日本摂食嚥下リハビリテーション学会について教えて!

食事の時は物を口に入れる、噛む、飲みこむの摂食、咀嚼(そしゃく)嚥下(えんげ)で食事をします。しかし高齢者や脳卒中の後遺症の方は摂食嚥下障害で食事うまくとる事が出来ません。そんな摂食嚥下障害方の為に色々な学術発表や研究発表を行っている機関が  「日本摂食嚥リハビリテーション学会」です。その学会について詳しく紹介致します。

 

日本摂食嚥下リハビリテーション学会とは

一般社団法人日本摂食嚥下リハビリテーション学会はとは摂食・嚥下障害のリハビリテーションについての学問を取り扱う専門学術団体の一つで。1995年に日本摂食嚥下リハビリテーション研究会として設立、1997年に日本摂食嚥下リハビリテーション学会となり2015年には登録会員数は11,000名以上になりました。活動としては学会専門誌日本摂食嚥下リハビリテーション学会誌(年3回発刊)及び専門に認定「日本摂食嚥下リハビリテーション認定士制度」実施、更に学術集会の開催と認定士単位セミナーや市民公開講座の開催、e-learningによる学習システム、研究助成金制度、診療ガイドラインの策定など、さまざまな事業を取り組んでいます。

https://goo.gl/images/wraLcX

摂食・嚥下障害の原因

摂食・嚥下障害の原因は口顎口蓋裂(こうがいれつ)等の生まれつきの病気、耳鼻咽喉手術の術語,脳性麻痺,脳血管障害、神経筋難病、呼吸器疾患、パーキンソン病治療薬、精神安定剤、加齢等様々です。つまり摂食・嚥下障害は誰にでも起こりうる障害です
摂食・嚥下障害は高齢化社会の重大な健康問題の一つになってきました。又食べるという事は高齢者も若い人も関係なく人間の最も基礎的な習慣でもあり、食文化の楽しみとしての意味も大きいので摂食・嚥下障害はQOL(生活の質)が大きく変わってきます。

●体の衰弱や加齢に伴う摂食・嚥下障害

① サルコベニア(筋肉減少症とも言われる)

全身の筋肉と共に咀嚼(そしゃく)や嚥下に必要な筋肉が失われていく状態で最近注目されています。

② 舌での押しつぶし、咀嚼力の低下や食物を飲み込みやすい形にまとめる機能の低下

(食魂形成不全)、歯が弱る、残存歯数、義歯の不具合により起こります
●唾液の性状と量の変化 ●嚥下反射の遅れ ●喉の位置の下降 ●無症候性脳梗塞の存在
●注意力、集中力の低下
等が主な原因として挙げられます日本摂食嚥下リハビリテーション学会はこれらが原因となる摂食・嚥下障害について学術研究やシンポジューム等の開催を行う事により摂食・嚥下障害の防止へ力を注いでいます。

■日本摂食嚥下リハビリテーション学会全体像

https://goo.gl/images/xDVYTk

 

日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士とは

https://goo.gl/images/chY89b

資格認定の背景

前の項目で摂食嚥下障害の原因について紹介しました。日本は今後2025年問題を抱える 超高齢化社会へとなっていく中で多くの摂食嚥下障害の対象者がでてくる事も歴然としたものとして課題に取り上げられています。現在この課題の打開策となる摂食嚥下リハビリテーションの専門職が不足している事に対して行政指導のもと平成28年度に日本摂食嚥下リハビリテーション学会と日本栄養士会の協働で「摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士」の資格が作られました。日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士として、多くの摂食嚥下障害の対象者の嚥下状態を把握し、適正な食事の管理を行う専門職としての新たな認定資格です。

厚生労働省の発表によると今年3月に「地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理に関するガイドライン」を公表しました。そこで栄養管理のあり方を国として初めてて整理したと報告とがあり。また、「平成28年度の診療報酬改定においては、外来・入院栄養食事指導料初回の倍増や、摂食嚥下機能低下の患者に対しても個別栄養指導の対象に含める等、嚥下機能が低下した方への充実を図っています」と行政も摂食嚥下リハビリテーションの重要性について重要視してきました。

●摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士の流れ

 

日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士になるには

摂食嚥下リハビリテーション学会認定士になるには以下の認定水準をクリアして更に、同学会が定める受験資格を満たさなければ認定試験を受験する事はできません。

受験資格及び認定水準

●認定水準(同会規約より)

医師、歯科医師あるいはそれに準ずるものによる摂食嚥下リハビリテーション計画を理解して、それに従って摂食嚥下訓練を実施するとともにその経過や結果を指示書に報告する能力を有し、同時にリスク回避に関して必要な知識と技能を有する事を認定水準とする。
この水準は摂食嚥下リハビリテーションの基本要素として、摂食技能療法実施時の要求水準を十分に超えるものを想定する。但し本認定によるリハビリテーションの実施は職種ごとに規定された法的制約を超えるものではない

●平成30年度日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士試験の実施について

① 申込期間

平成30年8月13日(月)~9月14日(金)まで(申し込み書類必着)

② 実施日

30年12月02日(日)

③ 時間

13時30分受け付け開始

④ 受験資格

以下の3項目を満たすもの
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会会員歴が受験年7月31日において2年以上ある事
・摂食嚥下に係る臨床又は研究歴が受験年7月31日において通算3年以上ある事
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会インターネットプログラム
(eーラニング)全課程の受講を修了している事

