創傷ってどんなこと?種類は?褥瘡の違いは?

通常の生活の中でナイフや庖丁等の刃物を使う時は昔に比べると子供達の安全性を考えて少なくなり料理か父親の趣味のDIYの時くらいで、又刃物の所持についても最近刃物による殺傷事件の多発により厳しくなっています。このような刃物等による傷の事を創傷とよびます。今回は創傷について治療法等を紹介致します。

 

創傷とは

一般的に「創傷」とは身体の外側に刃物等により傷を受ける事を創傷と言います。通常では「傷」と呼ばれています。医学的には創(そう)傷(しょう)という異なるタイプの損傷(そんしょう)をまとめて言います。 「創にきずあり、傷にきずなし」といわれるように、創傷の医学的定義では「創」は皮膚が壊れるを損傷を指し、「傷」は皮膚の破れを伴なわない損傷を言います。皮膚表面の損傷部分の、表面を医学的には創面(そうめん)と呼びます。傷が深い部分を創底(そうてい)と呼び。一般的に傷の総面積が狭く、深い創の場合、創の表面を創口(そうこう)と言います。医学的な定義も交え紹介しましたが、一般的には「切り傷」「刺傷」と言うと分かりやすいと思います。最近では刃物による無差別殺傷事件も多発化してきて多くの人達が刺傷や切り傷により被害を受けています。

銃刀法

現在創傷の原因ともなる刃物の所持については法律の「銃砲刀剣類所持等取締法」通常銃刀法で刃の長さが6センチ以上のナイフ等の刃物は正当な理由なしでは所持出来ません。もしも違反した場合は2年以下の懲役もしくは30万円の罰金刑になります。

~文中の用語解説~

損傷(そんしょう)     傷を受ける事

創縁(そうえん)      傷口の周辺

創 (そう)             皮膚や粘膜がの一部が組織離断をきたすケガの事です。

挫滅創(ざめつそう)    殴られるなど外部から強い力で圧迫される傷

創洞(そうどう)        傷口内に空いた空間の事

■創部の症状は次のように分類されます。

  1. 切創(切り傷)
  2. 擦過傷(擦り傷)
  3. 挫創・挫減創
  4. 刺創(刺し傷)
  5. 咬傷(咬み傷)

等に分類されます創がきれいに治る為には初期治療が重要です、創傷を受傷した場合は速やかに形成外科への受診をおすすめします。

創傷の種類

創傷には様々な形態があります。以下のような機械的分類によるものや非機械的な状態に分類されます。

[機械的要因]

●切創(incised wound)

鋭器による開放性損傷で,創縁は直線状,正鋭でなく挫滅創があり,創端(創角)は破裂状,創面は平坦でなく,創洞は楔状で架橋構造を有しません。

●割創(cut wound)

重量のある物体が体表面に打ちつけられて生じる開放性損傷で,創縁は直線状,正鋭で挫滅創がなく,創端は尖鋭,創面は平坦,創洞は楔状を呈し架橋構造を有することが多い

●刺創(stab wound)

刺器による損傷で,刺器の種類により創の形態は異なります。

●挫創(contusion)

鈍的外力が作用して生じる開放性損傷で,創縁は不整,表皮剥脱をともない,創端は不整,創面も不規則・不整,創洞は架橋構造を有することが多い。

●裂創(laceration)

鈍的外力により表皮が過度に伸展されて生じる開放性損傷で,創縁は不規則・不整,創端,創面も不規則・不整,創洞は架橋構造を有する。挫創との区別はつきにくい。

●杙創(impalement wound)

先端が比較的太く,鈍な,鉄筋や杭などの器が貫入した開放性損傷で,貫入した器の種類によって創の形態は異なります。

●デマルコン(decollement)

交通事故などの際,皮膚,皮下組織が,回転するタイヤなど,強い牽引力によって筋組織から剥脱されて生じる皮膚損傷。

[非機械的要因]<>/h3>

・熱傷(burn)

熱湯,火炎,蒸気などによって皮膚面に接触的もしくは非接触的に高熱が加わり損傷されたものを指します。。多くは皮膚面にやけど等をされ,皮膚皮下組織に及ぶ組織欠損を生じ熱傷部位は変性壊死をきたしていきます。

・化学損傷

化学熱傷(化学損傷)とは化学物質による皮膚・粘膜の損傷です。まず皮膚以外の損傷(化学物質による眼の損
傷や吸い込むことによる

 

創傷と褥瘡の違い

創傷と褥瘡の基本的な違いは創傷の「創」と呼ばれている傷口は刃物などによる切り傷や擦り傷で、褥瘡は皮下組織細胞の壊死という状況になる事が最大の違いです。創傷と褥瘡の原因などからもう少し深く比較してみます。

 

  • 原因褥瘡の原因は複雑であり圧力,剪断応力,危険因子,低栄養,病的骨突出とADLなどがあげられます。

一方,創傷は切りキズで単純で外力や刃等のによるものです。

~文中の用語解説~

  • ADSL 日常の生活動作

 

  • 壊死組織:壊死組織が創や潰瘍の中に存在することは,その治療経過に大きな影響を与え治療を長引かせる。この壊死組織は褥瘡では必発であり,壊死組織の扱いが褥瘡の治癒経過を左右する。一方切りキズにはほとんど壊死組織はありません。褥瘡と創傷項目別に比較してみたいと思います。

 

  • 予防:褥瘡では予防可能であり,その際トータルケアが必要です。

 

