PET検査とMRI検査とは何が違うの?長所、短所は?料金は?

images

今まで癌の発見にはMRI検査が主に検査の中心とされてきました。
しかし、最近は癌細胞のより早期発見と正確性で癌をピンポイントで発見できる「PET検査」が導入される事で、今まで以上に癌の早期発見が可能となりました。その結果、癌による死亡率の減少に繋がっています。
今回はPET検査がMRI検査と、どの様に違うのか等を紹介していきます。

 

PET検査とMRI検査

⬛MRI検査

MRI(磁気共鳴画像法)は磁気、電磁波、そして水素原子の動きを利用して体の臓器や血管の状態を確認する検査です。
この検査は主に脳・脊椎・四肢・骨盤・血管・乳房に生じた病気の早期発見と診断に有効的で。日本の人口の100万人当たりにおける医療機関のMRI保有台数は、世界第一位です。

米国やその他の先進諸国よりも圧倒的に普及率が高く、多くの施設に導入されているため、MRI検査を受診しやすい環境にあります。

MRI検査は超伝導磁石が埋め込まれたトンネルの中に体を入れて、磁石と電波の力によって体の中の構造を調べ、コンピューターによって人間の目でわかりやすいような画像に再構成して、体の中を映し出す検査です。

超伝導磁石

1.ヘリウムガスを使用して冷却することにより超伝導状態にして磁石を作ります。リニアモーターカーと同じ原理です。
2.使用する磁気や電波は、無害で、体に感じるものではありません。
3.検査による痛みはありません。
4.X線は使いませんので、CTと違って被爆はまったくありません。
5.患者さん自身の体の位置を変えなくても、あらゆる角度から、体の中の様子をみることができます。従って検査中に体位を変換する必要はありません。

⬛PET検査

PET検査(ペットけんさ)は、がんを検査する方法の一つで「陽電子放射断層撮影」という意味で、ポジトロン・エミッション・トモグラフィー(Positron Emission Tomography)の略です。
通常、癌は、実際に腫瘍(できもの)ができたり、体に変化が起きてから見つかることが多く、がん細胞の成長がある程度進んでからでないと発見しにくい病気でもあります。早期発見のため、特殊な検査薬でがん細胞に目印をつける」というのがPET検査の特徴です。PET検査では、検査薬を点滴で人体に投与することで、全身の細胞のうち、がん細胞だけに目印をつけることができます。PET検査により、従来の検査にくらべて、ずっと小さな早期の癌細胞まで発見することが可能になりました。これまで難しかった癌の早期発見を可能にしのがPET検査ですが、全ての癌細胞を見つけられるわけではありません。

しかし、PET検査の画期的な面はレントゲンなどの検査では発見しづらかった初期のがん細胞の発見が可能になった事です。

 

PET検査とMRI検査の違い

両方の検査の根本的な違いは、まず第一に撮影方法の違いがあります。
第二には撮影の為の、主目的の違いもあります。PET検査は特殊な薬を体内に入れる事で、それを外から撮影し、画像診断します。MRIのほうは、磁気を利用して体内を検査する方法で、造影剤を使わなくとも血管を調べることが出来ます。

更にPET検査は癌の早期発見の為に有効的ですが、MRIは脊椎や脳内の血管等の撮影に効果的です

PETの検査

PET検査は、がん細胞が正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込む、という性質を利用します。ブドウ糖に近い成分(FDG)を体内に注射し、しばらくしてから全身をPETで撮影します。するとブドウ糖(FDG)が多く集まるところがわかり、がんを発見する手がかりとなります。
従来のレントゲン(X線)やCT、MRIなどの検査は、写し出された造形からがんを見つけますが、PET検査は細胞の性質を調べてがんを探しだします。
それによってがん細胞が小さな初期段階での発見も可能になりました。

