自然死ってどんなこと?種類は?

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2016年の日本人の平均寿命はもう既に80歳を超えて男性は80.98歳で女性に至っては90歳に手が届く87.14歳になっているまぎれもない世界トップの長寿国です。2016年「平成29年人口動態統計の年間推計」によると自然減少数が40万を超え死因でも自然死が5位と「少産多死」の世界になっています。更に実態を見てみましょう。

自然死とは

まず人口の動態状況見てみましょう

平成28年人口動態総覧・前年比較

昭和22年 平成28年 平成29年 差額 28年 (率) 29年(率)
出 生 数 2,678,792  976,978   941,000 △36,000   7.8 %   7.5 %
死   亡   1,138,238   1,307,748  1,344 ,000   36,000   10.5 %   10.8 %
自然増減 △1,540,554 △    330,770 △403,000 △72,000 △ 2.6 % △ 3.2 %
死   産    123,837     20,934    20,000 △ 1,000   21.0 %   20.8 %
婚   姻    934,170   620,531   607,000 △14,000    5.0 %    4.9 %
離   婚     79,551    216,798   212,000 △    5,000    1.73 %   1.70 %

引用:平成29年人口動態統計の年間推計(厚生労働省)

◆死亡原因順位

死亡順位   死亡原因
第1位 悪性新生物(ガン)
第2位 心疾患
第3位 肺炎
第4位 脳血管疾患
第5位 老衰

日本の最先端の医療技術の進歩と医療保険、介護保険等他の国にない保険システムによって平均寿命は終戦後から比較すると30歳以上も延びています。その背景には日本独特な和食文化や小学校から社会人まで反強制的に行われる日本人独特の集団行動「健康診断」が行われている国はあまりない事だと思います。普段はあまりきずかないことですが平均寿命が延びる為の要因の1つとしては言えることです。

超高齢化社会の高齢者の最終は?

上の動態調査結果でも判断できるかと思います。現在は国の主軸を担う若者が少子化ということで済まされないような状態になってきている事はおわかり頂けると思います。子供が高齢者より多い状態であれば高齢者が今のように高齢化や超高齢化等と騒がれることもなく短い残りの人生を楽しく過ごせていけるのではないでしょうか。更に死亡の原因に老衰があります。この老衰が死亡原因の上位にくるということは治療に延命措置を取らないで自然死をを選択される家族が増えてきた事による結果だとも言えます。老衰といってもこのワードは医学的な定義は明確ではありません。現在は高齢者が亡くなったときに該当する死亡原因がない場合自然死と記載するような時に「老衰」を用いています。現在超高齢化社会になってきて今後はさらにこの状況は増え続けていく事になり、それに伴うように「多死社会」になってくることから目を背けることはできない社会環境が続いてきます。

自然死の定義

自然死の定義として考えられていることは自然死は病気などが原因ではなく、加齢とともに自然に老衰で死亡していく事で、ガンなどで余命がない患者に対して延命措置を取らない尊厳死についても自然死として扱われます。こうした尊厳死を含む自然死の考え方は苦しい投薬の副作用や治療による苦痛などに耐えるのではなく落ち葉が自然に落ちていくように静かに最期を迎えさせてあげるものとしての考え方です。

自然死の判断

現在は最期を迎える場所は病院がやはり最期まで専門スタッフが診てくれる事や病院の医師は最期まで延命措置を行います。医師の立場としは自然死、老衰ということは医療の立場としては曖昧な概念であり医師の裁量で加齢の為のために治療できない疾患であれば、病名を問わず老衰死になる可能性が高くなることもあるようです。医師は患者を救うことを第一に考え最終的には何らの病名が死因として記載しなくてはいけませんそのような時に自然死(老衰)は医学的には定義として認可されていない為自然死の扱いが曖昧になります。現在厚生労働省死亡診断書マニュアルでは「死因としての(老衰)は、高齢者で他に記載すべく死亡の原因がない、いわゆる自然死の場合のみ用いる」とありますが医学的には立証されたものではありません。

■超高齢化の中での自然死の増加

現在日本の高齢化の問題は上の動態調査でもお分かり頂けるかと思います。世界保健機構(WHO)が定めている高齢化社会は65歳を超える高齢者が総人口の7%を超えると高齢化といいそれが21%を超えると超高齢化と定義しています。では現在の日本はどうでしょう
・平成28年10月現在  日本の総人口     1億2,693万人
・65歳以上高齢者                     3,459万人
・人口比率                 27.3%
超高齢化社会と言っても間違いありません、更に2025年問題で昭和22年代に生まれたいわゆる団塊の世代の人が70歳前後になり動向調査にも紹介していますその年に生まれた方は200万人おられその50%が高齢者になっていれば2025年頃は現在以上の最期を迎える人たちで更なる多死社会問題を抱えることになります。

