痴呆症について教えて!初期症状は?チェックと予防は?

もし身近な人に痴呆症のような症状があらわれたらどうすれば良いのでしょうか。まだはっきりとした症状がなくてもちょっとしたことに気づくことで早期発見できることもあります。痴呆症の特徴や発見方法はどのようなものなのでしょうか。また予防することはできるのでしょうか。

痴呆症とは

痴呆症の定義

痴呆症とは現在「認知症」と呼ばれ、病気そのものではなく何らかの原因で起きる症状の集合、症候群です。一般的な病状の定義として「痴呆症は一旦正常に発達した知的機能が常に低下した状態で日常生活に支障が出る状態」のことを言います。つまり生まれつきや発達途中の子供に起きる障害ではなく全てが一度成熟した大人以上の年齢であり、「後天的に現れた症状」に限定されます。また、「物忘れ」や「他人から見て変わった行動」は誰でも持っているものであり、痴呆症の症状としてはそれによって「日常生活に支障」が出ていることを定義としています。

痴呆症の種類

痴呆症といえば「アルツハイマー型認知症」が有名ですが痴呆症の原因は他にもたくさんあります。「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」は痴呆症の原因疾患とする場合が多く「アルツハイマー型認知症」と並んで「3大認知症」とも呼ばれます。それぞれの特徴として、「アルツハイマー型認知症」は脳が萎縮していくことで脳の機能が衰えていく病気です。「脳血管性認知症」は脳出血や脳梗塞など脳内の血管に異常が出ることで脳の機能に異常が出ている状態です。「レビー小体型認知症」は「レビー小体」と呼ばれる異常な物質が脳に蓄積することで脳だけではなく運動機能にも異常が出る病気です。他にも原因となる病気は多数あり、それによって症状や特徴が異なります。中には治療可能なものもあり、痴呆症の種類を知ることは症状への対応や治療に重要な要素となってきます。

痴呆症という呼び方

痴呆症は現在「認知症」という呼び方が一般的です。「痴」「呆」という字はそれぞれ「愚か」、「頭が悪い」、「ぼーっとしている」、「何も考えていない」などの意味を持ち、差別的な印象を与えます。実際本人は怠けていてそうなったわけではなく、何も考えていないわけでもなく、病状に悩み苦しんでいます。そういった背景からも「痴呆」という呼び方はふさわしくないという考えが広まり、国の政策や医療・介護の現場を始め公共の場で「痴呆」という言葉は使わずに「認知症」と呼ぶことが一般的です。

roujin_sagashimono_woman

 

痴呆症の初期症状

記憶障害

健康的な人でも物忘れと痴呆症の記憶障害の大きな違いは「体験そのものを忘れる」ことです。物忘れの場合は忘れていた答えを聞けば「ああ、そうだった!」や「そういえばそんなような事してたな」と思い出したり心当たりがあったりします。痴呆症の場合はそういった体験の記憶がすっぽりと抜け落ちてしまいます。また忘れる特徴として、昔のことよりも今に近い新しい出来事を覚えることが苦手になります。

認知機能障害

痴呆症というと物忘れに注目されがちですがそのほかにも色々な機能にも異常が起きます。認知機能障害とは物事を「認識」して「判断」することが難しくなる症状です。例えば今何時で、ここがどこなのかなど色々なことに見当をつけることが難しくなったり、その人が自分の子供なのか親なのか、友人なのか関係性がわからなくなったりという症状があらわれます。

実行機能障害

動作は行えるのにその順番がわからなくなる、道具の使い方がわからなくなる、わかっているのに行動に移せなくなるなどの症状があらわれます。例えば服のボタンがかけられない、服の着方が分からずに上着を履いてズボンを被るような行動がこれにあたります。

痴呆症と介護

周辺症状

痴呆症は脳に異常が起きることで脳の色々な機能に障害が起きます。その障害と本人の性格や習慣、判断によって行動として現れます。「徘徊」「妄想」「暴力」「異常行動」が代表的で、痴呆症の周辺症状と呼ばれています。

早期発見が大事

痴呆症の症状として異常な行動が見えるようになってくるのはかなり症状が進んでからです。痴呆症はできるだけ早期に気づくことで進行を遅らせたり悪化する前に生活を整えたりなどの対応ができます。早期発見、早期対応が大事になります。しかし痴呆症の初期症状が始まっていてもそれに気づくことは簡単ではありません。会話に異常があるわけでもなく毎日会っていても表面的にわからない場合がほとんどです。痴呆症の初期症状の特徴を知り日常生活での異変の積み重ねに気づくことで初期の痴呆症に気づくことができます。

穏やかな生活を目指す

親しい人が痴呆症になり色々なことができなくなってくると、「治したい」「できるようにしたい」という思いになるのは当然のことです。しかし痴呆症の人にこうした思いを押し付けてしまうとストレスになり症状を悪化させてしまうこともあります。痴呆症の介護では治療や自立よりもまず「穏やかに生活する」ことを目指して介護を行います。

