オンブズマン制度について教えて!

自治体の不正などを知らせるニュースなどで耳にすることも多い「市民オンブズマン」。
市民オンブズマンは、自治体の不正を監視したり告発したりする市民組織です。市民オンブズマンは情報公開や監査請求、住民訴訟などの手段で行政に改善を要求する働きをします。
多くの人の記憶に残っているニュースとしては仙台市民オンブズマンが、1995年には食糧費公文書開示訴訟を起こし、宮城県は全国で初めて過去の分までさかのぼった全面開示に踏み切ったケースでしょう。
ここでは「オンブズマン」について詳しくみていきましょう。

 

オンブズマン制度の役割

1.オンブズマン制度とは

オンブズマンとは、行政から一定の権限を与えられた行政監察官が行政機関に対する苦情の整理をする制度の事です。民間団体や市民の苦情に基づいて、行政開示制度などを利用して行政機関を外部から監視し、必要に応じて、行政機関による国民の権利・利益の侵害に対する調査及び救済の勧告を図ります。
現在国レベルではオンブズマン制度に関する法律は存在しませんが、地方自治体の中には条例などによりオンブズマン制度を創設しているところもあります
また、市民オンブズマンの他に、特定の行政機関のみを監視対象とする「特殊オンブズマン」という公的オンブズマンも存在します。
参考までに特殊オンブズマンには以下のようなものがあります。

~特殊オンブズマンの例~

■消費者オンブズマン

企業活動を監視し、国民の権利・利益の侵害に対する調査及び救済の勧告を図る公職。1971年にスウェーデンで設置されたのが最初とされています。

■軍事オンブズマン

軍隊内部における人権(軍人の権利)の侵害に対する調査及び救済の勧告を図る公職。1915年にスウェーデンで設置されたのが最初とされています。

また、改めて日本における「市民オンブズマン」についてもまとめておきます。

~日本の市民オンブズマン~

■市民オンブズマン

日本の「市民オンブズマン」は、市民団体が「いずれの党派にも加担しないで、市民の立場から行政や企業などを監視しよう」という目的で、自ら市民オンブズマンを名乗る団体などがあります。
日本で初めて「市民オンブズマン」を名乗ったのは1980年12月14日に大阪で結成された「市民オンブズマン」です。
また、名古屋市に事務所を構える「全国市民オンブズマン連絡会議(ぜんこくしみんオンブズマンれんらくかいぎ)」は、日本全国に81あるオンブズマン会議から成り立っている組織です。国・地方公共団体等にかかわる不正・不当な行為を監視・是正することを目的とする市民オンブズマンの情報交換・経験交流や共同研究等を行っています。

 

オンブズマン制度のポイント

では、オンブズマン制度のポイントについて見ていきましょう。
具体的に実際に某市のホームページに掲載されている内容を要約しましたのでポイントを押さえ、活用する際には参考にしましょう。

~某市によるオンブズマン制度の実際の案内~

オンブズマン制度では、市長及び教育委員会をはじめとする行政委員会などが行う業務の執行(行政処分,行政指導及び事務処理など)並びにこれに関連する職員の行為に対し,違法、不当、不公平、不適切などと感じた事項について苦情を申立てることができます。
オンブズマンは、苦情申立人及び市の機関からそれぞれ事情を聴取する等の調査を行い、公正中立な立場で速やかに苦情を処理します。
また、苦情等の調査の結果,必要に応じて是正の勧告や制度の改善を求める意見表明をすることも可能です。
(某)市では、議会の同意を得て,市長から委嘱されたオンブズマン(弁護士)2名がその任に当たっています。
なお、オンブズマン制度を利用するにあたって費用はかかりません。

市政に関するあなたの苦情をオンブズマンに!巡回オンブズマンの案内

あなたのお近くの市民センター・公民館へオンブズマンが出向き、苦情を受付する「巡回オンブズマン」を、次の日程で行います。
※日程を掲載しています。
費用は無料です。お気軽におこしください。

↑以上、某市のホームページを参考に要約

■ポイント

・オンブズマンの案内が行政からされている場合がある
・相談費用は多くの場合は無料
・各地域を巡回して相談に当たっている場合がある

 

オンブズマン制度の注意点

ここまでオンブズマンについてみてきましたが、一口にオンブズマン制度とまとめてしまうのは簡単ですが、行政・役所を監視するとなると、それなりに知識は必要となってきます。わかりにくい不正や職務怠慢などは現場で感じるものです。
オンブズマンの多くが苦情処理の意味合いが強いのもと思われがちですが、その苦情自体が理のある苦情なのか、単なる不平、不満なのかを見極める能力がオンブズマンには必要とされてきます。また、苦情を申し立てる方もとしても、苦情を聞いて処理してもらうことが希望であるなら消費者苦情受付センターなどの、国や市が置いた機関で充分である場合もあります。
そういった意味で、オンブズマンに中にも更に公的オンブズマンと私的オンブズマンの存在がありそれぞれどのような役割や権限を有しているかをおさえておきましょう。

■公的オンブズマン

多くが地方公共団体で設置されている公的オンブズマン制度の場合は、議会から独立して行政を監視する事が大前提ですので、行政にも国民にも左右されない公正中立の判断を行うことになります。こちらの公的オンブズマン制度の場合オンブズマンの勧告に従わなかった行政機関または公務員を単独で起訴する権限を有してます。
このため、他のオンブズマンに比べてしっかりとした権限を持っています。

■私的オンブズマン

公的オンブズマンに比べ、私的団体のオンブズマンは制度になっていない場合も多く、勧告は出来ますが従わなかったり是正しなくても何ら罰則や起訴されたりすることはありません。従て、勧告効果は薄いといえるでしょう。公的オンブズマンは場合によって起訴まで出来る強い権限を持っていますが、私的オンブズマンは告訴ぐらいしかできません。
そもそも告訴は告訴状さえ作れば誰でも提出できますから、権限というより出来ない人に代わって私的オンブズマンが代行して行うという意味合いが強くなります。

 

まとめ

現在オンブズマン制度は世界に浸透し、日本でもその存在は少しずつ知られています。
しかし、オンブズマン制度を活動を支援し保護するような制度や法律が整備されていないのが現状です。公正中立の立場で行政や様々な職種を監視することがオンブズマンの役割である以上、ある程度オンブズマンを保護する法律的なものも考えていく必要性があるといえるでしょう。
日本におけるオンブズマンの活動はボランティア的な要素が強く、今後継続させ発展させていくには課題が多いと言えるでしょう。

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