⑤ 受験申請

認定試験に必要な書類は次の通りである

必要な書類

・受験申請書
・履歴書
・専門職の免証
・eーラニング修了証
・受験申請料払い込み受領書
・返信用封筒

⑥ 認定士試験

認定委員会は認定士試験に受験申請のあったものに対し、申請書類をもって種類審査を
実施する
・認定士試験は、認定士試験受験資格を有し、認定士試験受験に必要な書類を認定委員会に 提出し、書類審査に合格した者に対して行う。
・試験方法は,マークシート方式の多肢選択試験とする。
・試験問題案の作成は,認定委員会に指名された日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定 士が行い,試験問題は認定委員会が調整して決定する。
・試験問題の出題範囲は、e-ラーニングの内容とする。これからもよろしく
・試験日は,原則的に毎年12月の第1日曜日とする
高齢者の「食」問題は現在も同様な問題は在宅介護で見受けられますが要介護者が加齢や 病気による後遺症等により摂食嚥下障害になり正常な食事がとれない状態が多くみられて中には嚥下状態から誤嚥性肺炎(ごえつせいはいえん)になる要介護者も後をたちません。このような状況から判断しても高齢者の「食」の問題を解決できる認定士は今後は重要視されることになってきます。

日本摂食嚥下リハビリテーション学会の訓練法

これからの更なる高齢化社会に突入していく状況において2025年には高齢者問題の試練が訪れます。「地域包括ケアシステム」や「新オレンジプラン」等の国家プロジェクトと言える高齢者、認知症対象者対策がどのような結果になるか期待するところです。これらの計画において共通している点として挙げられるのが「高齢者」「在宅」「配食」が挙げられます。
そこで日本摂食嚥下リハビリテーション学会では嚥下状態の改善、防止を目的としたて同学会の医療検討委員会等の専門分野において検討された内容の訓練方法を取り入れる事で高齢者の嚥下状態防止や誤嚥性肺炎などを防ぐ為に訓練として報告されました。ここでその一例を紹介致します。

■基礎訓練(間接訓練)–1

[嚥下体操意義]

摂食前に準備体操として行ったり,基礎訓練として行われたりするもので.全身や頸部の 嚥下筋のリラクゼーションになります.また覚醒を促すことにもつながり.主な対象者偽性球麻痺(仮性球麻痺),高齢者全般,これ以外でも患者の状態によって使われています。具体的な方法でよく知られている方法としては次の ①~⑩ を一セットとして実施する事で効果がさらに期待されます.
① 口すぼめ深呼吸
② 首の回旋運動
③ 肩の上下運動
④ 両手を頭上で組んで体幹を左右側屈(胸郭の運動)
⑤ 頬を膨らませたり引っ込めたりする
⑥ 舌を前後に出し入れする
⑦ 舌で左右の口角にさわる
⑧ 強く息を吸い込む(咽頭後壁に空気刺激を入れる)
⑨ パ,タ,カの発音訓練
⑩ 口すぼめ深呼吸
ここで示した方法以外でも患者の状態に応じて,組み合わせや方法を工夫して行われていまます。注意点としては、デイサービスや病院の施設入所者に対して集団で行うとより効率的で意欲も高まりますが、頸椎症など頸部の疾患がある場合は首の回旋運動を控える事です.めまいなどの症状が出ることがある為に注意しましょう

■藤島式嚥下体操セット

[意義]

嚥下の基礎訓練として用いられるもので.各訓練の項にそれぞれの意義を記載.主な対象者 としては特に軽症嚥下障害者には有効とされています。.具体的な方法
1.嚥下体操(前述)[意義] 頸部の緊張をとり嚥下をスムーズにする
2.嚥下おでこ体操(または頭部挙上訓練)  [意義] 嚥下筋力強化
3.ペットボトルブローイング [意義] 嚥下改善,呼吸改善,鼻咽腔閉鎖機能・口唇閉鎖機能改善
4.アクティブサイクル呼吸法 [意義] 咳嗽力強化,咽頭感覚改善
5.発声訓練:カラオケで、朗読でも良い.なるべく大きな声を出す:声門防御機構の強化

1 を毎食前(1~2分)に実施.2~5を毎日,1セット実施(5~10分).疼痛軽減が図れる.その他にも様々な訓練がプログラムされています。例えば基礎訓練で22種類、
「摂食訓練」で息こらえ嚥下法等13種類、摂食訓練(直接訓練)で13種類と嚥下状態に対応するために考えられた訓練方法は摂食嚥下障害者にとっては明るい事になるようです。

 

まとめ

生活の中で「食」は生きていく為に欠かす事が出来ない事です。しかし加齢や後遺症に見舞われ噛む、飲み込む等の動作が不自由になって摂食嚥下障害の辛さがわかります。今辛さを感じている高齢者の為に栄養管理士と協働の資格のように他の資格との協働資格が更に増えてきる事で高齢者の食の問題改善に更に1歩近づくことが出来る事でしょう。

介護の相談を受けて報酬がもらえるサービス?

会社勤めの方が家族の介護を理由に辞めてしまう【介護離職】そんな人の介護の相談に乗るだけで報酬がもらえちゃうサービスを紹介します!

空いた時間でお小遣いが稼げ、スキルや資格を活かせるサービス【JOJOS】の登録はこちら!

jojoschatbanner

関連記事

介護相談の相手をして報酬がもらえる!

介護に困っている働いている人向けの介護相談、マッチングアプリ【JOJOS】 相談に乗るだけで報酬がもらえるので空いてる時間で自分のスキルを活用できます。

登録はこちら