本人のペースに合わせる

痴呆症の人に理解を求めたり周囲のペースに合わせさせたりしてもうまくいかないことがほとんどです。なぜできないのかと考えるほど介護側の苛立ちが強くなりお互いに苦しくなってきます。痴呆症の人の介護では本人の感じていること、見えているものに合わせることが基本です。現実や介護側の意見を押し付けても混乱させて症状を悪化させてしまいます。

痴呆症のチェックと予防

痴呆症のチェック方法

痴呆症の人は何もわかっていないと思われがちですが本人はそのことに気づいていて悩んでいることが多く、露骨に質問したり受診を勧められたりすることを嫌います。もし近親者で痴呆症を疑う場合はそれとなく確認することが大切です。

チェック方法1:日付の確認

一番抵抗が少なくさりげなく行える方法として日付を確認する方法があります。日にちは誰でも間違えることがあるので「月」や「季節」を聞きます。そのまま質問するのではなく例えば4月なのに「今8月だよね」や「今年の秋は涼しいね」など具体的にこちらから提示して反応を見ます。

チェック方法2:絵を書いてもらう

痴呆症になっていると空間の認識に異常が現れます。特に時計の絵などを書いてもらうとわかりやすく「左右のバランス」「数字の位置」「数字の過剰または足りない」など異常が見られます。

チェック方法3:受診する

チェック方法1,2では症状が出ない場合もありますが専門の医療機関で検査することでより確実に状態を知ることができます。検査の方法は簡単な質問をしたり脳の画像をみたり色々な方法があります。ただし多くの痴呆症患者の場合受診を嫌がるので健康診断や他の理由で受診を勧めたほうがうまくいきます。

こんなことに気づいたら要注意!

お財布に小銭が溜まる:計算ができなくなっている。お金のやりとりが苦手になっている。
同じ日用品が家に大量にある:買ったものを忘れている。
味付けが異常に濃くなる:味がわからなくなっている。適量の判断ができなくなっている。
性格が急に変わった:痴呆症の原因疾患によって感情に変化が起きている。
親しい人の名前を間違える:名前や関係性がわからなくなっている。
人の関係がわからなくなる:家族関係、友人関係がわからなくなっている。
物をよくなくす:しまった場所が思い出せずものを探すことが多くなっている。
服の着方がおかしい:服の着方や気候にあった服装がわからなくなっている。
日付を大きく間違える:昼か夜か、今の月、季節がわからなくなっている。

痴呆症を予防するには

アルツハイマー型やレビー小体型の認知症はまだまだわからないことが多くその発症原因も不明です。そのため認知症に有効な予防法というのも確率されてはいません。そのためここでは事例や症例などから良いとされている予防方法についてご紹介します。
痴呆症の予防1:ストレスを溜めない
痴呆症の発症原因やきっかけにストレスが関わっていることは広く知られています。痴呆症を予防するにはストレスを溜めない明るく朗らかな気分で毎日を過ごすことが大切です。

痴呆症の予防2:適度な刺激

一時期流行った計算ドリルなどの脳トレは人によっては逆効果であることがわかってきています。大切なのは楽しく適度に脳を活用することであって、いくら脳を活用してもストレスを感じるような嫌いなことを毎日繰り返すのはよくありません。本を読む、話をするなど自分が楽しめる刺激を探しましょう。
痴呆症の予防3:人との交流
脳が一番活発に働くのは人と話しているときとも言われています。人付き合いがストレスになる場合もありますが、それより一日中誰とも話をしないような孤立した状態は刺激も少なく脳が衰え安くなります。

sick_jakunensei_alzheimer

 

まとめ

痴呆症は早期に対応することでその後の生活の悪化を防ぐことができます。痴呆症の症状悪化は本人だけではなく介護者や同居する家族にも大きな負担になります。痴呆症の症状をよく理解して痴呆症の人の視点で考えることが痴呆症の介護で大切です。

介護の相談を受けて報酬がもらえるサービス?

会社勤めの方が家族の介護を理由に辞めてしまう【介護離職】そんな人の介護の相談に乗るだけで報酬がもらえちゃうサービスを紹介します!

空いた時間でお小遣いが稼げ、スキルや資格を活かせるサービス【JOJOS】の登録はこちら!

jojoschatbanner

友だち追加
LINEからのご登録はこちら!

 

関連記事

徘徊の意味について教えて!原因は?癖になる?

老人ホーム、介護施設について教えて!種類は?特徴は?

認知症の定義について教えて!これからはどうなるの?

介護相談の相手をして報酬がもらえる!

介護に困っている働いている人向けの介護相談、マッチングアプリ【JOJOS】 相談に乗るだけで報酬がもらえるので空いてる時間で自分のスキルを活用できます。

登録はこちら