もともと、PET検査は「がん」の転移を含めたがん病巣の広がりや「がん」の再発を見るための検査であり、大元の「がん」を見つけるためのものではありませんでしたが、がん検診と言う名の下に、マスコミがもてはやして報道したことや一部の検診クリニックの誇大広告によって、「全てのがんが見つかる」といったように大きく誤解されて広がっていったという実態があります。
ブドウ糖の代謝が促進されている「再発がん」は数ミリの大きさでも捉えられることが多いですが、ブドウ糖の取り込みが少ない早期がんは集積画像の判別がとても難しいと言われています。部位(臓器)によって、見つけやすい「がん」と、見つけにくい「がん」があり、これがPET検査の弱点と呼ばれる所です。

MRI検査

MRI検査では様々な病巣を発見することができますが、特に脳や、脊椎、四肢、また子宮、卵巣、前立腺等の骨盤腔に生じた病変に関して優れた描出能が知られています。
また、色々な病気の早期発見、診断にMRI検査は有効とされ研究が進んでいます。特に乳がん検査においては、MRI検査でしか描出できない多発乳がんが存在することは近年の論文で数多く報告され、全体の34%の症例にマンモグラフィにて検出できない多発乳がんを認めたと報告されています。

 

PET検査とMRI検査の長所と短所

■PET検査の長所

PET検査によって、レントゲンなどの検査では発見されにくかった初期のがん細胞も発見が可能になりました。
また、PET検査は痛みや苦痛もほとんど無いため、検査を受ける方にも精神的ストレスや身体的な負担の少ない方法と言われています。

[長所1.] 癌の早期発見が可能

レントゲンなどで確認が難しかったごく小さな癌でも、PET検査では発見が可能になっています。

[長所2.] 悪性か良性かの区別がつきやすくなった

良性・悪性の区別、がんの進行度合い、がんの成長の仕方や性質が推定できます。

[長所3.] 癌の転移反応がわる

一度に全身を撮影して調べられるので、がんの広がり方を把握することに役立ちます

[長所4.] 痛みも少なく所要時間も短い

最初に注射1本。あとは横になっているだけで全身のスクリーニングが選別可能です。準備から最後まで2時間程度、実際の検査は30分程度で終わります。

[長所5.] 一部の疾患の検査には保険も適用可能

適用が認められている疾患についてはPET検査の保険適用については受診の時に確認される事です。

■PET検査の短所

PET検査のみで全てのがん細胞の発見はまだできない状況にあります
PET検査の特性上、一部の部位は、発見・判定が困難であるといわれています。PETに加え、ほかの検査方法を併用して見つけ出す必要があります。

短所

1.胃や食道などの消化器官粘膜に発生するごく早期のがん
2.ごく小さながん細胞が、散らばって存在する場合
3.糖を必要としないがん細胞
まれにこのようながん細胞もあり、その場合は発見できないこともあります。
4.炎症を起こしている部位
※FDGが集まりやすいため、がんと判別が紛らわしいことがあります。
5.正常でもFDGが集まる臓器:泌尿器科系・脳・心臓・肝臓
・もともと多くの糖を消費する(脳・心臓)
・投与した薬が尿として排出される経路である(腎臓、尿道、膀胱)
・肝細胞がん、胆道がん、白血病など
・これらに対しては有用性が低いといわれています。
※FDGはフルオロデオキシグルコースというグルコース(ブドウ糖)に似た薬です。その薬に放射性同位元素である18F(フッ素18)を標識したものが検査で使用する18F-FDGです。この薬は砂糖水のようなものですので、副作用の心配はありません。

糖尿病の方

FDGが筋肉に集中しやすいため、検査の精度が落ちる場合があります。 血糖値が150~200mg/dlを超えている方は診断が難しいとされています。

一部の肺がん、甲状腺がん、胃がん

PETの得意とするこれらのがんも、全て発見されている訳ではなく、まれに見つからないケースもあります。
上記の理由によりこれらの器官や病状では、広範囲に反応がでてしまったり、正常な場合との判別がしにくくなったり、反応が出なかったりして、見つけられない場合があります。

