車椅子の幅はどうなってるの?規格は?廊下やドアでは?

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車椅子を購入またはレンタルするときは、車椅子は体にあったものを選びます。車椅子を自分で動かせる人なら、歩行が困難な人でも家の中でも外でもある程度、広く行動することができます。ただ、そのためには車椅子が自由に通れる幅や転回するスペースが必要です。車椅子が自由に動けるための幅はどのように定められているのかを知っておきましょう。

車椅子の幅

車椅子は手動式車椅子と電動車椅子があり、手動式車椅子にはさらに自走用、介助用があります。車椅子の幅とは、全幅のことを指し、車椅子が廊下やドアなどを通過するための幅を示します。一般に自走用の車椅子は63cmほどの全幅で、介助用の車椅子の全幅は54cmほどの全幅です。

車椅子を選ぶときは、車椅子に座った状態を見るので、シート幅やひじ掛けの高さ、シートの高さ、シートの奥行、レッグの長さをはかります。

車椅子を選ぶときのはかり方

車椅子のはかり方は、シート幅(座幅)、背もたれの高さ、ひじ掛けの高さ、シートの高さ(全座高)、シートの奥行、レッグの長さをはかります。

●シート幅(座幅)

ひじ掛けパイプ幅内々寸法で、一般的に38、40、42cmがあります。選ぶときは、お尻の幅より5㎝ほど大きい車椅子を選びます。おしりの横に手のひらが入る程度です。

●ひじ掛け(アームサポート)の高さ

肘をのせて無理なくのせられる高さがちょうどいい高さです。

●シート(前座高)の高さ

フットレストに足をのせて、膝下の高さに合わせます。膝を曲げたときに、ちょうどフットレストに足が乗る高さがいい高さです。

●シートの奥行

車椅子のシートにお尻を背もたれにつけて座り、膝の内側より少し(5cmほど)短いくらいの車椅子がいいでしょう。

●レッグの長さ

車椅子はほとんどレッグの長さを足がフットレストに無理なくのせられる高さに調節できます。車椅子を決めてから、膝下の長さに調節をしたらいいでしょう。

車椅子の幅の規格

車椅子の平均的な長さは、横幅が50~70cmで全長が90~110cm、全高が85~95cmです。車椅子の長さはJIS規格に基づいて作られています。車椅子のJIS規格(日本工業規格)で定められた寸法は次のように定められています。

JIS規格の採寸の方法

出典元:http://www.mlit.go.jp/common/001179685.pdf

JISの規格の寸法は、車椅子の全幅(Wo)、全長(Ho)、全高(Lo)で示されています。全幅とは車椅子の両方の大きい車輪の外側の一番長い横幅です。全長とは車椅子の一番長い部分の縦幅です。全高とは車椅子の地面からアームまでの一番長い高さのことです。

車椅子はJIS規格で定められた寸法があり、おおよその寸法が決まっています。JIS規格では手動車椅子の種類や性能、構造、寸法、形、外観、試験方法が標準の規格になっています。JIS規格では座面の高さの規定はありません。

手動車いすのJIS規格の寸法

JIS T 9201における手動車いすの寸法は次のように定められています。

全長・・・120cm以下
全幅・・・70cm以下
フットサポート高・・・5cm以上
全高(ヘッドサポートを外した時)・・・120cm以下

これは、手動車椅子の全長が120cm以下、全幅70㎝以下、車椅子の高さが120cm以下ということです。リクライニング、ティルト機能がある車椅子は、標準状態の寸法としています。フットサポート(足をおく台)は5㎝以上の高さという規格です。

