高齢者の食事の低栄養について教えて!症状は?原因は?対策は?

高齢者になると、脂っぽい物が口を通らなくなり、ご飯、みそ汁、漬物といった昔ながらの食事で低栄養状態になる場合があります。低栄養状態になると死亡率が高くなり危険な状態です。低栄養状態かどうかは血液検査でわかるので、低栄養と診断されたら、バランスの良い食事がとれるようにヘルパーさんの力を借りるなどで元気を保ちましょう。

 

高齢者の低栄養とは

高齢者の低栄養の状態とは

低栄養かどうかを知るには、体重が減っていないか、BMIの指針はどうか、血液検査値の血清アルブミン値、HDLコレステロール値、ヘモクロビン値はどうかなどを調べると判断できます。

低栄養状態かどうかを知るには

●BMIの指針

BMIとは肥満指数のことです。BMIは次の計算式で求められます。
BMI(肥満指数)=体重kg÷(身長m)(2)
体重が50㎏、身長158㎝の人のBMIは、20.03となります。BMIが低栄養の状態とは18.5kg/㎡で、それ以下になると注意が必要です。70歳以上の人のBMIは21.5~24.9kg/㎡となります。BMI値が低い人は、高齢になるにつれて生存率が低いことが研究から示されています。

●血液検査値の値で見る

・血清アルブミン値

アルブミンは、たんぱく質の一種で、多くのアミノ酸がつながったものです。必須アミノ酸と非必須アミノ酸で分けられていて、必須アミノ酸のうち9種類のアミノ酸は体内で作ることができないため、食事から摂取しなくてはなりません。

アミノ酸が肝臓に運ばれてできるものがアルブミンです。アルブミンの値が3.5g/dℓが低い場合は低栄養の危険性がありかなり注意する必要があります。

・HDLコレステロール値、ヘモクロビン数

血中の総コレステロール値は、150mg/dl以下だと低栄養の可能性があり注意が必要です。HDLコレステロール値やアルブミン値、鉄、赤血球数が低いと、将来、認知症になるリスクが高いとされています。HDLコレステロールは善玉コレステロールなので、身体に必要なコレステロールです。

 
loss-appetite-malnutrition-elderly
 

高齢者の低栄養の症状

高齢になると食欲が低下し、若いときのように食べることが出来なくなります。高齢者の低栄養とは、身体を動かすために使うエネルギーが不足していて、内臓や筋肉、血液、爪、髪の毛などを作るたんぱく質が不足した状態です。低栄養になると、75歳以上の高齢者は低栄養の次のような症状があらわれます。

●体重の減少

まず、低栄養になると体重が減少します。体重が減少すると筋力が衰えるので、冬の時期の寒さが身に応えるようになります。私たちの体は栄養を食事からとり、体の中でエネルギーに変換されます。体重が減少するには、低栄養を見分ける1つの指針となります。

●床ずれや炎症が起きやすくなり、治りにくい

体重が減少すると脂肪がなくなり、筋肉も減少するため、臀部の骨や腰部の骨が出てきて、それが寝ている間に圧迫されて、床ずれがおきやすくなります。栄養状態がいいときは、皮膚に炎症がおきても炎症を治す力を持っていますが、栄養状態が悪くなると、炎症や傷、床ずれがなおりにくくなります。

●骨粗鬆症で骨折しやすくなる

女性は、特に閉経後女性ホルモンが出なくなり、骨粗鬆症になるリスクが大きくなります。その上、カルシウム不足などの栄養状態が悪いと骨ができにくくなり、転倒するとすぐに骨折するリスクが増えてきます。

●風邪をひきやすく、病気が治りにくい

ビタミンCやビタミンAは果物や野菜に多く含まれていて、その摂取量が少なくなり、低栄養に陥ると、風邪をひきやすくなり、風邪から肺炎を併発する場合もあります。

●下半身や腹部にむくみがある

低栄養になると、血管内のたんぱく質の濃度が低下します。すると、血管内の浸透圧が低下して水を取り入れることができません。すると、血管内の水分が外に出て、むくんだ状態になります。

 