  • 死亡原因:褥瘡をもって死亡する症例では,感染の直接の病状で死亡するよりも,むしろ呼吸不全,心・腎不全の症状を呈することが多く。したがって褥瘡患者のターミナルにおいては全身病としてのケアが必要です。

以上のように褥瘡は切りキズのよう単純なものではなく,奥が深く,トータルケアが必要なものが潰瘍です。

褥瘡/創傷比較

 

原因複雑、圧力、危険因子、病的骨登出、低栄養素、其の他単純、外傷、外力
壊死組織頻発、多いほとんどない
治癒経過長い、二次癒合短い、一次癒合
  予防トータルケア
  死亡ターミナル、呼吸不全、心不全、栄養不良、感染緊急、出血、感染

 

創傷の治療

皮膚の創傷は、人の一生のうちにさまざまな理由で生じます。外傷、切り傷、火傷、血液循環不良、床ずれによる潰瘍、糖尿病などの疾患が全て創傷の原因となり、正常な機能や皮膚の形が一時的に損なわれます。身体がこれらの創傷を治癒させることができなければ慢性化し、いずれは化膿することになります。驚くことに、一般に予想されるよりも頻繁に起こり、患者の1%が慢性皮膚創傷です。現在の医療技術でもこれらの創傷のうち半数は完治しません。回復不可能と通告された患者の生活の質が低下し、医療費が大きく増大します。

治療方法

重度な皮膚創傷では、分層植皮術が標準治療法です。自家移植あるいは同種移植のいずれにも使用できます。いずれの場合も皮膚の層をドナー部位から薄く切り出します。ドナー部位は、通常は、臀部もしくは大腿部の内側であり、切り出した皮膚を患者の創傷部にあてます。分層植皮術には、表皮が必ず含まれており、わずかな真皮が含まれている場合もあります。皮膚移植片の厚さに応じて、創傷の治療は早くなりますが、あまり厚く切り出すと、ドナー部位が適切に治療しない場合もあるので注意が必要です。全層皮膚移植片には、表皮と真皮の全てが含まれていますが、使用は控えめです。ドナー部位を縫合糸を使って閉じなければならず、通常縫合の後が残るからです。ドナー部位が治療すれば、同じ部位から複数回移植片を採取できます。しかしこの場合でも、あまり頻繁に行わないように注意が必要です。真皮は一般的に再生能力が低く(瘢痕形成も多い)、徐々に薄くなり、ドナー部位の治療が不良になってしまいます。

~文中の用語解説~

  • 分層植皮術植皮ーー皮膚移植のことで、身体の他部位から皮膚を採取して、皮膚が欠損している部位に移植することです。移植した皮膚は4日程度で新しい血管が植皮片へ入り込み、約1週間程度で生着します

理想的な移植片は、自家移植片です。患者由来のものであり、拒絶反応が起こらないからです。自家移植片がすぐに用意できない場合には、同種移植片を使って皮膚を一時的にカバーします。しかし、1週間程度で拒絶されるので、いずれは自家移植片が必要になります。ヒト以外の、例えばブタなどの動物の皮膚移植片は、異種移植はのちに自家移植片が使えるようになるまでの創傷を一時的にカバーするものしても使えるでしょう。

創傷の注意点

創傷での注意点は傷の手当の方法として常識化されていた基本的考え方が大きな考え違いを起こしている事に最も注意が必要となります。

今までの傷の治療の常識
※これらの考え方がまちがっていた

■傷に消毒をしてはいけない理由

感染に対しての防御機能をもつ白血球マクロファージが消毒液で障害を受ける、。→感染に対して無防備になります。組織の再生をになう繊維芽細胞胞などが消毒液で障害を受ける。創傷治癒が遅れる

■傷を乾かしてはいけない理由

傷を乾かすと、細胞はひからびて死滅し、傷は治らない。→細胞の培養を思い出してください。したがって、種々の被覆材で覆って、湿った環境を保つことが大切。*正しい治し方ではかさぶたはできません

■傷をガーゼで覆ってはいけない理由

傷をガーゼで覆うと、水分が吸収され、外気に発散されてしまって、傷は乾いてしまう。さらにはガーゼが傷にくっつくことで、せっかく生えてきた上皮細胞がはがされてしまう。だから痛いのです。*正しい治し方では痛くありません

■深い創への対応

組織の深いところに到る動物の噛み傷、深いところまで刺さった傷は、必ず感染を生じるので、膿が出きるまで創を閉じてはいけません。そして抗生剤の全身投与をした方が無難である。

ASOなどの血流不全がある足潰瘍、DM難治性足壊疽などは、あらゆる保存的治療は無理な為に、救肢するにはなんらかの血行再建術が必要です。

~文中の用語解説~

  • ASO 足の動脈硬化である「閉塞性動脈硬化症」
  • DM難治性足壊疽 糖尿病足病変(diabetic foot)の一種で糖尿病足病変は国際的には“神経障害や末梢血流障害を有する糖尿病患者の下肢に生じる感染,潰瘍,深部組織の破壊性病変”と定義されて用いられていることが多くあります。.

 

まとめ

いかがでしたか?
褥瘡と創傷に違いについて理解して頂けた。どちらが治療しやすい等の前に自分自身で予防について考えておくべきではないでしょうか特に加齢と比例するように心配になるのが褥瘡です。脳血管の疾患を発症すると褥瘡への道をたどる事になるおそれが高くなります

 

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