電動車いすのJIS規格の最大寸法

全長・・・120cm
全幅・・・70cm
全高(ヘッドサポートを外した時)・・・120cm

但し、リクライニングやリフト、ティルト機能がある電動車椅子は標準状態の最大寸法としています。バックミラーがあるときは、全高が109cmとします。

車椅子の幅と廊下とドア

車椅子の幅をもとにどのくらいの廊下の幅やドアの幅があったらスムーズに車椅子が通過できるかを調べてみました。

車椅子が通過できる寸法とは

 車椅子が通過できる寸法・・・80cm
 車椅子が通過しやすい寸法・・・90cm
 人が横向きになれば車椅子とすれ違うことができる寸法・・・120cm
 車椅子が180度方向転換できる寸法・・・140cm
 人と車椅子がすれ違える寸法で、車椅子が回転できる・・・150㎝
 車椅子同士がすれ違える寸法・・・180cm

バイアフリー建築をする場合の基本的な幅

参照:http://www.city.osaka.lg.jp/fukushi/cmsfiles/contents/0000049/49728/P10-P13.pdf

●廊下をバイアフリーにおけるするには

廊下は通行の障害にならないように突起物を減らし、高齢者、障害者等が安全に通行できるようにすることとされています。

●廊下の幅の規定

バイアフリー建築の場合、廊下の幅は120m以上と決められています。ただ、車椅子がスムーズにすれ違えるようにするには、廊下の幅が180cm以上ある方がよりよいと規定されています。

●車椅子が転回できるスペースを確保する

車椅子の転回には、幅と奥行きの両方とも140cm以上必要です。ただ、120cm以上の廊下が十字に交差している所は幅が140cm以上の要件がなくても方向転換するスペースが確保できていると見なされます。

通路が250cm以上ある場合は、2500cmごとに転回するスペースが140cm以上の廊下の幅が必要です。たとえ、250cm以上ない場合でも廊下の両端から100cm以内に転回場所を作らなくてはなりません。

車椅子で通過するドアの幅

玄関や部屋のドアの入り口が手前に開く形のドアでは、自走用の車椅子では直進で入室した場合は80cm、直角に進んだ場合は90㎝必要です。それだけでなく、ドアの長さが80㎝以上、ドア前のスペースが90cm以上必要になります。

また、ドア横のスペースが45cm以上ある方がよいとされています。新バイアフリー法でトイレや浴室のドアは90cm以上の幅をとることが定められています。

車椅子の幅で狭いところは?

一般的に車椅子が通るために幅が狭いところはトイレです。トイレは、入り口からまっすぐに入ったとして、立位が不安定な人がトイレに座るには転回する必要があるトイレもあります。例えば、トイレの構造がドアからまっすぐに入ったところに便器があり、ドア側を向いているときはトイレ内で転回が必要です。

すると、転回するトイレ幅のスペースが140cm以上必要です。横向きの便器の場合は一度中に入って90度の転回をするので120㎝以上の幅が必要です。ただ、車椅子の運転がうまくできる人は、ドアの外で転回してバックで入ると、幅は車椅子が通れる広さか中で90度転回できる広さがあればいいでしょう。

一般に家にあるトイレは崩さないで広くすることは難しいので、トイレの外で140cmほど転回するスペースを使い、車椅子でバックで入る方法で便器にうまく座れます。しかし、家のトイレならいいのですが、外食をしたり、映画館で映画をみたり、催し物があれば見に行ったりしたときに、そこのトイレを利用したくても車椅子用トイレがないところもあります。

そのときは、一般用のトイレで車椅子が便器に近く、内開きのドアのトイレがあれば入れる場合もあります。うち開きのドアだと、自分でトイレのドアが締められるからです。

まとめ

車椅子の寸法はJIS規格で決まっていて、それを元に車椅子が作られます。車椅子が通れる幅は80cmくらいですが転回できる幅は140cm以上です。そのため、家をバイアフリー化するには廊下は車椅子が通れる幅で転回スペースをつくらないといけません。幅が狭いトイレは、バイアフリー工事をしてトイレ全体を広げるか、トイレの外に転回するスペースを作って車椅子でバックして入るという方法をとることができます。現在バイアフリー新法で、公園や施設、施設内のトイレなどがバイアフリー化し、車椅子でも自由にいける街づくりが推進されています。もっと車椅子に優しい社会になるようバイアフリー化が徐々に実施されています。

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