高齢者の低栄養の原因

●食事量の低下

入れ歯にしたり、歯が少なくなったりして咀嚼力が弱くなります。咀嚼力が弱くなると、食事量が減ってきて、低栄養を引き起こします。嚥下障害もおきてくるので、量を食べられなくなります。そのため、低栄養を引き起こします。

また、服用している薬の影響で食事量が減る場合もあります。

●生活環境によるもの

経済的に食費にかけられず、ご飯とみそ汁、漬物だけとかめん類だけなどの生活になる場合があります。また、一人暮らしのお年寄りでは、自分で作ることが面倒で、簡単なメニューで済ませるという人もいて、たんぱく質やエネルギー源が不足して栄養不足になる場合があります。

●食欲の低下

年齢を重ねると、味がおいしく感じられない、濃い味付けでないと満足できない、消化機能の低下により、食欲がわかずに食事量が減り低栄養になることがあります。

●精神的な病によるもの

うつ病や認知症などの病気を持っている人は、食べることへの意欲がなくなり、自分から積極的に食事をすることがなくなります。認知症の人は、特に周りの助けがないと食事を食べずに低栄養を招く恐れがあります。

高齢者の低栄養の対策

低栄養になった時には死亡率が高くなるので、対策をとる必要性が生じてきます。

ホームヘルパーに調理をしてもらう

介護保険を申請し、状態により申請しても認定されない場合がありますが、認定が降りれば、ホームヘルパーの力を借りることができます。バランスの取れた食事をすることで、低栄養から改善できます。

配食サービス

配食サービスのお弁当は、栄養のバランスがよく、柔らかめに作ってあるので、自分で作る手間がいらず、買い物も楽になります。都道府県により異なりますが、自治体により高齢者の配食サービスに対して補助を行っているところがあります。補助が出るので、普通より安くお弁当を頼むことができます。ご飯は自分で炊くので、おかずだけ頼むこともできます。

栄養補助食品の利用

最近では、色々な介護職が売られています。栄養補助食品は、低栄養の人に高カロリーでバランスが取れた栄養を摂取できるようにした食品です。栄養補助食品は値段が高いので、医師から処方される「エンシュアリキッド」や「ラコール」といった医薬品経腸栄養剤があります。それは低栄養の場合、医師の指示のもとに処方されます。

高齢者の低栄養の注意点

低栄養の状態が続くと、身体は病気がちになり、生命の危険にもさらされることとなります。

筋肉量や脂肪の低下

たんぱく質により、筋肉や脂肪はできているので、たんぱく質が不足すると、筋肉や脂肪が分解されて、エネルギーに変えます。すると、次第に筋肉や脂肪がなくなり、骨が出てくるようになります。筋肉量が減るので、すぐに転倒して骨折するというリスクが高くなります。

免疫力の低下、体力の低下

栄養不足に陥ると、動いてもすぐにしんどくなり体力がなくなります。また、免疫力が低下するので、風邪をひきやすく、傷が治らなくなります。あmた、浮腫や腹水などの低たんぱく血症がおこります。

低栄養と診断された場合は、医師に相談して介護のお世話をうけるなど早めの対策が必要です。

appetite-diet-eat-old

 

まとめ

高齢者の低栄養は、80~84歳で20%以上、85歳以上で25%以上の人が低栄養状態にあります。低栄養状態になると、筋肉や脂肪が減少し、病気になりやすく体力がなくなります。すると、フレイルになり、そのまま寝たきりになってしまうケースもあります。低栄養状態と判断された場合は、配食サービスや栄養補助食品の摂取、訪問介護のお世話になるなどの対策が必要になります。

 

介護の相談を受けて報酬がもらえるサービス?

会社勤めの方が家族の介護を理由に辞めてしまう【介護離職】
そんな人の介護の相談に乗るだけで報酬がもらえちゃうサービスを紹介します!

空いた時間でお小遣いが稼げ、スキルや資格を活かせるサービス【JOJOS】の登録はこちら!

jojoschatbanner

関連記事

高齢者は皮膚が弱い⁉特徴は?気をつけたいポイントは?

高齢者の一人暮らしが増えている!?注意点は?

介護相談の相手をして報酬がもらえる!

介護に困っている働いている人向けの介護相談、マッチングアプリ【JOJOS】 相談に乗るだけで報酬がもらえるので空いてる時間で自分のスキルを活用できます。

登録はこちら