バリアフリーについて詳しく教えて!種類は?例は?

現在、日本に住む65歳以上の高齢者割合は約28%で、2036年には33.3%(3人に1人)になると予想されています。今後も高齢者や障がいを抱えた方に配慮したバリアフリー化は日本全体で重要なこととなってくるでしょう。
今や、新しい建築物や街作りでは「バリアフリー」が実践されてきていますが、目に見えないバリアフリーや、バリアフリーが及ぼす弊害もありそうです。今回は、ばりあふりーについて詳しく見ていきましょう。

バリアフリーとは

では、厚生労働省から出されている障碍者基本計画による、バリアフリーに関する用語について整理していきましょう。

■バリアフリーの定義

障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去するという意味で、もともと住宅建築用語で登場し、段差等の物理的障壁の除去をいうことが多いが、より広く障害者の社会参加を困難にしている社会的、制度的、心理的なすべての障壁の除去という意味でも用いられる。

■ユニバーサルデザイン

バリアフリーは、障害によりもたらされるバリア(障壁)に対処するとの考え方であるのに対し、ユニバーサルデザインはあらかじめ、障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわらず多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインする考え方。

 

バリアフリーの種類

バリアフリーには一般的に4つの種類があると表されます。詳しく見ていきましょう。

1.物理的なバリア

車いすの方や足の不自由な方が、お店の入口や歩道に段差があって通れないなど物理的な障害のことをいいます。

物理的なバリアの例

物理的なバリアの例としてはほかにも以下のことがあげられます。
・乗降口に段差があるバス
・駅のホームまでの階段
・車いすの方が利用できないトイレや出入り口
・身体障がい者用の駐車スペースがない など

2.制度的なバリア

制度的なバリアとは、法令や制度等の存在によって機会の均等を奪われているバリアです。

制度的なバリアの例は以下のようなことが考えられます。
・能力以前の段階で入学、就職、資格取得等の機会が与えられない
・盲導犬・介助犬がいるから店舗に入ることを許可しない。
・幼児連れお断りのお店など

3.文化、情報のバリア

文化、情報のバリアとは情報を入手する際に困難もたらすバリアのことです。視覚障害者・聴覚障害者等にとって、安全で自立した生活を送る際の障壁になっています。一般の人が日常生活の中で視覚に頼っている時計の時刻表示や家電機器の操作、新聞、交差点の信号等の情報、タッチパネル式のATM(現金自動預払機)や電化製品等でも、視聴覚に障害のある人にとってはバリアになっている場合があります。

他に、例としては以下のことが考えられます。
・イベントなどで手話通訳がないこと。
・駅や車内におけるアナウンス情報が障がいのために伝わらないこと。
・緊急地震速報やJアラート。(聴覚障害者にとって、音声だけの情報では気がつかないことがあります。)

4.意識上のバリア

意識上のバリアとは、人や社会の中にある心の壁です。バリアフリーに対する認識不足や高齢者や障がいのある人への無関心や偏見などが社会参加しようとした時の最も大きな問題となるバリアといわれています。意識上のバリアは感情によるものなので、まずはバリアフリーについて関心をもってもらうことが前提となります。高齢者や障がいのある方を見て「かわいそう」「気の毒だ」と思ってしまうことも意識上のバリアとされています。

具体例としては次のようなことがあげられます。
・身障者用駐車スペースに一般の人が平気で駐車してしまう
・身障者用トイレ(多機能トイレ)を一般の人が利用してしまう
・点字ブロックのあるところに自転車を置いてしまう
・歩道などの道路幅を物でふさいでしまう

 

バリアフリーの例

私たちの身近にありながら、あまり意識していないバリアフリーの例をみていきましょう。

■エレベーター

①エレベーターの中の鏡

車いすの方がエレベーターに乗り込んだ際、かごの中で回転ができない場合、後ろ向きで出るときに後方を確認するための鏡です。

②車いす用ボタン

車いす用のボタンの場合は扉の開放時間が長く設定されています。

■紙幣

①紙幣の大きさ

紙幣の大きさは種類によってそれぞれ異なっています

②凹凸による識別

目の不自由な方がお札を指で触って識別できるように、凹版印刷により、お札の角にざらつきを持たせたマークがついています。昔のお札は角に一箇所こういったマークがついていましたが、現在は両角に2箇所ついています

■シャンプー、リンスのボトル

シャンプーとリンスをギザギザで区別。
目を閉じたままでもシャンプーとリンスを区別できるように、シャンプーのボトルにだけギザギザがついています。

■横浜での好例

横浜では障害児施設に住民向け貸会議室を併設したところ、障害児と顔見知りになるにつれ、当初施設建設に反対だった住民も好意的になった。

バリアフリー化の注意点

バリアフリー化の注意点やデメリットについて例をあげながらまとめていきましょう。

■別の障がいに対しては思わぬ新たな弊害が起きる

視覚障がい者の方のための点字ブロックが、車いすや歩行不安定の方にとってはバリアになってしまう場合があります。

■環境の変化で起きるリスク

自宅内の段差をなくしてバリアフリーにした結果、いつもあるはずのある場所に段差がないのでかえって足の踏み場や目測を誤って高齢者の方が転倒してしまったなど。特に高齢者にとっては住み慣れた環境が変化することが心身のストレスに繋がる可能性があります。

■家族の生活に不自由さが生じてしまうことがある

玄関の段差をなくす、戸やドアのレールを埋め込み式して外から段差がないフラットな状態にした場合、砂が入ってきやすくなり掃除が大変になった、大雨の時に水が浸入しやすいなどの弊害が生じたケースがあります。また、脱衣室と浴室間でも完全にフラットにしたことでお風呂掃除を夢中でやっていたら、浴室のドアがキチンと閉まっていなかったようで脱衣所が水浸しになったなど、段差がないことで家族の生活に不自由さや手間が発生していることもあります。

 

まとめ

私たちは必ず老い、そして今は元気でも身体的機能徐々に低下してしまいます。また、事故や病気などで突然、障がいを負ってしまうかもしれません。そのため、誰もが使いやすい道具や設備、さらには住みやすいまちづくりが必要です。ハンディキャップがある人でもバリア(障壁)を感じないで生きるためにバリアフリーは今後より大事な考え方になっていきます。
そして、バリアフリーを考える上で、今回みてきた、「物理的バリア」「制度的バリア」「文化・情報面のバリア」「意識上のバリア」という目に見えるバリアだけではなく、4つのバリアを解消することこそが私たちが目指すバリアフリーなのです。

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