人間ドックは医療費控除になるの?ならない場合は?

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人間ドッグは早期に病気を発見し、健康を維持するために必要な検査です。そのため、健康診断に比べて項目が多く、値段も高額になります。では、人間ドッグの費用は医療費控除を受けることができるのでしょうか。どのような場合に受けられるかなど詳しく説明します。

 

医療費控除と人間ドック

人間ドッグは保険がきかないため全額自己負担です。そのため、高額な費用で人間ドッグを受けなくてはなりません。ただ、一般の健康診断に比べて、かなり詳細な検査をするので体の悪い部位が見つかりやすいです。自治体によっては、人間ドッグを受ける場合、助成があるところもあります。

人間ドッグで受けられる項目

人間ドッグには、半日ドッグや1日ドッグ、二日ドッグ、脳ドッグなど、それぞれ検査項目が異なります。人間ドッグの場合、日数が多いほど検査項目が多いです。一般の健康診査や健康診断で行われる項目にプラスして検査が行われるので、より詳細に体の悪い部分がわかります。

1日ドッグの基本検査項目(医療機関によって項目が違う場合があります)
身体計測(身長、体重、肥満度、BMI、腹囲)
生理(血圧測定、心電図、心拍数、眼底、眼圧、視力、聴力、呼吸機能)
X線、超音波(胸部X線2方向、上部消化管X線、腹部超音波)
血液検査、尿検査
栄養状態=総蛋白、アルブミン、A/G比
腎機能=尿酸、尿素窒素、クレアチニン、尿潜血、尿沈殿
肝機能=ビリルビン量、TTT、ZTT、AST、ALT、ALP、LD(LDH)、コリンエステラーゼ、γ-GT、LAP
膵臓機能=アミラーゼ
心筋機能=CK
脂質=総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、β-リボ蛋白、中性脂肪
貧血=赤血球数、血色素量、ヘマクリット、血小板数、MCV、MCH、MCHC
炎症=白血球数、CRP、RF定量、(HBs抗原、血液型)
糖尿=血糖、HbA1c、グリコアルブミン

人間ドッグにかかる費用

健康診査にかかる費用は市の健康診査だと無料ですが、全額自己負担しても1万円程度です。医療機関によって異なりますが、人間ドッグ費用の目安は次の額です。

1日ドッグ   30,000~50,000円
脳ドッグ    33,000円
人間ドッグにCT検査やMRI検査を加えると10万円以上になります。1日ドッグの項目は50項目~100項目とかなり詳細に検査することができます。

医療費控除とは?

医療費や薬代などの生計を一にする家族などすべての者の合計額が1年間に10万円(所得金額が200万円以下の人は所得の5%)かかった場合に、確定申告で医療費控除の申請をすると、税金が安くなります。
ただ、医療費控除を受ける場合、手術で高額になったとしても生命保険や傷害保険などで補填される金額は医療費からさし引かなくてはなりません。

医療費控除額=(生計を一にする者の医療費合計額―保険金等で補填される金額)-10万円※
※(但し200万円以下の所得の場合、所得の5%)

 

人間ドックの費用は対象になるの?

人間ドッグの費用は高額なので医療費控除の対象になると、年間10万円を超えやすいですが、人間ドッグの費用は医療費控除の対象になるのでしょうか。

医療費控除の基本的な考え方

医療費控除の基本的な考え方は、「治療や療養に必要な診療又は治療、医薬品の購入にかかった対価」です。健康の予防目的や美容目的のためにかかった費用は医療費控除の対象にはなりません。そのため、人間ドッグや健康診断は医療費控除の対象にはなりません

人間ドッグで医療費控除になる主な重大疾病

国税庁のタックスアンサーのなかの「医療費控除の対象となる医療費」の中で、「いわゆる人間ドックや健康診断(以下「健康診断等」といいます。)の費用は、医療費控除の対象となりますか。」という質問に対して次のような回答がのせられています。

