臨床検査技師の難易度ってどうなの?合格率、合格人数の推移は?

臨床検査技師になるための国家試験の難易度や合格率の傾向についてまとめました。病院などで勤務する検査のプロフェッショナルである臨床検査技師になるためにはどうしたらよいのか、資格取得後の就職先や学校の選び方なども一緒に考えてみましょう。

 

臨床検査技師の難易度と合格率

臨床検査技師になるには

臨床検査技師は国家資格です。受験する為には受験資格を満たす必要があり、独学だけで受験する事は出来ません。4年制の大学、3年制の短期大学、3年制の専門学校のいずれかを修了または修了見込みである事が必要です。
受験に必要な条件を満たし、受験に合格後、登録手続きを行う事で臨床検査技師になる事が出来ます。

臨床検査技師の難易度と合格率

臨床検査技師の合格率は70%~80%です。10年より前はどちらかと言うと70%をやや下回るくらいでした。合格率は高く見えますが、合格率と難易度は必ずしも比例しません。難易度が低くて合格者が多いのではなく、合格できる準備のできた人が多く受験しているので合格者数も増えるという背景があります。

臨床検査技師はなぜ合格率が高い?

臨床検査技師のように学校の修了が受験条件になっている場合、その合格率がそのまま学校の評価になります。評価が低いと生徒が集まりにくくなるので学校も困ってしまいます。もちろん合格することは生徒のためでもありますが、学校は国家試験に合格出来るレベルで修了の基準や卒業試験の難易度を調整します。
つまり、ある程度合格の準備が出来た人たちが受験しているため、合格率が70~80%と高くなるのです。学校生活は国家試験合格を大前提とした授業内容になりますのでそれなりに大変です。気を抜かず授業にしっかりついていく必要があります。

臨床検査技師国家試験の試験科目

・医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む)
・公衆衛生学(関係法規を含む)
・臨床検査医学総論(臨床医学総論及び医学概論を含む)
・臨床検査総論(検査管理総論及び医動物学を含む)
・病理組織細胞学
・臨床生理学
・臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む)
・臨床血液学
・臨床微生物学及び免疫学

科目名を見ただけでもとても簡単そうな試験には思えませんが、合格基準は200問出題で1問1点。総得点120点以上で合格となります。

 

臨床検査技師の合格人数

受検者数と合格者数

臨床検査技師の受験者数は毎年4,000人から4,500人ほどです。合格率70~80%で毎年約3,000人の合格者とっています。参考までに他の医療系資格の合格者数と比較してみると、
看護師 受験者数60,534人 合格者数55,367人、合格率88.5%(2017年)
医師  受験者数10,010人 合格者数9,024人、合格率90.1%(2018年)
臨床検査技師の受験者数、合格者数はそれほど多い方ではないようです。

新卒と既卒者の合格率の違い

2017年の臨床検査技師受験状況を参考にして見てみます。
受験者数は4,987人、
新卒受験者数3,870人、既卒受験者数は869人
新卒合格者数は3,481人、既卒者合格者数は248人
新卒者合格率は89.9%、既卒者合格率はなんと28.5%です。
既卒者といっても卒業後1年~数年などいろいろな人がいると思いますが、既卒者としての合格率はかなり厳しい結果となっています。学校から一度離れてしまうと合格はさらに難しい状況になるかもしれません。就学中にしっかりと勉強し受験に備えることが合格への近道です。

出願者数と受験者数

2017年の出願者数は4,987人で、そのうち実際受験した人は4,739人でした。248人の人が出願したのに受験しなかったということになります。
新卒者だけで見てみると出願者4,068人のうち受験者は3,870人で198人が受験しませんでした。
受験しなかった理由については体調不良や個人的な事情などもあると思いますが、3年以上大金と時間を費やして学校に通って出願したのに気まぐれで200人近い学生が受験しないとは考えにくい状況です。
臨床検査技師の出願時期は12月です。この時期に卒業見込みである人が出願しますが実際に試験がある2月末までに挫折してしまった人、卒業が見込めない人などが受験していない可能性があります。

臨床検査技師の合格率、難易度のこれから

合格率と難易度の変化とは

近年の日本は何事にも質を求められる時代になってきているので試験が簡単になるということはあまり考えられません。合格率や難易度はその資格が必要とされていることによって変わってきます。
社会的に数が必要であれば試験問題をある程度わかりやすい内容の問題で合格率を上げてくる傾向があります。逆にとにかく質を求めるのであれば簡単な質問でもわかりにくい言い回しで難易度を上げてきたりします。
例をあげると、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネージャ)があります。介護保険施行直後はとにかく数を増やすために簡単だった試験が、世間から質を求められるようになりどんどん難しくなり、合格率も下がっています。

臨床検査技師の需要

臨床検査技師の需要は下がってきていると言われています。原因としては検査機器の進歩により人手がかからなくなったことがあります。臨床検査技師は国家資格ではありますが独占業務(資格を持っていないとできない業務)がありません。そのため臨床検査技師を必要とする場面が減ってきています。
就職先はある程度あるようですが、引く手数多とは行かない状態です。

臨床検査技師に求められるもの

検査機器の進歩により臨床検査技師の人員数は必要とされなくなってきています。今臨床検査技師に必要とされていることは機械にできない人とのコミュニケーション能力です。患者さんからの聞き取りや伝え方はもちろん、医療現場ではチームケアの考え方が進んでいます。検査の専門家としての考え方やチームのサポート力など協力関係を築く力が必要となっています。
また機械化に職場を圧迫されているからこそ他分野の資格を取得して強みにしたり、活動の場を広げている人たちも多くなってきています。

臨床検査技師の合格率、難易度の変化

臨床検査技師の受験者数、合格者数の変化はほとんどなく横ばいです。過去15年の受験者数を見ていると一時的に4,000人を切ったり5,000人に近くなったりする年がありますがその後もだいたい4,000人から4,500人前後を繰り返しています。臨床検査技師に関わる劇的な施策や法改正も無いので合格率や難易度が大きく変わることはあまり考えられません。

臨床検査技師の就職状況

検査機器の進歩により臨床検査技師の必要数は減っています。そのため現役の臨床検査技師は他の資格を取得して業務の幅を広げるなど自分たちの存在意義を高める努力をしています。
病院以外の就職先としては健康診断センター、医療系分析器製造メーカー、検査研究分野などがあります。その他に最近では動物の検査分野など検査のプロとして、仕事を開拓していくことも重要になってきています。

学校による合格率の違い

臨床検査技師になるための学校を調べていると「学校別合格率」というものがよく出てきます。合格率は学校によってかなり差があります。合格率100%から、20~30%など。合格率は高いほうが良いと思いますが、この合格率は「受験した人」の合格率であって、「入学した人」の合格率ではないということに気をつけてください。
たとえ合格率が100%でも卒業基準が厳しくて受験を受けられなかった人が大勢いたり、授業がきつくて途中で挫折する人が多かったりしないか、よく調べましょう。
3年制の学校は4年制の学校より学費は安く済みますが、4年制が4年間かけて行う勉強を3年間でやらなくてはいけないということもよく理解しておきましょう。
決意と計画を持って、しっかりと続けていける学校かどうかを見極めることが大切です。

まとめ

臨床検査技師の資格は決して簡単ではなく、難易度の高い試験です。しかし学校の授業にしっかりついて行き、卒業基準に達していればその合格率は低いものではありません。一度学業を離れてしまうと合格率は格段に下がります。臨床検査技師になるためには勉強についていける自分に合った学校を選びましょう。

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