徘徊の意味について教えて!原因は?癖になる?

認知症の症状として代表的な「徘徊」とは具体的にどのようなものなのでしょうか。また痴呆症が「認知症」と改められたように「徘徊」という言葉の意味についても疑問が持たれています。近代介護の「徘徊」の捉え方についての考え方や解決方法などについてまとめました。

 

徘徊の意味とは

なぜ「徘徊」と呼ばれるのか
認知症の人が長時間歩き続けていると「徘徊」という症状名が付けられます。徘徊という言葉「あてもなくさまよう様子」という意味です。認知症の人が同じところをぐるぐる歩き回っていたり、理由を尋ねても意味不明の答えが返ってきたりする様子から「徘徊」という言葉が使われるようになりました。

「徘徊」は外から観た言葉

認知症の人は本当にもう何もわからなくなった人が壊れた機械のように「徘徊」しているのでしょうか。徘徊しているというのは元々本人の視点ではなく、その行動を見ている人の視点です。あてもなく歩いているように「見える」こと、その目的については意味不明なのではなく、見ている人が意味を「理解できない」というのが本質です。つまり徘徊というのは本人以外の人がその行動の意味を決めつけていることになり、本人にとってはそれなりの意味があるのです。

「徘徊」の考え方の変化

認知症について理解が進んで良かった頃、「徘徊」は認知症の人が起こす異常な行動の一つでした。あてもなく歩き回り、人の家に入ったり迷惑行為をしたり、ときには事故や行方不明を起こして周囲に迷惑をかける問題行動として扱われていました。しかし認知症の人の考えや気持ちに寄り添うようになって、認知症の人が「徘徊」する本当の意味が分かってきました。「徘徊」には「理由」や「原因」があって、そのために行動をしているだけです。「徘徊」には止めるべきものもありますが問題がないのであれば止める必要ない場合もあります。危険や迷惑行為のためにやめてもらいたい時はその原因を知り、対応を考えることが問題解決につながります。

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徘徊の原因は?

言葉にできない訴え

健康な人でも自分がなぜそのような行動を取っているのか理解していないことが多くあります。例えばイライラしているのはカルシウム不足や大きな悩み事が原因である場合もあります。認知症の人の場合も同じです。行動には理由があります。認知症になるとその原因を自分で分析したり困っていることを人に伝えたりすることが難しくなります。徘徊に限らず認知症の人の行動は「言葉にできない訴え」であり、その人の気持ちを知る手掛かりとなります。

徘徊の原因1:生理的な欲求

人の行動は生理的な欲求が根底にあります。認知症の人が行動に移す例としては「排泄」「食事」などがあります。人は元々服を着たまま排泄する生き物ではありません。排泄欲求が始まると安心して排泄できる場所を探します。お腹がすけば食事に関連する物や場所を求めます。

徘徊の原因2:体調不良

体の異常を知らせる手段として徘徊という行動が起きていることがあります。高齢者に多い事例としては「便秘」でお腹が苦しく、この不快感をどうして良いのか分からずあるきまわるということがあります。他の疾患でも同じように体に起きる不快感が原因になる場合があります。

徘徊の原因3:居場所を探している

「徘徊」の理由として最も多いのが「仕事に行く」「家に帰る」「用がある」です。すでに退職して働いていた場所がなくなっていても関係ありません。自宅に居ても家に帰りたいと言うこともあります。これは自分の尊厳を保てる場所を探している可能性があります。認知症の人は自分の異変に誰よりも気づいています。衰えや孤独による不安を抱えています。それでも「自分も誰かの役に立ちたい」「自分だってできるんだ!」という自分を肯定したい気持ち「尊厳」を持ち続けたいと思っています。それがかつて自分の誇りであった場所「職場」や「家」を探しに行く原因になります。

徘徊の原因4:逃避

認知症の人ができないこと、わからないことを教えたり責め続けたりすると認知症の人は心の逃げ場を失っていきます。そして安心できる場所に逃げたくなります。これが徘徊の症状として現れ、家にいるのに「家に帰る」といってその場から逃げようとします。認知症の人としては「自分がこんな扱いを受けるはずがない」「こんな不快な場所が自分の家であるはずがない」「もっと安心できる場所があるはずだ」という思いからありもしない「家」を探し続けたりします。

原因を見つけるにはどうしたら良いの?

