摘便について教えて!仕方は?

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歳をとり高齢になってくると、自分で排泄をすることが困難になってしまう場合があります。
自分でトイレに向かうことが出来なくなり、オムツでの排泄を行うことや、歩行器や車椅子を使ってトイレまで向かう場合もあります。また、自分で排泄をコントロールすること自体も困難な状態になってしまう場合もあるのです。

今回は、高齢者の方の排泄行為と関係深い、摘便についてご紹介していきたいと思います。

摘便とは

では今回の題材である、この摘便とはどのような行為のことを指すのでしょうか?
この摘便行為とは、何らかの身体的理由があり、自分で排便行為をすることのできない患者様のために、介護者が患者様の肛門に手を入れて、排便を促す行為のことを言います。高齢者の方の中には、自分で腹部に力を入れることが出来ず、排便が出来ない方もいます。そのまま放置してしまうと便秘になってしまうので、そのような方の対処方法としてこの摘便、あるいは浣腸という方法をとる場合があるのです。私たちは、ある程度腹部に力を入れることが出来るので、便秘になってしまっても解決方法は多くあります。
しかし高齢者の方は、上記でもお話しさせていただいたように、力が入らずに腹部に圧をかけることが出来ない、また薬の効き目がない、病気によって排泄行為が出来ない方がいらっしゃいます。硬い便が入り口を封鎖してしまい、なかなか便が出ないといった状況に陥りやすくなるのです。

また、私達ならば自分の排泄回数はある程度把握が出来ますので、もし便秘が続くようだったら自分自身で気がつくことが出来ますが、高齢者の方の中には難しい方もいます。そのために、家族や介護者が、尿の回数や便の回数を把握しておく必要があります。この回数は異常に多い、異常に少ない場合は、何らかの病気が隠れている場合があるので注意が必要です。

摘便は医療行為?

ではこの摘便行為は、医療行為にあたるのでしょうか? 答えはイエスです。
摘便行為は、医療行為にあたります。医療行為ができる資格を持つものしか、行うことは出来ません。よく勘違いされて、介護士ならば大丈夫だろうと思っている方もいますが、介護士とは介護を専門的に行う職種です。医療行為を行うことは出来ません。なぜなら、摘便とは患者様の体に直接手を入れて行います。看護師や医師は、この行為の勉強や体の仕組みを理解し、試験に合格しているからこそできることです。介護士も医学はある程度学んではいますが、大前提として医療行為は行なってはいけないのです。よくこの線引きを間違っている方がいますので、くれぐれも注意してください。摘便行為は、出血のリスクも高いものです。
もし、自分の家族が摘便行為の必要がある場合は、必ず医師か看護師に相談するようにしてください。絶対に、ネットなどの知識を鵜呑みにして、医療行為の資格のない者が行うことのないようにしてください。
もし、便秘などの症状が現れた場合は、一番は医療機関に相談することです。摘便とは、介護のひとつではありません。便秘を解消する方法は、摘便以外にもあります。中でも浣腸は、市販の物であれば介護士でも行うことが出来ます。しかし、これも介護士が勝手に判断するものではなく、看護師の指示のもと行います。

看護と介護、介護行為と医療行為は、曖昧なようで実はしっかりと線引きがされていますので、くれぐれも間違えないようにしてください。

 

摘便の仕方

上記でも説明させていただきましたが、摘便とは医療行為にあたりますので、資格のないものは行うことが出来ません。ここでは、看護師や医師がどのようにして摘便を行なっているのかを、簡単にご紹介させていただきます。

摘便の流れ

①まず、患者様の腹部を触診し、便が溜まっているかの確認をします。
②この時に摘便の必要がある場合は、患者様に説明をし、同意を得ます。当たり前のことではありますが、患者様の同意なしに行うことは出来ません。また、行為を行う際は、プライバシーに配慮し、室内の温度を調節する必要があるでしょう。
③看護師、また医師は、必ず手袋を装着し、また患者様の肛門に潤滑剤を塗布します。そのまま指を挿入し、便をかき出していきます。この時に、反対側の手で患者様の腹部を優しくマッサージしていきます。硬い便が出た後に、患者様自身で排便される可能性があるので、あらかじめオムツなどを下に敷いておくと良いでしょう。
④ある程度便が出た後は、新しいオムツと交換し摘便は終了となります。摘便後は必ず部屋を換気し、また患者様の気分の確認を行います。また、便の状態を観察し、出血や異常が見られないかを確認しておきます。
以上が、摘便行為の簡単な順序になります。

 

摘便の注意点

もう何度もお話しさせていただきましたが、くれぐれも医療行為を素人が行うことのないようにしてください。
場合によっては、患者様の体を傷つけてしまうこともあるのです。軽々しく行なって良い行為ではないということを、必ず頭の中に入れておく必要があります。介護士は、医療行為を行うことが出来ません。出来る行為と、出来ない行為がきちんと決められています。
行うことの出来る行為としては、患者様の身だしなみのための爪切り、服薬の介助、湿布を貼る行為、目薬をさす行為、バイタルチェックなどは、医療行為に当たらないとされていますので、介護士や家族が行なっても問題はありません。

しかし、もし近くに看護師がいるのなら、必ず指示を仰ぐか許可を得る必要があるでしょう。しかし、治療のための注射や摘便などは、医療行為にあたるため、介護士が行うことは出来ません。注意してください。

また、摘便を行う際にも気をつけなければならないことはたくさんあります。まず、プライバシーの確保です。施設や医療機関で行う際は、必ずカーテンなどで隠し、他の患者様に見られることのないようにします。このプライバシーを守ることは、患者様の信用を得るためにも大切なことです。また、行為前に摘便の説明をして、同意を得ることも同じことが言えます。患者様の中には、摘便行為を嫌がる方もいるからです。そういった場合には、可能であれば薬での対応などが必要になってきます。場合によっては、摘便と浣腸を二つ行わなければ解決しない場合もありますので、患者様の状態をよく把握しておくことが大切になります。
また、ほとんどの場合、摘便行為中は痛みを生じてしまいます。摘便中でも患者様に声かけをしながら、できるだけ苦痛が少なくてすむように短い時間で終わらせることのできるよう努める必要があるでしょう。

特に、何らかの理由があって出血のしやすい患者様の摘便を行う際には、いつも以上に注意をしておく必要があります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。上記でお話しさせていただいた摘便行為は、あくまで医療行為のできる人のためのものになります。
今の時代、インターネットで検索をすれば、誰でも方法を知ることは出来ますが、それを実際に行えるのか行えないかは、また別問題なのです。なぜなら、医療資格のない者は、医学の知識が足りません。医学の知識の足りないまま医療行為を行なってしまうと、最悪の場合命に関わってくるのです。今回のお話しでは、摘便とはこういうことをするのだ、ということを知っておいていただければと思います。

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