喀痰吸引等研修について教えて!概要は?

介護が必要な高齢者の多くは、身体機能も低下し、何らかの症状により痰がたまっても自分で排痰することが難しい場合もあります。病院などでは、排痰がうまくできない人に対して、医師や看護職員が痰の吸引を行い、たまった痰を体外へ出す場合があります。基本、痰の吸引は医療行為であるため、仕事として行う場合は、医師又は医師の監督、指示のもとで看護職員しか行うことができません。福祉施設では、医師は常駐しておらず、看護職員も24時間対応することが難しい現状があります。そのため、一定時間の喀痰吸引等研修を受けた介護職員に対して、一部の喀痰吸引を行うことができるようになりました。

喀痰吸引等研修とは

介護職員の喀痰吸引等研修といわれています。介護の重度化に伴い、のどに痰が絡まっても自分で排痰することができなかったり、口から食事を食べることができず、胃に直接チューブをつける手術などをして口以外から栄養摂取する方法を取る利用者が増えてきています。

排痰することができない人に対しての排痰法もありますが、体力のない高齢者が多いため、吸引器で痰を取ることが多いです。喀痰等吸引や経管栄養からの栄養補給は医療行為になります。制度が整備される前から家族は資格がなくても行っていた行為ですが、福祉施設で医師や看護職員だけが行う行為となると、利用者の生活が継続できなくなってしまいます。
そのため、「社会福祉士及び介護福祉士法」が改正され、喀痰吸引等研修を受け、都道府県知事に「認定特定行為業務従事者」として届け出ることにより、医師や看護職員の監督、指導のもと、喀痰吸引等が行えるようになりました。

喀痰吸引等研修は、1号研修・2号研修・3号研修にわけられます。研修によって基本研修と実地研修の時間や回数、研修費用も異なります。自分がどこの事業所でどのような仕事に従事するために研修修了が必要なのかを確認してどの研修を受講するかを考えましょう。

 

喀痰吸引等研修の概要

●喀痰吸引等研修の筆記試験

喀痰吸引等を安全に実施するための知識を修得していることを確認するために基本研修終了後、筆記試験を行っています。この試験は、落とすための試験ではなく、知識を確認するためのものです。そのため、出題は四肢択一方式です。出題数は、研修内容によって30問または、20問となっています。9割以上を合格としており、総正解率が一定水準に満たなかった場合は、再度、講義を全課程受講させ、知識の修得に努めています。

●喀痰吸引等研修の費用

喀痰吸引等研修は、カリキュラムによって1号、2号、3号研修と区別されています。

>喀痰吸引等研修の種類

・1号研修とは

不特定多数の利用者に対し、口腔・鼻腔・気管カニューレからの吸引や胃ろう、腸ろう、鼻腔からの経管栄養が行えます。すべての方に対応しているため、受講費用は、11万円~22万円ぐらいです。費用の幅が大きいのは、実地研修費用を含んでいる講習会と実地研修費用を含んでない講習会があるためです。実地研修費用が含まれていない場合は別に費用がかかるため、事前に確認しておきましょう。

・2号研修とは

不特定多数の利用者に対し、口腔・鼻腔からの吸引や胃ろう、腸ろう、鼻腔からの経管栄養が行えます。1号研修と異なる点は、気管カニューレからの吸引ができないところです。受講費用は、8万円~16万円ぐらいです。費用の幅が大きいのは、1号研修と同様に実地研修費用の有無や介護実務者研修を修了し、科目が重なっている部分の受講が免除される場合もあるためです。

・3号研修とは

特定の利用者に対し、口腔・鼻腔・気管カニューレからの吸引や胃ろう・腸ろう・鼻腔からの経管栄養を行えます。この研修は、登録された対象者にしか吸引はできません。費用は6万円前後で受講できますが、対象者を定めずに吸引などの医療行為が行えません。

喀痰吸引等研修の費用は、6万円~22万円までの幅があります。どこでどのような業務を行うかによっても必要な受講が異なります。

介護実務者研修と喀痰吸引等研修

介護実務者研修は、資格によって免除科目もあるが、基本研修450時間と医療的ケア50時間の講義があります。喀痰吸引等研修の1号研修・2号研修は、基本研修50時間と実地研修合計90回程度あります。

通常、介護職員が業務内に喀痰吸引を行うために、喀痰吸引等研修修了が義務つけられています。喀痰吸引等研修は、講義50時間 + シュミレーター実技演習の「基本研修」と、介護施設や医療機関で実際に高齢者に対して行う「実地研修」を修了する必要があります。

介護福祉士を受験するために、介護実務者研修を受けると、喀痰吸引等の医療的ケアを50時間学んでいるので、喀痰吸引等研修の基本研修がすべて免除となります。喀痰吸引等研修の基本研修は、筆記試験による修了過程審査が行われていますが、実務者研修の修了にて筆記試験が免除されます。そのため、介護実務者研修を受けて修了している人は、決められている事業所などで実地研修を行うことにより、喀痰吸引等研修も終了となり、喀痰吸引等ができるようになります。

これはあくまで介護福祉士の実務者研修を受けている場合に喀痰吸引等の基本研修が免除になるだけで、喀痰吸引等の基本研修を修了しているから介護福祉士実務者研修の医療的科目の免除にはなりませんので注意が必要です。

喀痰吸引等研修後の業務と仕事

福祉施設等にて喀痰吸引等研修を受けた介護職員がその業務に就く場合、事業所自体も喀痰吸引等研修を受けた介護職員が吸引することがあるという事業所登録を都道府県に行います。さらに喀痰吸引等研修を受けた介護職員は、認定特定行為業務従事者として届け出が必要です。事業所登録と研修を受けた介護職員個人の両方を登録して初めて法律にのっとって喀痰吸引等を行うことができます。

実際の仕事は、土日祝日や夜間帯の勤務のときに行うケースが多いです。喀痰吸引等研修を受けているからいつでもその業務を行うのではなく、あくまで医師や看護職員の指示、監督下で行うことになっています。看護職員がいない時間や人数的に少なく手に負えない時間に介護職員が行います。そのため、看護職員が勤務している時間に介護職員が主として医療業務を行うことは基本的にはありません。

喀痰吸引等研修を受ける事業所が限定されているわけではありませんが、24時間の事業を展開している事業所の介護職員が受けている場合が多いです。研修を受講することによって実践的な技術が身につき、幅広い利用者の対応が可能になります。介護職員としてのスキルアップにもつながります。

 

まとめ

喀痰吸引等研修について理解いただけましたか。利用者の重度化が進んでいる施設にとって喀痰吸引や胃ろうなど経管栄養を必要とする方が多く、看護職員だけでは対応が難しい現状があります。安全に生活していただくために介護職員として知識と技術を高めていけるようにがんばりましょう。

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