訪問看護の料金について教えて!ポイントは?注意点は?

訪問看護の料金は、医療保険と介護保険での報酬があります。医療保険で入る場合や介護保険で入る場合、それぞれ入れる観点が異なります。料金も介護報酬と診療報酬では異なります。利用者負担割合は、介護保険の被保険者証や医療保険の被保険者証によって異なります。料金については下記のように決められています。

訪問看護の料金とは

訪問看護とは、看護師や保健師、助産師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが、在宅の利用者を訪問して、医療上の世話やリハビリ等を行うサービスです。
訪問看護では、身体清拭、入浴介助、食事介助などの指導やバイタルチェック、褥瘡の処置や予防、在宅酸素、人工呼吸器の管理、ターミナルケア、医師の指示による医療処置などを行います。

料金は、介護保険の場合、介護報酬の単位数が料金となります。利用者負担割合は1割~3割です。医療保険の場合、診療報酬の点数が料金になります。保険以外の処置に関しては全額自費となっています。訪問看護を提供しているところは、医療法人や訪問看護ステーション、病院や診療所などです。

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訪問看護 料金の種類

訪問看護は、介護保険と医療保険の両方で受けられ、自己負担額を少しでも減らすことができます。訪問看護のサービスには、公的サービスである介護保険や医療保険と民間が行っている看護保険があります。

2017年6月審査分の介護給付費実態調査では、訪問看護ステーションにおいては介護保険を利用した人が69.3%、医療保険を利用した人が30.6%で全体の人数が558,183人でした。病院や診療所では介護保険が24.8%、医療保険が75.1%で、全体で66,661人でした。

これを見ると、訪問看護ステーションでは介護保険を利用し割合が高く、病院や診療所では医療保険を利用した割合が高くなっています。

医療保険で訪問看護ができる場合

①小児等40歳未満の者(医師が認めた場合を除き原則週3日以内)
②厚生労働大臣が定めるもの
特掲診療料、※1
③特別訪問看護指示書の交付を受けた者(有効期間14日間、一部2回交付可※2)
④厚生労働大臣が定めるもの(特掲診療料、※3)
⑤認知症以外の精神疾患
※1 厚生労働大臣が定める疾病
・末期に悪性腫瘍
・多発性硬化症
・プリオン病
・重症筋無力症
・スモン
・筋委縮性側索硬化症
・脊髄小脳変性症
・ハンチントン症
・進行性筋ジストロフィー症
・亜急性硬化性全脳炎
・ライソゾーム病
・副腎白質ジストロフィー
・脊髄性筋萎縮症
・球脊髄性筋萎縮症
・慢性炎症性越髄性多発神経炎
・後天性免疫不全症候群
・頸髄損傷
・人口呼吸器を使用している
・パーキンソン病関連疾患(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、パーキンソン病※)
・多系統萎縮症(線条体黒質変性症、オリーブ僑小脳症及びシャイドレーガー症候群)

※2
特別訪問看護指示書を月2回交付できるもの(有効期間28日間)
・気管カニューレを使用している状態にある者
・真皮を超える褥瘡の状態にある者

※3 厚生労働大臣が定めた疾病
・ 在宅悪性腫瘍等患者指導管理若しくは在宅気管切開患者指導管理を受けている状態にある者又は気管カニューレ若しくは留置カテーテルを使用している状態にある者
・ 以下のいずれかを受けている状態にある者
在宅自己腹膜灌流指導管理
在宅血液透析指導管理
在宅酸素療法指導管理
在宅中心静脈栄養法指導管理
在宅成分栄養経管栄養法指導管理
在宅自己導尿指導管理
在宅人工呼吸指導管理
在宅持続陽圧呼吸療法指導管理
在宅自己疼痛管理指導管理
在宅肺高血圧症患者指導管理
・人工肛門又は人工膀胱を設置している状態にある者
・真皮を超える褥瘡の状態にある者
・在宅患者訪問点滴注射管理指導料を算定している者

介護保険で訪問看護が利用できる場合

①要支援者、要介護者で限度基準内であれば回数は無制限である
②上記②と同じ
③上記③と同じ
④認知症以外の精神疾患の人

 

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訪問看護 料金のポイント

訪問看護の料金は公な保険制度である介護保険と医療保険があります。介護保険では介護報酬から支払われ、医療保険であれば診療報酬から支払われます。

訪問看護の介護保険の料金

訪問看護の料金は、サービス提供内容と時間に応じた基本サービス費+加算となっています。単位数は地域により異なり、1単位約10円です。
訪問時間 訪問看護ステーション 病院及び診療所
所要時間20分未満 310単位 262単位
所要時間30分未満 463単位 392単位
所要時間30分以上1時間未満 814単位 567単位
所要時間1時間以上1時間30分未満 1,117単位 835単位
作業療法士、理学療法士、作業療法士のいずれかによる訪問 302単位
※4指定定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所と連携して訪問看護を行う場合
月2935単位

