看護でのアカウンタビリティって何?役割は?種類は?

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介護が福祉だけではなく色々な専門施設や専門職の方々からの説明を受けることがあります。
今回はそんな説明責任、アカウンタビリティについてご紹介し致します。

 

看護でのアカウンタビリティとは

「アカウンタビリティ(=説明責任)」とは、ある業務の提供者が受託者に対し、その内容や結果を理解できるよう十分に説明する責任のこと。これは単なる知識の押し付けであってはならず、飽くまでも受託者の立場に立ち、分かりやすく報告しなければなりません。

「accouting=会計」「responsibility=責任」から構成されるアカウンタビリティは、発祥は紀元前まで遡るとの通説もあります。近現代においては、そもそも会計学で使用されていた用語でした。企業が資金提供者である株主に対し、経営に関して説明することと、その義務を指していたのです。現代では政府を始めとする、社会的に権限を持つ様々な組織や個人に課せられるようになり、医療・介護分野においても同様の風潮が見られるようになりました。
近年の医療の現場では、そこで起きた事故は医師のみの責任ではなく、医療に従事するそれぞれの専門家にあるとの考えが主流になりつつあります。より細分化された分野は、その領域での専門性を要するようになったため、各々が説明責任を全うするということです。
その中で看護師は患者や家族に対し、主に行われる検査や措置に関しての説明をします。

 

看護でのアカウンタビリティの役割

医療現場でのアカウンタビリティには、時には生命に直結するような深刻な内容が含まれるため、非常に重大な責務であると言えるでしょう。また病気などは症状が安定せず、原因を確定することが困難な場合があります。それを見極めなければ効果的な治療は望めませんが、治療や投薬を始めてみて軌道修正する場合もあります。そのため単なる治療方針の説明では不十分であり、複数ある可能性を盛り込んだ上で、治療方法の選択肢まで提示する必要があります。また、行った治療が引き起こすかもしれない結末や、服薬後の副作用に関しても憚ることなく伝えるようにします。これにより、看護のアカウンタビリティを果たすということは、患者側に考える機会を与えることであり、相互の了承により次ぎの段階に進むという、共同作業を営んでいるという意識が生まれます。
このようにアカウンタビリティを履行するということは、決して一方向性であるとは限らず、むしろ双方向に作用して初めて意味を成す行為です。医療従事者は患者のためにも理解できるよう説明する義務があり、同時に患者の納得を獲得しておくことは、後々起こりうる事態に対するリスクマネジメントにもなるということです。

 

看護でのアカウンタビリティの流れ

ある業務が多様化する中でのアカウンタビリティは、その機会の増加に直結します。長期期な計画のもとのアカウンタビリティも認められますが、発生した結果に応じ方向性を修正する必要性を考えると、その期間には気を付けなければなりません。
医療現場では、患者を受け入れる際、まず現在の状態を把握し、同時に生活歴や既往など、情報収集に努めます。それらを総合的に勘案し、さらにいくつかの治療法などを考察。生じる危険性などを踏まえ、手術や投薬に進みます。
どの職種においても、アカウンタビリティは適宜実施されています。例えば、ある疾病があり手術を予定している患者に対しては、まずは当該病院での受諾に関し、アカウンタビリティが実施されます。その後は手術内容に関する説明はもちろん、手術日程の調整や使用する病室の選定に至まで、常時アカウンタビリティが適用されていると言えるでしょう。
度重なるアカウンタビリティは内容が重複したり入れ替わるため複雑になりがち。全ての事柄において滞りなく説明があったか捉えるのが困難になります。
その中でも特に訴訟に至りやすいのが、やはり病気に直接関わる手術についての説明・同意不足です。民法上は口頭での約束も諾成契約として有効となりますが立証が難しいため、お互いのためにも書面に残しておくことが望ましいでしょう。

<見出し4 看護でのアカウンタビリティの種類>
医療現場においてのアカウンタビリティは、患者や家族に治療内容や方針をきちんと伝え、同意を得るという目的のための行為に他なりませんが、その内容は細分化でき、いくつかに分けて考えることができます。

インフォームド・コンセント

主に医療行為に対し使用される「インフォームド・コンセント」は「説明と同意」と訳されます。手術や投薬に関し詳しく「説明」し、患者側は理解し納得した上で「同意」しなければなりません。その際、単に予定されている手術内容を説明するのではなく、代替治療や副作用、手術の成功率など、患者側が判断に要するであろう情報を十分に盛り込み、患者側も不明点を残したまま同意に至ってはならず、手術に関して余すこと無く把握できるまで、質問や情報開示を求める姿勢が必要です。治療の最終決定権は患者にあるとされています。

ムンテラ

ドイツ語の「Mund(口)」と「Therapie(治療)」から成る造語で、「治療方針・症状の説明」と訳される「ムンテラ」。病気に関する情報を的確に患者に伝え、また怯えさせることなく治療へ移行できるためには、熟達したムンテラ技術が不可欠です。治療方針の最終決定権は医師にあるとされています。

パターナリズム

強い立場の人間が弱い立場の人間の意思を問わず、良かれと思ってする行いを「パターナリズム」と言い、父権主義や家父長主義と訳されます。医療現場では強い立場を医師、弱い立場を患者と見立て、医師が患者の保護のためにそれが持つ自由や権利を退き、干渉および支援をすること。患者が子供や中毒者・意識不明の重体者である場合、インフォームド・コンセントを行うのが難しいため、パターナリズムが認められるケースが多くなっています。

 

看護でのアカウンタビリティの注意点

「説明責任」と訳されるアカウンタビリティですが、単なる「責任=レスポンシビリティ」とは少々意味合いが異なります。責任とは、時間軸において「点」として敷かれるため、説明した行為が評価の対象となります。しかし、アカウンタビリティに必要なのはその行為自体にのみならず、また時間軸においては説明したという「点」ではなく、その後の結果や行き先にまでの影響を踏まえる「線」として考えなければなりません。そのため、「患者側の理解」が何にも替え難い重要なポイントとなり、それを無くしてアカウンタビリティの価値はおろか、実行したとすら言えないのです。
医療の係る内容は難解点も多く、また一般人には馴染みのない用語が飛び交うため、理解するのにもさせるのにも苦労はあるでしょう。アカウンタビリティを果たすために、なるべく詳細まで説明する人もいると思いますが、伝わらなければ意味がありません。そういった意味では細かすぎると逆効果を誘う危険性もあるため、説明する内容や範囲、そして伝え方を何より重要視しなければいけないでしょう。
有効なアカウンタビリティが成されるために要するのは、看護師のみの努力でしょうか。アカウンタビリティとは医療側と患者側の橋渡しの役割を担っていて、当然受けてである患者側にも準備が必要であると考えます。不勉強であることは意識の低さを表します。アカウンタビリティの目的は、双方が納得して治療や投薬を受けることなので、分からない点などについて的確な質問ができるよう、必要と思われる知識は身につけるようにしましょう。

まとめ

アカウンタビリティとは、確かに患者保護のためにも必要な責務であるかのように思えますが、医療職が受けるリスクを回避するために生まれた仕組みです。

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