 

自然死の種類

自然死の考え方は日本と欧米諸国とはまず死生観に違いがあり、欧米諸国では自然死の種類とも言える「延命治療」「尊厳死」などといった人工的措置により長生きさせるという考えが医療や社会全体にありません。
口から食べれなくなると無理な延命措置はせずに自然に最期を迎えさせることが一番の治療と考えられています。色々な報告やレポートを見ても日本の医療では常識的な事が世界の医療では考えられない事が2つあります。
ひとつは処方される薬剤消費量が人口数に比べて多いこと、人口が約3億2000万人のアメリカの約2倍もあります。もうひとつは、寝たきり高齢者の比率が世界各国と比べてダントツに高いこと。この2つとも胸を張って世界1として手を叩ける事ではありません。
処方薬剤については多くの人は体験している事ではないでしょうか自宅の隅に飲み残しの薬や湿布など置かれていることありますよね。特に高齢者は通院の頻度も高くなりそれに伴って処方薬も増えてきているようです。最も興味深い点が寝たきり状態の高齢者が世界でトップの位置にあることです、言いかえればこの寝たきりの高齢者も平均寿命のカウントや高齢化の元となっているようにも思えます。この寝たきり高齢者の実態は欧米各国と比較すると日本だけの現象と言えます。
実際寝たきり高齢者の数は、社会の高齢化とともに増え続け、現在約200万人。このままいくと2025年には300万人に達すかもしれないといわれています。

なぜ、こんなことになっているか調べると。その最大の原因は、医者が死期を迎えている患者さんを死なせないから、つまり過剰ともいえる延命治療が行われているからだと思われます。欧米各国では、医療施設、老人ホームなどに寝たきり高齢者はほとんどいないようです。たとえば、北欧のスウェーデンでは、高齢者が自分で物を食べることができなくなった場合、点滴や胃ろうなどの処置は行いません。このような人工的な処置によって高齢者を生かし続けることは、生命への冒涜と考えるからです。つまり、人間は自力で生きることができなくなったら、自然に死んでいくべきだという死生観が医療の分野も社会も定着しているからだと思われます。

ところが、日本はこの逆で、どんなことをしてでも生かそうとして。たとえ植物状態になって呼吸しているだけでも、生きているほうがいいという考えがあり。社会や医療にその考え方が定着しているように思えます。

自然死が勧められる原因

2009年頃から自然死つまり老衰死を望む家族が増えてきています。2016年には全死亡者数130万人の内内9万人が延命措置などを行わず老衰死を選択して最期を迎えられています。何故近年このように自然死を選択するようになってきたのかというと次のような事が要因とも言えます。

自然死を家族が望む原因は

高齢者は病院に入院して治療を重ね最期も病院で迎える高齢者が殆どです。その入院で延命治療や尊厳死などの選択をする状況になった家族の立場として今までは少しで「長生きしてほしい」というような要望があり又医師も生かす為に最善の医療をもって延命に力を注いできましたが最近の傾向として
1.家族が介護で疲れもうこれ以上ケアできない
2.植物状態が本人にとっても家族にとっても限度があることを認識した結果老衰死を選択するようになってきた
3.生死がはっきりしない状態で苦しみに耐える光景は家族としてつらい光景でこれ以上はみてられない。
4.現在の死因の順位をみても最近の調査報告で5位に入ってきており過去には見られない状態で今後はベスト3にはいることは十分にありえることです。
5.日本人の死生観が変わって親の介護、死、葬儀、見送りについての死生観が従来の延命や豪華な葬儀から老衰による自然死、密葬、家族葬等の葬儀の簡略化に考え方が変わってきた事が延命措置を望まないことにより老衰が死因として上位に来るようになった結果ではないでしょうか。

人間は必ず人生の最期を迎えます、但しその時の亡くなり方は様々で延命措置や安楽死といった選択肢を与えられる状況に家族が遭遇した場合に誰が最終的判断を行うかは決めその結論は早く担当医師と相談しておく事が家族の最期の使命でもあると思います。

まとめ

実際に自分が家族や親の病気で尊厳死に延命治療を選択する状況になった時に何が正し判断なのかきっと迷うことだと思います。そういう状況に比べると老衰死は「人生をまっとうした最期」で自然死とも言われような亡くなり方は他の病気で苦しい状態で亡くなるよりはるかにいい最期ではないかと思います、皆さんはいかがですか。

 

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