健診断等の費用は、疾病の治療を行うものではないので、原則として医療費控除の対象とはなりません。
しかし、健康診断等の結果、重大な疾病が発見され、かつ、その診断等に引き続きその疾病の治療を行った場合には、その健康診断等は治療に先立って行われる診察と同様に考えることができますので、その健康診断等のための費用も医療費控除の対象になります。 国税庁 医療費控除Q&A

人間ドッグで重大な疾病が見つかった場合の主な重大疾病とは、保険でよく三大疾病と言われているものが急性心筋梗塞、癌などの悪性新生物、脳卒中です。厚生労働省が決めた特定疾患の中で患者数が多いものが三大疾病にあたります。

65歳以上の高齢者に多い疾患ですが、40~65歳未満の年齢層の人にも疾患が多く見られています。医学的にみた重大疾病はがん、高血圧、心疾患、糖尿病、脳血管障害、脂質異常症なども含まれます。

人間ドッグを受けた後の結果が、要治療、要再検査、要精密検査などの項目があり、その後、疾病の治療を引き続き行った場合は、医療費控除の対象になります。

人間ドッグで医療費控除になった例

人間ドッグで、胃がんが見つかりました。幸い初期で、入院して一部の胃がん切除術を行うことになりました。その後も手術の経過が良好かどうかを定期的に通院をしています。人間ドッグの費用が4万円、検査と入院と通院で自己負担額が10万円ほどかかりました。

この場合は、人間ドッグを受けた結果、病気が見つかり入院治療をしたので、人間ドッグの費用も医療費控除の対象です。入院、手術、通院代、人間ドッグの費用と合わせると14万円になりました。ただし、生命保険から1週間分の入院費用や手術費用として4万円が出ました。

その場合は、保険等で補填される金額を引かないといけないので、14―4―10=0円となり医療費控除額は0円となります。保険で補填される金額がない場合は4万円の医療費控除ができます。

 

対象にならない場合は?

人間ドッグの検査結果が、「高血圧の疑いあり」など要経過観察程度では医療費控除の対象とはなりません。もし、要治療や要精密検査の結果がでても、そのまま受診をしなければ、医療費控除の対象にはなりません。

また、要精密検査という判定が出て、再検査をした結果、異常が見つからなければ、人間ドッグの自己負担額は医療費控除の対象にはなりません。

 

注意点

医療費控除を受けるためには、人間ドッグを受けて、病気が見つかり治療したという経緯がわかるものが必要です。医療費控除を受ける際に対象となる費用の内訳や必要な書類を知り、領収書やレシート、交通費のメモなどを保管しておきましょう。

人間ドッグを受けて治療を受けた場合の医療費控除の対象となるもの

人間ドッグを受けた後に、要治療などの判定を受けて、継続して治療した場合に、医療費の対象となる費用は、次のものがあげられます。

人間ドッグの費用
再検査の費用
入院や通院の診療や治療に要した費用(入院中の食事代も医療費控除の対象です)
通院や入院に要した公共機関を利用した交通費
公共機関での通院や入院が難しい場合のタクシー代
医師の指示による差額ベッド代

医療費控除の時に必要な書類

人間ドッグを受けた後、確定申告をする際に必要な書類は次の書類です。

勤務先から出ている源泉徴収票
通院費や入院費、再検査費用の領収証
医療費通知書(医療費のお知らせ)
人間ドッグの判定がかかれたページのコピー
通院、入院にかかった交通費(タクシーなら領収証、公共交通機関なら家計簿などに記載)

確定申告をするときは、税務署の職員に人間ドッグから再検査や通院、入院に至った経緯が
わかりやすいように書類を提出すると、医療費控除としてすぐに通りやすいです。

 

まとめ

人間ドッグは医療費控除の対象にはなりませんが、人間ドッグで重大な疾病が見つかり、その後、再検査をして治療を継続した場合に限り、人間ドッグの費用も医療費控除の対象になります。人間ドッグの費用は高額なので、治療をした人は医療費控除の対象になるかもしれません。5年以内なら医療費控除ができるので、以前に人間ドッグをうけて治療をした人で、領収書をきちっと残している人は今からでも医療費控除を申請することができます。

 

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