スティグマがわかれば要介護者に寄り添える?

Stigma

年をとることは、今元気に生活できている私たちにも必ず訪れることです。
加齢によって、体は思うように動かなくなってきます。また、人によっては病気や怪我をしてしまい、介護が必要な状態になってしまうこともあるでしょう。これは、人間であれば誰しもが訪れるかもしれないことだと言えます。しかし、そのような状態になった人を見た時、私たちはどのくらい理解ができて、どのくらい寄り添えるのでしょうか?

今回は、福祉用語でも使われることのある、スティグマについてご紹介していきたいと思います。

 

スティグマの意味とは?

聞きなれない方もいるかと思いますが、では実際にスティグマとはどのようなことなのでしょうか?
福祉の用語では、スティグマとは「汚名」の烙印を押されてしまうこととされています。これだけではピンとこない方も多いと思いますが、社会福祉の点で見ていくと、例えば社会福祉のサービスを受ける方や公的扶助を受ける方が、差別的に見られてしまう状態のことを指します。そのために援助を提供する側は、援助を提供される側がこのような感情をもたれないように、配慮をしてサービスを提供していく必要があるでしょう。昔と比べると、今現在は福祉についての理解が広がっています。人間らしい生活のできない状態の方がどのくらいいて、どのようなサービスが受けられるのかが、誰でも理解ができるようになりました。しかし、昔は不透明なことも多かったため、このスティグマも多かったと言われています。そのため、サービスや保護が受けられる状態であるに関わらず、周りの目が気になってしまい、申請することができないといった問題もあったのです。これは、高齢化社会にも関係しており、年をとるという当たり前のことにすら、負い目を感じてしまう方がいるのです。

 

スティグマと福祉

ではこのスティグマには、どのような種類が存在するのでしょうか?
まず一つ目は、上記でもお話しさせていただいたような、自分が年をとっていくことに罪悪感を感じてしまうパターンです。誰しもに当たり前に訪れることですが、高齢になると今まで当たり前に出来ていたことができなくなっていきます。普通に生活を送るだけでも、家族や介護者の手を借りなければならないこともありますし、場合によっては身体的や精神的な治療が必要な場合もあります。また、福祉サービスや保険を使って生活をしなければならないことに、自分で罪悪感を抱いてしまうことや、他人に負い目を感じてしまうのです。また、その他には、止むを得ない事情があって生活保護を受けることになった方達が、やはり同じような罪悪感、他人からの目が気になってしまって、自分らしい生活を送ることが困難になってしまうこともあります。生活保護を受けるなければならない人は、女性ひとりで生活をしなければならないシングルマザーや、貧困状態にある人といったきちんとした理由があります。

しかし、一般的に生活保護を受ける人は、それにふさわしい生活を送るべきだ、自分たちよりも贅沢な暮らしをすべきではないという偏った考えを抱いている人も少なくありません。

こういった考えの方が、援助を受けて生活している方に向かって直接批判的な態度をとることによって、援助を受ける方はそれが当然の権利であるにも関わらず、申請できない、相談できない状態になってしまうのです。

スティグマの対応

では、このスティグマに対して私たちはどのようにして対応していく必要があるのでしょうか。
まず、実際にこの福祉サービスを利用する際に、私達自身もよく内容を把握していないこともあります。もちろん、実際にサービスを受ける際に、職員の方から教えてもらえますが、自分で受けるサービスなので、事前に調べておくと良いでしょう。
このスティグマが起きてしまう理由の一つに、きちんとした知識がないからという理由もあります。まずは自分自身しっかりと正しい知識を持ち、それから行動に移すことも大切なことと言えます。自分が知識をえることのメリットとして、もうひとつ、同じように悩んでいる方の手助けをすることができるという点もあります。福祉サービスについての知識が足りないために、適切なサービスを受けることの出来る状態であるにも関わらず、躊躇してしまう方はたくさんいます。また、時には福祉職員までもが威圧的な態度をとってしまうこともあるのです。そういった方の手助けになれるように、もし自分が正しい知識を身につけたのであれば、どんどん声をあげていってください。病気や怪我、介護についても同じことが言えます。そのような方に対して偏見を持つということは、後で必ず自分にも返ってきます。

理解できない部分があるのなら、理解しようとしてください。おかしいと思うことがあるのなら、自分でまずは調べてください。そしてなにより、自分自身が自信を持つことが一番大切なことです。助けを呼べば、答えてくれる方はたくさんいます。

 

スティグマの注意点

スティグマは、人間の持つ尊厳や人権を奪ってしまうものです。
奪う方は気がつかなくても、奪われた方は忘れることができません。また、今後の生活に多大な影響を及ぼします。本来ならば、何らかの援助や助けが必要な方は、こちらから気がつかなくてはいけません。
皆様の周りにも、助けが必要な状態にも関わらず、声をあげることのできない方はいませんか?もしいるなら、皆様が手助けをしてあげてください。残念なことですが、今も差別的な目を持つ方は少なくありません。実際、嫌な思いをした方も多いと思います。もしそのような経験があるならば、せめて自分は誰かに嫌な思いをさせないようにしていくことが大切です。そのためには、上記でもお話しさせていただいたように、自分自身でも知識をつけておくことが大切です。介護が必要な状態になることは、決して「汚名」ではありません。人間誰しもが、遠い将来必ず必要になるのです。しかし、自分自身がその状態にならなければ、その人の気持ちを理解することができないのが現状でもあります。今はそのような状態を防ごうと、様々な運動や書籍などが出ています。理解しようと思うと、手段はたくさんあります。自分ができる手段で理解を深めてください。
そして、もし自分の周りに間違った知識を持っている方がいるようなら、指摘してあげてください。そんな小さなこと……と思われる方もいるかもしれませんが。

その小さなことすら出来ないから、このようなことはなくならないのです。このスティグマのせいで、家から出られない方、精神的な病気にかかってしまった方もいます。そのような方を見て、何も思いませんか?思わない方は、いざ自分がその立場になった時に、必ず後悔するでしょう。

自分が後悔したくない方は、せめて自分だけでも理解してあげられる人間になってください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この福祉用語は、良い意味のものではありません。しかし、福祉関係者だけではなく、もっと多くの方に知られるべきだと思う言葉の一つでもあります。このような言葉を使わなくても、誰もが人間らしい生活を送ることの出来る世の中になっていくためにも、私たちが出来ることはあるはずです。まずは自分ができることから始めていきましょう。

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