割を果たしています。

 

疼痛の種類

疼痛は怪我や火傷、突然の病気などによって起こる「急性疼痛」と 原因の治療を行っても何ヶ月も痛みが続いたり再発したりする「慢性疼痛」の二つに分けられます。「急性疼痛」は体を守る反応の1つで、重要な役割を持っています。脳が「痛い」と認識することによって病気や怪我で傷ついた部分を一時的に安静にさせ、修復を行い免疫反応を呼び起こすという働きをします。
一方「慢性疼痛」は痛みの原因が治っても痛みは続きます。あるいは原因が治りにくいために痛みも続く状態で、むしろ痛みの存在自体が病気となります。日常生活にも
支障が出てきます 糖尿病性 痛みもそのうちの1つです。

又慢性疼痛には大きく分けて3つに分類されます。

慢性疼痛の3つの分類

① 傷害受性疼痛

急性の痛みで、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)や腱鞘炎、関節リウマチ、頭痛、歯痛、打撲、切り傷などがあります。

② 神経障害性疼痛

何らかの原因により神経が障害され、それによって起こる痛みを「神経障害性疼痛」といいます。
帯状疱疹が治った後の長引く痛みや、糖尿病の合併症に伴う痛みやしびれ、坐骨神経痛、また脳卒中や脊髄損傷による痛みなどがあります。中枢や 末梢神経が損傷することによって起こる痛みです。

③ 心凶性疼痛

感情やストレス等から起こる痛み

更に、最近増加している疼痛で命の危険性が高い「癌性疼痛」を忘れてはいけません 癌による痛みは、怪我や火傷のような危険信号の役割はなく慢性的で強い痛みが持続し、人にとっては無用な痛みです。癌の痛みを我慢していると痛みの感覚が鈍感になり鎮痛薬が効きにくくなります。脈拍や呼吸が速くなり血圧が上がるなど体に悪い影響を与えます。また 日常生活の面でも食欲が落ちたり、眠れなくなったり、体が動かせずに床ずれが起こるなど、様々な悪い影響が出てきます。そのため、癌による痛みは早く治療する必要があります。

●各疼痛のポイント

痛みの要因となる「急性疼痛」や「慢性疼痛」更に注意すべく「癌性疼痛」について紹介しましたがわかってもらえましたか?分類が何であり痛みが続くということは生活にも影響が出てきます。痛みのために仕事ができなくなったり、歩けなかったり眠れなかったりすると患者さん本人だけでなくその家族の人生にも多大な影響を与えます。

疼痛の原因と症状

痛みは、身体の異常を知らせる警告反応として重要な役割を果たします。同時に不快な症状として日常生活に支障をきたし、生活の質を低下させる要因にもなります。疼痛は急性と慢性の痛みに分けられます。一般的に3ヶ月、または6ヶ月以上続く場合は慢性の痛みとされます。慢性の痛みを抱えている人は多く、これまでの実態調査によると、わが国では全成人の22.5%、推計患者数は2,315万人と報告されています。

疼痛の現状

疼痛の原因には慢性の痛みを来す疾患からの変形性脊椎症や腰痛症といった筋骨格系及び結合組織の疾患から、神経疾患、リウマチ性疾患などの内科的疾患、さらには線維筋痛症や複合性局所疼痛症候群等の原因不明のものまで、多種多様です。
また、厚生労働省の国民生活基礎調査によれば、多くの国民が慢性の痛み(慢性疼痛)を抱えており、それが生活の質の低下を来す一因となっています。一方、痛みの客観的基準は確立されていないため、痛みを抱える国民の多くは、周囲の人達から理解を得られにくく、一人で悩んで生活している等の実態が指摘されており、これらへの対策が社会的課題となっています。(一般的な痛みの個人的な表現として・・・腰痛はなったものしか痛みはわからない!!!)等がよく使われています。

●神経障害性疼痛の症状と原因

疼痛の中で最も多くの患者が痛みで悩んでいる慢性疼痛の1つ神経障害性疼痛の原因と症状について紹介します。

[原因]

原因には、次のようなものがあります。
・帯状疱疹ヘルペスやHIVなどのウイルスの感染によって、神経が障害された
・糖尿病などの代謝障害によって、神経が障害された
・脊柱管狭窄やヘルニアによって神経が圧迫/障害された
・抗がん剤の副作用によって、神経が障害された
・事故やケガなどで神経が切断/障害された
・がんの腫瘍によって神経が圧迫された
・がんの腫瘍が神経に広がった

