車椅子の名称について教えて!構造と各部位の名称は?

Manual-Wheelchair

体力や筋力が落ちている時や、歩行ができなくなっとき、座ったまま移動ができる車椅子は、安全に移動するための重要な移動手段福祉用具です。
高齢化が進み、車椅子を必要とする利用者のニーズは多様化しています。介護される人、介護をする人にとって使いやすいように、車椅子の種類は実に豊富になりました。
車いすが自分の体の一部のように感じられるような自分の状態にあったタイプを選ぶことができると良いですね。
今回は、車椅子の種類や機能、選ぶときのポイントについてご紹介します。

車椅子の構造と各部位の名称

車椅子には、乗る人の利便性を考えたさまざまな機能がついています。利用者の身体の状態に合わせて必要な機能を採用すれば、生活の質もぐんと上がるでしょう。
車いすの主要部分の名称と役割について紹介していきます。

■フレーム

車いすの枠組みのことで、車いす全体を支える重要な部分です。
車椅子を支える金属の部分です。軽い素材を使うと軽量で持ち運びがしやすくなり、重い素材を使うと丈夫で安定感のある車椅子になります。
材質は、鉄、ステンレス、アルミ合金などがありますが、軽量化のためチタン合金を使用する場合もあります。太さを指定したり色をつけたりすることもできます。

■背もたれ(バックサポート)

座ったときに背中を支える部分です。利用者が楽になるためだけでなく、姿勢を保持する役割もあります。
身体機能に応じて、高さや角度を調節する必要があります。自動車への積み込みに便利なようコンパクトにするために、折りたたみや取り外しにすることができます。また、長時間の座位姿勢が困難な人のために、後ろに傾斜するリクライニングタイプのものもあります。

■握り(グリップ)

形状は、直角とカーブしたものがあります。通常、介助者が押しやすい高さに設定します。

■肘掛け(アームサポート)

利用者が座ったときに、腕を置く部分です。楽な姿勢を保てる以外にも、立ったり座ったりするときにつかまって身体を支える役割もあります。
普通型、デスク型、タイヤの形状に沿ったタイプなどがあります。デスク型はテーブルなどに接近しやすいように、前の部分が一段低くなっています。ベッドなどへの乗り移りを容易にするために取り外したり、跳ね上げ式にすることもできます。

■脚部

通常は固定式ですが、ベッドやトイレ、自動車に接近しやすくするために、支柱全体が外に開くスイングアウト式や支柱全体が取り外せる取り外し式などもあります。

また、膝の関節が曲がらない人のために適当な傾斜角度がとれるエレベーティング式というものもあります。

■レッグサポート(足首からふくらはぎ周辺を支える部分)

足が足板からはずれて後方に落ちないようにするためのもので、両側の支柱にわたされたタイプと左右独立したタイプがあります。

■フットサポート(足を乗せるプレートの部分)

材質には、ステンレス、プラスチック、布などがあります。通常は左右に持ち上げることができ、コンパクトにするために手前に折りたためるタイプもあります。足がプレートから落ちてしまう場合には、つま先やかかとの部分にループをつけたりします。

■ブレーキ

車椅子を停車するときに動かないようにする部分です。駆動輪に部品を押し付け、回転しないようにします。
介助用の車いすの場合、介護者が車椅子を押すときに持つ部分です。自転車のハンドルとブレーキのような造りになっていて、握るとブレーキがかかります。手の力が弱かったり、手が届かなかったりする場合は、ブレーキの柄を延長することも可能です。また、介助者用として、グリップにつけるキャリパーブレーキや足で操作するステップブレーキなどもあります。

■ハンドリム

自走できるように、駆動輪の外側についている持ち手の部分です。駆動輪よりも一回り小さく、利用者は座ってここを握り、後ろから前に送る動作を繰り返して前進します。後ろに送ると後進します。
材質は、ステンレス、アルミ合金、プラスチックなどがあります。握りやすくするために太さやタイヤとの間隔も変更できます。滑りにくくするためにビニールでコーティングしたり、握ることが困難な場合にはノブをつけたりすることがあります。

■キャスター(前の小さなタイヤ)

