高齢者が取る水分量は?最適な水分量は?水分量不足で起きる症状?

体の中の大部分は水分でできています。水分は、子供が80%、成人が60%、高齢者が50%で構成されています。水分には血液、細胞間液、消化液、リンパ液で成り立っています。それらの水分を総称して体液といいます。高齢者は筋肉の量が減ってくるので体内にためておける水分量が少ないので水分バランスが崩れやすくなります。

 

高齢者と水分量

高齢者は、身体の半分しか水分がありません。水分は体液で電解質とブドウ糖、たんぱく質、乳酸などの非電解質でできています。成人では、失っている水分が1,500~2,500mlです。不感蒸泄といって人間の皮膚や粘膜、呼気などから失われる水分が室温28℃のときで900ml、体温が1度上昇すると15%水分量が失われます。

その上、下痢したり嘔吐したりすると、水分量が急激に減ります。高齢者は、体内の水分量が少ないので下痢や嘔吐などで水分量がかなり減ると、体内バランスが、急に崩れてしまいます。
また、夏の暑い時にクーラーをいれないでいると、身体の水分が失われていきます

。体に入る水分量が出ていく水分量より少ない場合は、バランスが保たれないので、様々な症状が出てきます。高齢になると食欲がなくなり、あまり水分を欲しなくなります。一度に沢山の水分を飲むことができないので、何回かに分けて飲むようにするといいでしょう。

 
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高齢者が取る最適な水分量

高齢者の必要な水分量

一般に、成人だと飲み物や飲み物から2,200mlの水を摂取し、エネルギー代謝の過程で300mlほどの代謝水が生じます。1日に必要な水分量は約2.500ml必要ですが、高齢者は体内の水分量が50%程度なので、1日に2,000ml程度の水の摂取が必要です。高齢者でもその人の体重や身長により水分量が前後します。

高齢者に水分が足りないときの摂取の仕方

高齢になると水分をなかなか飲みにくくなることがあります。また、高齢者は生活習慣病や体調不調を起こしやすいため、水分量を一定に保つことが難しくなります。バランスを崩さないように水分摂取はわけて少しずつ飲むように促します。

●嚥下障害がある人に対しての水分摂取

嚥下障害があると、水分を飲むときにむせたり咳き込んだりして、うまく呑み込むことができません。飲みやすくするためには、水分にとろみをつけてあげることです。とろみ剤は薬局など市販で手に入り、通販でも、トロミアップ、トロメリン、ソフティア、つるりんこなどが購入できます。

トロミ剤は、冷たい飲み物かぬるめの飲み物だけでなく、食事に振りかけたり、みそ汁に混ぜたりしてとろみを簡単につけることができます。少し、トロミをつけると誤嚥しにくくなります。
酢の物やオレンジジュースなどの酸味がある物はむせやすいので、あたためて酸を飛ばし、とろみをつけると飲みやすくなります。

●食欲がない人の飲み物は?

食欲がない人に対しては、ティータイムにしてお茶だけでなく、紅茶、ココア、ホットミルク、カルピスなど、他の飲み物を楽しみながら飲むと、いつの間にか1杯くらいは飲んでしまいますおやつにゼリーやところてん、果物など、水分が多い物にすると、知らないうちに水分をとることができます。

●飲むときを決めて飲む

1日の飲む時を決めてこまめに分けると飲みやすくなります。水分補給をした方がいい時は次のときです。

①朝起きたとき
②朝食のとき
③ティ―タイム
④昼食のとき
⑤ティ―タイム
⑥夕食のとき
⑦入浴前
⑧入浴後
⑨就寝前

1回に150ml飲むと、9回で1,350mlとなります。それ以外に体内で自然に作られる水分や食事で摂る水分で、1日の水分摂取量が2,000mlくらいになります。

 

高齢者が水分量不足で起きる症状

水分が不足すると脱水症状になります。一般に水分が不足すると喉が渇いて水分を欲しいと思うようになります。しかし、高齢者は感覚機能や脳の機能が低下してくるため、脱水症状がおきていても気が付かないことが多いのです。脱水を引き起こすと、次のような症状が起きてきます。