上記基本料金に加算が加わります。

訪問看護ステーション 病院及び診療所 ※4
看護体制強化加算 300単位 300単位
夜間・早朝の訪問
深夜の訪問 1回につき+25%
1回につき+50% 1回につき+25%
1回につき+50%
通算1時間30分以上の訪問【長時間訪問 看護加算】 1回につき300単位 1回につき300単位
退院時、医師等と共同指導した場合【退院時 共同指導加算】 1回につき600単位 1回につき600単位
24時間の訪問看護対応体制を評価【緊急 時訪問看護加算】 1回につき540単位 1回につき240単位
在宅で死亡した利用者へのターミナルケ アを評価【ターミナルケア加算】※5 月2000単位 月2000単位 月2000単位
職員研修等を実施【サービス提供体制 強化加算】 1回につき6単位 1回につき6単位 月50単位
利用者が事業所と同一敷地内又は隣接 する敷地内に所在する建物(養護・軽費・ 有料老人ホーム及びサ付きに限る)に居 住する場合または利用者が上記以外の 範囲に所在する建物(建物の定義は同 上)に居住する場合(1月あたり20人以 上の場合) -10% -10%
2人の看護師等が同時に訪問看護を行う 場合【複数名加算】( 30分未満1回254単位
30分以上1回402単位
30分未満1回254単位
30分以上1回402単位

過去2月間に当該事業所から訪問看護を 提供していない場合【初回加算】 月300単位 月300単位 月300単位
訪問介護事業所と連携【看護・介護職員連携 強化加算】( 月250単位 月250単位 月250単位
保健師・看護師・准看護師による要介護5の利用者への訪問 月800単位
特別な管理の評価【特別管理加算】 月250単位
月500単位 月250単位
月500単位 月250単位
月500単位
特別地域訪問看護加算
中山間地域等の小規模事業所加算
中山間地域等居住者へのサービス提供加算 +15%/回

+10%/回

+5%/回 +15%/回

+10%/回

+5%/回 +15%/回

+10%/回

+5%/回
准看護師による訪問看護 -10% -10% -2%
理学療法士、作業療法士又は言語聴 覚士による訪問 1日に2回を超えたら、1回につき-10%
特別指示による訪問看護の実施(指定訪問看護のみ) -97単位を指示日数に乗じる


訪問看護ステーションの看護士が利用者の自宅へ週4回、30分/回で訪問します。この地域は、中間地域居住者で訪問介護事業所と連携して訪問しています。
基本単位数      463単位
中間地域居住者の加算 +5%/1回   486単位/1回
週4回(月16回)   486単位×16=8748単位
その月の介護報酬は、8748単位となり、87,480円が報酬として訪問看護ステーションに入ります。利用者は、負担割合が1割の人は8,748円が自己負担となります。

訪問看護の医療保険の料金

訪問看護を医療保険で利用した場合の事業所に入る報酬は、基本療養費+管理療養費+加算分となります。
●訪問看護基本療養費Ⅰ 週3日まで   5,550円
週4日以上   6,550円
緩和・褥瘡ケアの専門看護師(同一日に共同の訪問看護)  12,850円

●同一建物内の複数(3人以上)の利用者に同一日に訪問した場合
訪問看護基本療養費Ⅱ(同一建物居住者1日につき)
週3日まで   4,300円
週4日目以降  5,300円

●緩和・褥瘡ケアの専門看護師(同一日に共同の訪問看護)  12,850円
訪問看護基本療養費 (Ⅲ)       8,500円
訪問看護管理療養費 月の初日      7,400円
2日目以降     2,980円
●早朝・夜間加算  (6時~8時・18時~22時) 2,100円
深夜加算     (22時~6時) 4,200円

● 難病等複数回訪問加算 1日2回の訪問 4,500円
1日3回以上の訪問 8,000円

●複数名訪問看護加算  看護師(週1回)    4,300円
准看護師(週1回) 3,800円
看護補助者(週3回)  3,000円

●その他の加算
24時間対応体制加算 1月につき    5400円
情報提供療養費(1月につき)     1,500円
緊急時訪問看護加算          2,650円
特別管理加算 状態に応じて1月につき 2,500※1、5,000円※2
退院時共同指導加算 6,000円
特別管理指導加算(退院時)       2,000円
退院支援指導加算(退院日) 6,000円
在宅患者連携指導加算  (1月につき)3,000円
在宅患者緊急時等カンファレンス加算  (1月につき2回) 2,000円
ターミナルケア療養費         20,000円
長時間訪問看護・指導加算 週1回まで※3 5,200円
(厚生労働省が定める状態の場合 週3回まで)

※1 気管カニューレ・留置カテーテル等を使用している状態にある方
※2 在宅酸素・人工肛門・重度の褥瘡等の状態にある方
※3 人工呼吸器を使用している状態にある方
特別訪問看護指示期間の方
特別な管理を必要とする方(※1、※2)

交通費や死後の処置料は全額自費になります。利用者の負担は、1割~3割で、上記の料金に負担割合を乗じた料金になります。

 

訪問看護 料金の注意点

介護報酬は地域により加算があるため、同じサービスでも地域により若干料金が異なります。利用予定日直前のキャンセルの場合、容態の急変や入院等の緊急のばあいを除きキャンセル料が発生する場合があります。

訪問看護の訪問にて、自宅で水道、ガス、電気等を使用する場合の料金は利用者負担になります。訪問看護指示書には料金が発生し、1通につき3000円になります。利用者負担は、その1~3割です。

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まとめ

訪問看護の料金は、介護報酬と診療報酬の両方からなるので複雑です。両方を利用することで、医療的処置が必要な人にとって全額自己負担額を減らすことができています。今後、高齢化社会が加速するにつれて、医療的処置が必要な人が増えてきて、過誤保険と医療保険の両方を利用する訪問看護の必要性がますます高まるでしょう。

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