認知症の人の徘徊の原因と対応のポイントは「体」と「心」です。まずは解決しやすい「体」から考えます。認知症の人の場合便秘やトイレを探している場合が多くあります。まずは体に原因となる異常が起きていないかよく確認しましょう。次に「心」です。安心して楽しい気持ちの時に徘徊という症状はほとんど起きません。まずは本人の立場や気持ちを考えて居心地のよい人間関係や環境を目指し、本人を不快にさせている原因が何かを探してみましょう。

徘徊と散歩

散歩は徘徊防止に効果があるのか?

散歩は運動や気分転換でストレス発散になり、徘徊の防止に効果があります。体が疲れていれば多少気になることがあっても「今度でいいや」となることもあります。ただし逃避や切迫感などの強い思いがある場合は散歩をしてもあまり効果がない場合があります。そういう場合は体の状態や普段の接し方などを見直して安心できる環境づくりに力を入れます。

散歩の注意点1:安全への配慮

認知症による他の症状により不穏や暴力行為が強い人の場合はできるだけ2人以上の付き添いで散歩位でかけましょう。認知症の人が興奮状態になったり家に帰ることを嫌がったりすることも想定して臨機応変な対応ができる体制で出かけます。また散歩の道中も転んだりするものがないか、本人が不注意な歩き方をしていないかなど安全面に気を配ります。

散歩の注意点2:コースへの配慮

歩きやすい、車通りが少ないなど安全面以外で、コース選びに重要なことがあります。それは「不穏のきっかけ」になるものがないかということです。例えばお墓などの近くを通った時に家族の死や自分の死への不安を強く思い出してしまうような場合はそれに関するものはなるべく避けます。あまり神経質になる必要はありませんが興奮状態になりやすい人や極端なうつ症状がある人は配慮が必要です。

徘徊は癖になっちゃう?

徘徊は習慣になるの?

「徘徊」という行動は全てが悪いわけではありません。私たちが気分転換に街を散策するようになんとなく歩きたい時もあります。そういった歩く行動が習慣になることもありますがそれが問題になるとも限りません。むしろ「徘徊」という症状の裏にある本当の問題を放置していることのほうが問題で、悪化していくと徘徊以外の症状として現れてきます。

徘徊はさせない方が良いの?

何をもって「徘徊」と呼ぶのかによりますが、本人が楽しんでいるわけでもなく周囲に迷惑をかけながら歩き回るのであればそれは多くの場合「徘徊」以外に問題があります。徘徊をさせないことばかり考えると鍵をして「閉じ込める」、何度も話して「言い聞かせる」ことが増えます。周囲の状況を理解できなくなっている認知症の人の行動を制限することは本人に大きなストレスをかけることになり逆効果です。鍵をかけてもなんとか脱出する方法を考えます。ストレスが溜まると徘徊以外の問題行動として症状が現れてきます。

徘徊を防ぐには

「徘徊」を問題行動にしないためには、その人の目線に立って、なぜ「徘徊」しているのかをよく知ることです。介護側の目線で考えると「なぜ言うことを聞いてくれない」「自分はどうすればいい」などという考えばかりが浮かんでしまいます。認知症をかかえるその人の目線で考えることで体の異変や歩き回りたい理由にたどり着くことができます。まずは理由を理解することが徘徊を防ぐ近道になります。

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まとめ

認知症介護は他人目線から本人目線へと根本的な考え方が変わってきています。認知症の人と深く関わっていくといろいろなことが「わからなくなっている」ことよりもいろいろなことが「わかっている」ことに気付かされます。徘徊もまた「分からずに動き回る」のではなく「分かるからこそ行動している」という考えで見ればむしろ自然な行動ではないかと思います。

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