ピック病って認知症なの??原因と症状は?

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昨今、認知症を身近な病気として捉え機会が増えインターネットやメディア、書物名などから情報や知識を得ている人が多くなっています。
そのような中で、留意したいのは認知症にもいくつかの種類があり症状を改善するための対応が異なるという点です。
今回はアルツハイマー型でも脳血管性でもない認知症の一種であるピック病についてみていきましょう。

 

ピック病とは

現在、日本国内に1万人以上のピック病患者がいると推定されています。
しかし、ピック病はアルツハイマー病と誤診されたり、うつ病や統合失調症と間違えられ、患者は不適切な治療やケアを受けるケースも少なくありません。
ピック病とは、前頭側頭葉変性症の中核的な病気です。前頭側頭葉変性症は大脳のうち前頭葉と側頭葉が特異的に委縮する病気です。
ちなみに日本における認知症患者の認知症の種類別の割合は概ね以下のようになっています。

認知症の種類別割合

・アルツハイマー型認知症50-75%
・血管性認知症20-30%
・前頭側頭葉型認知症5-10%
・レビー小体型認知症5%

40~60代の若いうちから発症しやすい若年性認知症に限って言えば、前頭側頭葉変性症は、アルツハイマー型認知症に次いで2番目に多い変性性認知症です。

ピック病の原因と症状

■ピック病の原因

ピック病は、主に前頭葉、側頭葉前方に委縮が見られる認知症ですが、研究が進むにつれ、ピック病の特徴である「Pick球」の出現が見られなくても前頭葉や側頭葉前方に委縮が見られる認知症があることがわかり、現在では「ピック病は前頭側頭型認知症の一つ」として、分類されています。そのため、ピック病の原因や治療法はまだ十分に分かっていませんが、「脳血流を活発にする栄養補給や適切なケアで、悪化を遅らせることは可能と考えられる」と、話す専門家もいます。

■ピック病の特徴

ピック病の発症には40代~50代にピークがあり、アルツハイマー病の平均発症年齢が52歳なのに対し、ピック病の平均発症年齢は49歳と3年ほど早めです。
そして、女性の発症率がやや多いアルツハイマー病に対し、ピック病にはそういった性差はありません。

■ピック病の症状

ピック病の症状としては記憶力の低下を主症状とするアルツハイマー病に対し、初期には記憶障害は目立って見られず、怒りっぽくなるなどの性格変化や、同じことを繰り返すなどの日常生活での行動の変化が主な症状になります。そして、次第に記憶障害や言葉が出ないなどの神経症状が現れ最終的には重度の認知症に陥ってしまいます。

 

ピック病の特徴と対応、注意点

ピック病の具体的な特徴と対応、注意点について更に詳しくみていきましょう。

■同じ行動を繰り返したり、抑制が効かなくなるなどの症状が現れる

対応→このような行動の現れは介護する側の大きなストレスや負担になりますが、まずは周囲の人が「これは病気である」ということへの理解が重要です。周りの人の目から見て困った行動があっても、それはピック病を患っている本人の本来の姿や資質の問題ではなく、病気の症状であることを理解しましょう。そして、どんな症状が見られるのか、日々の生活をよく観察し、パターンをつかみ無理に止めたりせずに見守るようにしましょう。
注意点→無理やりやめさせようとすると、ますます怒ったり暴力を振るなど逆効果になりかねません。休息が必要な場合には気をそらすなどして休ませましょう。どうしても外出したそうなら、家族が付き添ったり、デイサービスなどの利用を検討してみましょう。。

■周り声や人の動きなど、外からの刺激に敏感になりやすく落ち着きがなくなる

対応→何らかの刺激による不安感から症状が出ることがあるので、変化が少ない安心できる環境を整えましょう。なじみの環境や特定の介護者をつくるなど、本人が安心できる環境をつくり、維持するのがポイントになります。
注意点→変化は不安をもたらすという点を踏まえて慎重に関わるようにしましょう。

■同じ行動を繰り返す、相手のことを真似る

対応→相手の行動を真似ることがあるので、笑顔で接することを心がけましょう。言葉を理解しにくい場合は、身振り、ジェスチャーを加えながら優しく接することで、相手の表情や雰囲気から意図が通じる場合や良い捉え方をしてくれる場合があります。
相手を真似ることと、同じ行動を繰り返す症状についてもそのことを日常生活の中でケアに活かすことも可能です。例えば、洗濯物をたたむ、茶碗を片付けるなどの家事や、本人の得意なことや好きだった趣味(折り紙、園芸、体操など)を介護者と一緒に行ってみるのもよいでしょう。日課にできれば生活にリズムがつきます。
注意点→一度にたくさんのことに挑戦したり、無理に何かをさせるようなことはせずに本人のペースに合わせて行うようにしましょう。

■食事の行動、食べ方が変化する

対応→ピック病の人の特徴として、目の前にある食べ物を際限なく食べ続けたり、甘い物や味の濃いものを好んだりといった食事行動の変化がみられます。食材を目に付くところに置かない、気をそらす、食事時間を決めるなどの方法を取り入れてみましょう。
注意点→生活習慣病などの身体的合併症を引き起こさないためにも、管理が必要です。食材を目に付くところに置かない等の注意が必要です。

また、注意点の補足としてピック病の診断が遅れてしまう原因になりうる例を挙げておきます。

診断が遅れてします原因

・単に性格の変化と思われてしまう
・記憶力が初期では保たれているので、認知症を疑わない
・うつ病や統合失調症の診断をされてしまう

 

ピック病と認知症

認知症の一種であるという捉え方でピック病についてまとめていきましょう。
認知症にはアルツハイマー病や脳血管性、レビー小体病、前頭側頭型認知症などさまざまなタイプがあり、ピック病は前頭側頭型認知症の一種です。
ピック病は大脳の前頭葉・側頭葉というところが萎縮し、初期はアルツハイマー病のような記憶障害はあまり見られず、人格・性格の変化といった症状が現れます。

やたらと買い物をするようになった、社交的だったのに引きこもるようになる、さらに万引きやルール違反など反社会的な行動などが目立つのが特徴です。

まとめ

認知症にもいくつかの種類があり、関わり方や対応も異なるということがわかりました。ピック病では人格変化や行動の変化が起きるので本人の意に即さず、「どうしてあの人が」というような社会的に地位のある人が万引きを繰り返してしまったり、少額で子供の欲しがるようなお菓子を万引きしてしまうなどの事件を起こしてしまうこともあります。
ピック病の認知度も徐々に上がってきていますが、その診断が難しい面もありますので、周囲が様子の変化をよく観察し、医療受診で多くの情報を正確に伝えることができると良いでしょう。

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