■MRI検査の長所と短所

MRIが優れている主な長所

① 放射線被ばくが無い、
② 組織のコントラストが優れる、
③ 造影剤を使用しなくても血管などの画像が得られる、という利点があります。

MRIの主な短所

② 検査時間が長い、
③ ペースメーカーや体内金属があると施行できない、
④ 撮影の音が大きい、
⑤ ④CTと比較し装置が大きく、閉所恐怖症の方が撮像できない可能性がある、
⑥ 動きに弱く、画像が劣化することがある、などがあげられます

MRIは最初からいろいろな断面が撮像可能で利点とされていましたが、近年のCTでもいろいろな断面から見られる様になっています。CTやMRIには上記様な長所と短所があるため、撮影部位や病気の種類、患者の病状によりCT・MRI検査のいずれか、または両方を施行致します。更に癌に関しては、これらの造影装置より高度で精密な結果を要する場合はPET検査になります。

PET検査とMRI検査の料金

PET検査については殆どがCT、MRIとの組み合わせによる総合的に検査をされる方が多くおられる事もあり料金についても病院ごとの大きな価格差はあまり見当たりません。ここで紹介させていただく料金は平均的な料金として取り上げていますのでもし検査を受けられる際はその病院に料金の確認をしておかれる事を忘れないでください。

[PET-CT料金]

検査項目 診療総額    1割負担    3割負担
単純PET-CT    100,000円    10,000円    30,000円
造影PET-CT    120,000円    12,000円    36,000円
PET-CT検査の保険適用要件は厳しく制限されており、疾患や目的によって、検査費用は患者の自己負担(100,000円 税抜)になりますので要確認です。

[MRI料金]

検査項目 診療総額    1割負担    3割負担
単純MRI     26,000円    2,600円    7,800円
造影MRI    120,000円 35,000 ~42,000円  10,500~12,600円

 

PET検査とMRI検査の注意点

PET検査もMRI検査も撮影する箇所により絶食等の必要性や検査前の安静などに注意する事があります。
次の項目は両検査共通注意事項を紹介致します。

■検査当日の注意点(検査時間に余裕を)

検査前に、体を動かされると、程度によっては筋肉に検査薬が集まってしまい、正確な検査ができなくなる恐れがあります。そのため、可能な限りタクシーやご家族様の運転する車で検査受けてください。

また、ご自身での車の運転・公共交通機関で行かれる場合は、受付時間の30分前まで着くように余裕を持った時間で検査を受ける事が第一です、体があせっているとその日は検査ができない事もあり得ます。

■食事の注意

検査前日

食事は通常通りたべれますが、飲酒はしないでください。

検査当日

絶食の指示のある方は検査時間の5時間前から絶食を行ってください。食事は摂らないでください。また、喫煙は控えてください。
*飴やガム、“カロリーゼロ”のものも含まれます。絶食時間中の水分は水・茶・白湯のみ、飲む事が出来ます。
*紅茶やコーヒー、スポーツドリンクは不可です。 “カロリーゼロ”や“カロリーオフ”のものも飲まないでください。
※上記が守られませんと、正確な検査ができなくなるため、後日に延期や検査時間を変更させられる事があるので必ず注意してください。

又MRI検査を受診される場合は検査に入る前に、体につけている金属類(アクセサリー、時計、携帯電話等)忘れがちなのが入れ歯です、更にアイシャドーや入れ墨等も指摘される事もありますので事前に注意しておいてください。

 

まとめ

PET検査で初期の癌の発見が可能になった事で、年に1度のペースで癌検診が受けやすくなり早期発見、に多いに役立ちますので是非年に1度「自分自身の健康の日」を設定され体のメンテナンスを行われてみてはいかがですか。

介護相談の相手をして報酬がもらえる!

介護に困っている働いている人向けの介護相談、マッチングアプリ【JOJOS】 相談に乗るだけで報酬がもらえるので空いてる時間で自分のスキルを活用できます。

登録はこちら