かくれ脱水の症状

・唇がカサカサしていて、口腔内が乾燥している
・何となく元気がない
・食欲が減ってあまり食べない
・微熱が出ている(高齢者の場合は平熱が低い人が多いので、その人と比較して考える)
・尿量が減少していて色が濃い
・手の甲をつまんで放すとすぐに元に戻らない
・頭痛や倦怠感があり、ぐったりとしている
・目のくぼんでいる
・血圧がいつもより低い
・寝てばかりいる
・頭痛がある
・体重が減少する

脱水が重症になっているときの症状

・めまいや吐き気がある
・舌の表面が赤黒くなり滑らかなではない
・幻覚や錯覚、興奮、意識障害などのせん妄状態
・チアノーゼがあられる
・筋肉のけいれんが起きる

このような症状があらわれているときは水分摂取をしてすみやかに医師の診察を受けてください。体内の水分が5%失われると脱水症状や熱中症になります。また、10%失われると筋肉のけいれんがおきて20%以上失われると命に危険があります。

 

注意点

水分量が多すぎるとき

水分量のバランスをとるためには、水分量は飲む過ぎても少なすぎてもよくありません。飲まなくてはと飲みすぎると次のような症状があらわれてきます。

・尿が頻繁にでる
・尿量が多い
・むくみがあり、呼吸困難に陥る
・喘鳴や痰がよく出る
・体重が増える
高齢者は腎機能が低下していて、水分を排出しにくくなります。すると、身体に水分が貯まり、むくみが出てきます。

減るのは水分量だけではない

体液の中には、電解質と非電解質があり、電解質にはナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオンのような体に大切なものが含まれています。特に水分だけでなくナトリウムが減ると脱水症状が起きてきます。

脱水の種類には高張性脱水と低張性脱水があります。高張性脱水とは、水分量が不足しておきる脱水で低張性脱水とはナトリウムが不足して起きる脱水です。ナトリウムが不足すると立ちくらみが起きたり、頭痛が起きたりします。また、血圧が低い、食欲がないといった症状も現れます。

ナトリウム不足を補うには、水分だけでなくナトリウムも含まれている経口補水液を飲むことが一番です。経口補水液には、体液に含まれている必要なイオンがすべて含まれています。経口補水液は薬局やネットで購入することができます。

ポカリスエットなどのスポーツ飲料にも同じような成分が含まれていますが、経口補水液と違い、糖分が多く、ナトリウムが少ないため、脱水のときは経口補水液の方が体には適しています。味はスポーツ飲料の方がおいしいため飲みやすいです。あまりとると糖分の摂りすぎになるので注意が必要です。

●簡単な経口補水液のつくり方

水  1ℓ
砂糖 20ℓ~40ℓ
食塩 3g
それらをすべて混ぜて、いつも作っておくと、すぐに飲むことができます。これだと、水分だけでなくナトリウムも一緒にとることができます。

脱水になる可能性のある場合

脱水になる原因には、身体の機能低下や環境要因、薬の影響などがありますが、次のような場合は脱水になる可能性があるので注意が必要です。

・薬の中に利尿剤が含まれている
・暑い日でも節電でエアコンをいれない人や暑さを感じず窓を開けない人
・検査でアルブミン値が低いと言われた人
・下痢や嘔吐があるとき
・一人暮らしで栄養が偏っている人
・夜のトイレの回数を減らしたいため、水分を摂らない人
・筋肉が少ない人
・食事量が少ない人

そのような人は、1日1,500mlの水分摂取を心掛けるようにしましょう。

 
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まとめ

高齢者の水分量は、体液のバランスがとれるように食事と飲み物で1日1,700mlほど必要です。一度に沢山の水分を摂ることは難しいので、ティ―タイムで飲む、おやつにゼリーなどの水分が含まれている物などでも摂取できるので、まめに水分を摂取するようにしましょう。

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