車いすの向きを変えたり回転する際に、走行を滑らかにするもので、硬質ゴム製、空気入り、走行中の振動を抑えるクッション性の材質でできたものやショックアブソーバー付のタイプもあります。
サイズにはいろいろなものがありますが、室内など平らな床面で使用する場合は小さいサイズのものが、屋外の不整地などで使用する場合は大きいサイズのものが適しています。乗り心地の面では空気入り、クッション性の材質やショックアブソーバー付のものが優れていますが、空気入りのものは定期的に空気を管理しないと破損してしまうことがあります。

■駆動輪(後ろのタイヤ)

駆動輪の大きさは、22インチと24インチが一般的に使用されていますが、介助者用車いすなどは、16~20インチのものが使用されます。タイヤの太さは普通自転車と同じものが多く使われますが、細いタイヤも選ぶことができます。駆動輪を下開きに傾けることで回転しやすくしたり、着脱式にすることで、自動車へ積み込みやすくすることもできます。

また、タイヤホイールは一般的なスポークタイプの他に強度が高く軽量なカーボンタイプなどがあります。

■座シート

身体の機能や寸法に合わせて、幅・奥行き・傾斜角度などを決めます。シートの材質は、大きく分けてビニール製とナイロン製の2種類があります。ビニール製は汚れにくく、ナイロン製は耐久性に優れています。最近になって色や柄の種類も豊富になりました。

■テッピングレバー

介助者が段差等を越えるために、車いすのキャスターを持ち上げる際に、このティッピングレバーを足で踏むことで楽に持ち上げることができます。

車椅子のタイプ別名称

形や機能によって、車椅子はタイプ別に以下のような名称に分けることができます。

■スタンダードタイプ

病院や自宅などで多く使われている標準的な車椅子です。座面、背もたれ、車輪など、必要な部品は一通りそろっていて、初心者でも気軽に使い始めることができます。
一般的には自走はもちろん、介助者が後ろからも押せるタイプの車いすを指して呼ばれることが多いです。日常生活で、主に自走でしか車いすを利用しない方や、病院や施設内のみで使用する車いすとして人気です。

※介助式車いすとは

介助式は、自力ではこぐことができないタイプです。
自走式に比べ後輪タイヤが小さいので小回りが効く点や、コンパクトに折りたたんでの収納の際などにも便利です。

■多機能・モジュールタイプ

車椅子の各部品が動いたり角度が自由に調節できたりするタイプです。ひじ掛けを上げる(跳ねあげる)こともフットレストを外す(スイングアウト)こともでき、背もたれや座面の調整も身体に合わせられるタイプです。スタンダードタイプに比べて機能的で、利用者の体の大きさやニーズに合わせやすいという特徴があります。特にひじ掛けを上げることで
ベッドや椅子から横移動での乗り移りが可能なので、足腰が弱っていて立ち上がりが困難な方などのニーズが高いです。

■ティルト・リクライニングタイプ

座面と背もたれが連動して倒れる機能を「ティルト」といい、背もたれのみが倒れる機能を「リクライニング」といいます。倒れることにより、座位(座っている状態)によるお尻や太ももにかかる体重を背中や腰に分散できるというメリットがあります。また、座位の姿勢を長時間保てない場合にも便利です。

■電動タイプ

バッテリーやモーターが搭載され、手元のコントローラー(ジョイスティック)を使って操作する車椅子です。片手を動かせればいいので、力が弱い人でも練習さえすれば乗りこなせるでしょう。介護者側の押す力が小さくても動かせるアシストタイプもあります。坂道を頻繁に使用する人に向いています。

■6輪タイプ

一般的な車椅子は4輪ですが、もう2輪増えたタイプの車椅子です。6輪になることにより、駆動輪(普通の車椅子でいう後輪)が座面の真下にくるので、手で操作をするのが楽になります。また、小回りが利き、曲がり角のある通路などでも操作しやすいというメリットがあります。

まとめ

車椅子には、利用者や介護者の負担を軽くする便利な機能がついているため、つい頼ってしまいがちです。
しかし、本来車いすは移動手段の一つです。利用者の身体状況に応じて「できること」を出来なくしてしまうような使用方法は適切ではありませんね。自走できる力がある人には自走用のものを、足でこぐことができる人にはスイングアウト機能があるものを、選ぶなどしましょう。
適切な車椅子を選定することで、活動そのものと行動範囲が拡大し、より自分らしい生活ができることでしょう。

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