言語聴覚士学会って何?役割は?内容は?

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リハビリ専門病院が誕生し、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士という言葉が自然と耳に入る時代になってきました。
中でも言語聴覚士は歴史が浅く、第一回国家試験は1999年です。聴覚、言語、コミュニケーション、嚥下などを専門とする言語聴覚士は、まだまだ人材不足の状況です。スキルアップの一環として、言語聴覚士協会主催する、言語聴覚士などが参加するフォーラムとして言語聴覚学会が開催されていますので、どの様なイベントなのか紹介したいと思います。

 

言語聴覚学会とは

言語聴覚学会とは、言語聴覚士協会が開催し、言語聴覚士が参加する学術発表会のフォーラムです。
1年に1回開催され、時期は毎年6月に二日間にわたって開催されています。
場所は毎年変わっていき、昨年の第18回言語聴覚学会は島根県で開催され、今年の第19回言語聴覚学会は富山県で6月22日、23日を開催予定としています。
毎年開催のテーマが設定されていて、今年のテーマは、「言語聴覚療法の源流と未来」です。
昨年の第18回テーマが「地域に開かれた、地域に愛される、地域に信頼される言語聴覚士になる。~地域包括ケアに求められる言語聴覚士の役割~」ですから、その年度によってテーマが大きく違っている事が分かります。
現場で活躍している言語聴覚士による臨床発表、研究発表を一般公募して、それぞれが発表する場でもあり、指定講演、特別講師による講演、ランチョンセミナー、スキルアップセミナーや市民公開講座も予定されていて、参加者各自の学びの場でもあります。
少し話はそれますが、認定言語聴覚士という言語聴覚士協会が定める言語聴覚士のスペシャリストとしての資格があります。この認定言語聴覚士は5年毎に更新しないといけない資格なのですが、その条件に5年の間に言語聴覚学会に2回以上参加した者という条件があります。その位この言語聴覚学会を重視している事が分かります。

 

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言語聴覚学会の役割

言語聴覚学会は、言語聴覚士が自由に情報交換できる場として設定されています。
また、指定講演、特別講演、スキルアップセミナーを通して、第一線での専門知識や臨床経験を学ぶ機会であり、自己研鑽する機会を提供しています。
言語聴覚学会は、言語聴覚士協会の会員であれば、学生でも参加可能であり、優秀な言語聴覚士の育成にも役立っています。
非会員や一般会員も少し参加費は高くなりますが、参加可能ですので、広く言語聴覚士の活動を知ってもらう良い機会となっています。
この様なフォーラムを定期的に開催する事は、言語聴覚士の研究的姿勢を、日常から慣習的なものと認知する事に役立っています。そして、臨床の場での取り組みにフィードバックする事で、よりレベルの高いリハビリ内容として確立していけます。
元々、言葉やコミュニケーションという形として見えないものに対して行うリハビリテーションである為、言語聴覚士という存在自体が必要な資格として捉えられにくく、言語聴覚士の育成機関も不足状態である為、この言語聴覚学会は全国規模の学術発表の場として実績を残し、これからの言語聴覚士の未来に大きな影響を与えるものと考えられます。

 

言語聴覚学会の内容

一般公募

毎年、だいたい12月に一般公募として演題を募集し、年明け1月中に締め切る事が通例です。発表しようと計画する言語聴覚士は、半年から一年かけて、テーマに取り組み、科学的データーと照らし合わせながら論文にまとめるという作業を行います。抄録として演題登録して、その後、発表に向けて論文をまとめていきます。
言語聴覚学会は大きな会場で開催され、いくつもの部屋に分かれて、同時進行で発表していきます。
テーマで分けられた演題毎に発表する形をとってありますので、プログラム内容をチェックして、自分の聞きたい演題は部屋を移動して聞きにいくというスタイルです。

特別講演

特別講演、招待講演、シンポジウムなどは大ホールで行われる事が多いので、講演開始時間より少し前には待機しておくといいでしょう。

ランチョンセミナー

ランチョンセミナーは部屋毎に、違うテーマで行われます。お弁当が配られ、食事をしながら講演を聞くというものです。お弁当に限りがありますので、当日でいいのですが、事前にランチョンセミナーの申し込みが必要です。

市民公開講座

これも別会場で時間毎に予定されています。
1部:失語症患者と寄り添う
2部:喉頭癌について今あなたに伝えたい事-最新医療・社会サポート・発生方法の習得-
3部:人工知能とコミュニケーション
これは昨年の市民公開講座のテーマです。

展示物

演題とは別に、最新技術のリハビリ機器や、嚥下困難者へのトロミ材、嚥下食など、様々な展示物もありますので、見て回りパンフレットをもらうだけでも沢山の良い情報を得られます。

 

言語聴覚学会の注意点

先程も少し触れましたが、ランチョンセミナーは部屋毎に違うテーマで行う為、部屋の椅子の数分しかお弁当はありません。数が出てしまえば、もう券はもらえませんので、自分が興味を持って聞きたいと思った内容でも聞く事が出来なくなります。聞きたい内容があるなら、会場について受付を済ませたら、まず、ランチョンセミナーの申し込みに行った方がいいです。
そして、多くの部屋で分かれて発表が行われていますので、自分が聞きたいと思った演題はチェックして、部屋を上手く移動して聞きに行かないと聞きそびれてしまいます。演題の発表途中は部屋の扉を締切の状態にしますので、出入りは出来ません。余裕を持って移動しておく位の方がいいと思います。
また、特別講演なども含め、かなりの量のプログラムですので、前日までに聞きたい演題チェックと、部屋移動をどう動くのか決めておいた方が効率的に聞く事が出来ます。

 

 

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まとめ

言語聴覚士はまだ歴史も浅く、その専門性も活動内容も認知されていない部分があります。聞く、話す、食べる、コミュニケーションという人間の基本部分の障害は生活に大きな影響を与えます。そこに対するアプローチを行う重大な役割を担うのが言語聴覚士です。社会に認知され、育成機関の整備と教育体制が充実していき、レベルの高い言語聴覚療法が展開される事を願います。

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