[症状]

次のような痛みは、「神経障害性疼痛」かもしれません。
・痛みが長期間続いている
・しびれ感を伴う痛みを感じる
・発作のように強い痛みが、短い間隔で襲ってくる
・普段は何でもない程度の刺激に対して、強い痛みを感じる
・少しの痛みが、とてもひどい痛みに感じる
・針で刺したような鋭い痛みを感じる
・電気が走るような痛みを感じる
・感覚が鈍くなる、なくなる

疼痛の対策

現在慢性疼痛で国民成人の23%近い人達が痛みにたえて生活をしている状態です。
特に「腰痛」「肩凝り」での痛みの対象者は仕事が原因とされる職業病的要因が最近増加傾向にあります。しかし企業も含め職業病とも言えるこれらの痛みに対しての企業側も社会全体でも痛みにたえる対策はまだ整っていないように思われます。

痛みに対しての現状の課題

[現状の医療体制の課題]

患者の痛みに対して、従来の消炎鎮痛薬(湿布薬)や神経ブロックなどの治療、あるいは自身の経験に基づいた方法による治療等で対応している状況が報告されており、治療に抵抗性を示す慢性疼痛に対して、専門医の見解としては「必ずしも適切な治療法を選択しているとは言い難い」更に慢性疼痛の診療においては痛みを専門とする診療体制は十分に整備されていない。その背景には、痛みを対象とした診療が成り立つような制度や人材育成、教育体制が確立されておらず、痛みを理解し、痛みに苦しめられている者を社会全体で支えようとする意識が、十分に形成されていない現状の課題があります。

[今後の痛みに対しての対策]

●医療体制の強化

① 痛みに対してまず重要なのは慢性化させないことであり、痛みに対して早期に適切な 対応を行うことが重要です。そのためには、痛み専門医のみならず一般医についても、痛みに対する診療レベルを研修等により向上させる必要があります。
② 一般医で対応困難な痛みについては、関係する診療各科の医師や、看護師や薬剤師等の各職種のスタッフが連携して治療にあたるチーム医療を行うことが求められます。

そのためには、チーム医療の核となる痛み診療部門を整備し、診療だけでなく、情報収集や情報発信、人材育成、講演活動等、慢性の痛みが持つ多様な問題点について、広く社会に伝える役割も付帯することが望ましい事です。

高齢者の疼痛

高齢者は加齢が進むにつれて身体的な機能、免疫力等はいくら自己管理しても年を
とることによる自然の法則には逆らうことはできません。これから高齢者が日々を
過ごしていく中で様々な「痛み」と共存することになってくることになります。

高齢者と疼痛治療

高齢者の疼痛疾患としては帯状疱疹後神経痛, 変形性膝関節症や変形性脊椎症による腰下肢痛, 三叉神経痛, 癌性疼痛, 五十肩, 頸肩腕症候群などがあり, これらの疾患は老人性変化に伴うことが多く, 難治性(なんじせい)の疼痛に成りやすく、 高齢者では痛みがADLやQOLに直結していることや, 慢性疼痛への移行を予防するためにも積極的に痛みをとることが必要です. しかし高齢者は生理的機能が低下し合併症が多いことから, 治療法には制限があります。様々の鎮痛薬, 鎮痛法を組み合わせたバランス鎮痛は, 相乗効果, 副作用の減弱という効果が期待でき, 高齢者においては理想的な鎮痛法と思われます。

また最近の高齢者の疼痛治療として注目されている治療法が「レーザー治療」でこの治療法では副作用がほとんどないことから, 高齢者の鎮痛の補助法として益々採用されるものと思われます。. 高齢者は個人差が大きくしかも合併症が多いことから, 個々の患者に応じた治療および管理が必要になります。.

 

まとめ

年をとると身体の色々な部位が機能低下してきます。高齢者の定番の疼痛が五十肩、神経痛、坐骨神経痛、変形膝関節症など痛みの箇所を挙げれば全体と言える程疼痛と加齢はリンクしています。酷い状態になると寝たきり状態もあり得ますので普段から軽度の運動と 食事管理で疼痛の防止をおすすめします。

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