理学療法士の難易度ってどうなの?合格人数は?

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理学療法士は一言でいうならば動作の専門家。
怪我や病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作座る、立つ、歩くなどの基本的な動作の回復や維持、障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
理学療法士は病院や施設に限らずプロスポーツチームたその組織に属すなど幅広い場で活躍しています。
理学療法士の試験についてその難易度を詳しく見ていきましょう。

 

理学療法士の難易度

理学療法士になるためには国家試験医合格しなくてはなりません。
国家試験はマークシート方式です。5つある選択肢の中から1つ、または2つを選択します。問題は大きく分けると「一般問題」と「実地問題」に分けられます。
理学療法士の国家試験の出題範囲が非常に広く、実際の臨床現場ではほとんど経験しない難病に関する問題が多く出題され、初めて国家試験を見た人はその難易度の高さに驚くとされています。
対策としては、試験を解く要領をつかむことができれば出題されやすい分野があることがわかるようになるので、正しく的を得た試験勉強をすることが大切です。
理学療法士に限らず、国家試験では過去の傾向から大きくはずれた難問が出題されることもありますが、国家試験対策で出題されやすい分野の問題を確実に正解すれば合格することは可能です。
理学療法士の国家試験の合格率は90%前後。受験者は全員が専門学校、短大、大学で専門的な知識を学んできた学生です。しかし、しっかり学んだ現役の学生でも落ちることがある試験であるという認識を持つことが必要です。4人に1人が不合格となっている年もあるので油断は禁物です。
勘や運で国家試験に合格することはまず考えにくいので、学生の1年次から理学療法士として必要な知識を身につけ、試験前には十分な国家試験対策をすることが必要です。

 

 

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理学療法士の合格人数、合格率の推移

さて、近年の理学療法士の合格率や合格率の推移をみていきましょう。

■過去5年間の理学療法士国家試験合格者数と合格率

合格者数     合格率
平成25年   10,115人     88.6%
平成26年   9,315人     83.7%
平成27年   9,952人     82.7%
平成28年   9,272人     74.1%
平成29年   12,388人     90.3%

参考までに過去5年間の試験における合格基準もチェックしておきましょう。

■平成25年

一般問題を1問1点(158点満点)、実地問題を1問3点(120点満点)とし、次の合格基準のすべてを満たした者を合格とする。
・総得点   167点以上/278点
・実地問題  43点以上/120点

■平成26年

一般問題を1問1点(157点満点)、実地問題を1問3点(120点満点)とし、次の基準を満たした者を合格とする。
・総得点   167点以上/277点
・実地問題  43点以上/120点

■平成27年

一般問題を1問1点(160点満点)、実地問題を1問3点(120点満点)とし、次の全てを満たした者を合格とする。
・総得点   168点以上/280点
・実地問題   43点以上/120点

■平成28年

一般問題を1問1点(157点満点)、実地問題を1問3点(117点満点)とし、次の全てを満たした者を合格とする。
・総得点 165点以上/274点
・実地問題 41点以上/117点

■平成29年

一般問題を1問1点(160点満点)、実地問題を1問3点(120点満点)とし、次の全てを満たした者を合格とする。
・総得点   168点以上/280点
・実地問題  43点以上/120点

参考までに、よく比較される作業療法士についてその仕事内容と国家試験の合格率についてみてみましょう。

作業療法士について

~理学療法士と作業療法士の仕事の違いは~
理学療法士と作業療法士の違いについてですが、理学療法士は、先にも触れたように寝返る、起き上がる、立ちあがる及び歩くなど、日常生活で必要な基本動作ができるように身体の基本的な機能回復をサポートする動作の専門家です。

作業療法士は、入浴や食事など日常生活の動作や、手工芸、園芸及びレクリエーションまであらゆる作業活動を通して、身体と心のリハビリテーションを行う専門家です。
理学療法士と異なる点として、作業療法士はそううつ病及び摂食障害などの精神障害の患者さんも対象としており、幅広くリハビリテーションの医療現場で活躍しています。

~平成29年 作業療法士国家試験合格者数、合格率~

平成29年の作業療法士国家試験の結果は、5,007 名で、合格率は83.7%です。

※理学療法士との比較
・受験者数

理学療法士…13,719 人(対前年9.6%増)
作業療法士…5,983 人(同2.0%減)

・合格者数

理学療法士…12,388 人(同33.6%増)
作業療法士…5,007 人(同6.3%減)

・合格率

理学療法士…90.3%(同16.2 ポイントアップ)
作業療法士…83.7%(同3.9 ポイントダウン)

いくつかの点について比較しましたが、理学療法士の国家試験を受験する人数が作業療法士のそれに比べて圧倒的に多いですね。その要因としては、養成する学部の数の違いや、合格率が影響しているのかもしれませんね。

 

理学療法士 難易度のこれから

理学療法士の国家試験の合格率はおおむね高い水準で推移しています。これは、難易度がいつも低いということでも、年度によって難易度がわかるというわけでもないでしょう。
要は、受験生が学校でしっかり学び国家試験対策を十分してから試験に臨んでいるからでしょう。
専門分野の内容が問われるので、養成施設の授業には専門分野が含まれていて、授業で学んだことが試験にも出ます。だからと言って自分で勉強をしなければ結局のことろ専門性が高い国家試験に合格はできません。
平成28年の合格率が比較的低く、翌年の平成29年の合格率が高くなったのは、受験生が平成29年の試験に向けて勉強したことが今回の合格率の高さになったと考えられます。
理学療法士の国家試験の難易度はその専門性を保持するため、十分な知識と理解が求められていることから今後も十分に勉強しないと合格しないような現在の難易度を維持していくことと思われます。

最後に、理学療法士として活躍できる場について簡単にまとめましょう。

理学療法士が活躍する私たちの身近な場

・医療サービス

病院 、診療所

・保健サービス

特定保健指導 、介護予防

・福祉サービス

障がい者福祉センター
障がい児(者)通所・入園施設
特別支援学級・学校

・行政サービス

・市区役所、保健所、保健センター

・介護保険サービス

通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション
老人保健施設、住宅改修・福祉用具のアドバイス

・研究開発事業

大学院、研究所

・理学療法関連企業

・トータルヘルスプラン事業

・障がい者スポーツ

・スポーツ障害予防

 

 

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まとめ

近年、理学療法士は作業療法士に比べて飽和状態で就職の場も減っていると言われることがあります。
しかし、少子高齢化の今、介護や障害を患っても住み慣れた地域で暮らしていく「地域包括ケアシステム」が全国的に始まりました。
地域の専門職の需要は高まるばかりです。また、健康長寿を目指す社会にあっては「予防」への取り組みも一層力が注がれていくことになります。
理学療法士の活躍の場はこれまで以上に広く、そして私たちの生活に近く深い身近な存在になっていきます。
理学療法士を目指す方は、国家試験をよく知り是非突破していただきたいと願います。

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