臨床心理士 の難易度ってどうなの?合格者人数は?

現在社会の中では子供から大人まで多くの人が心の問題を抱えています。そのため、それを助ける臨床心理士の役割りは重要です。一人一人の心を解決するため、臨床心理士には倫理綱領が設けられています。臨床心理士の資格を得るためのハードルも高く、資格審査もあるので、臨床心理士の資格を持つ人は技術面、精神面にたけている心理専門職だと言えます。

臨床心理士 難易度とは

臨床心理士の資格を取得するまで

臨床心理士の国家試験の受験資格を得るには、指定の大学院で臨床心理士としてのカリキュラムを組む指定の大学院または臨床心理学専門職大学院を修了した者か医師の国家資格を持ち、臨床の現場で2年以上勤務していた人しか受験することができません。

1種の指定大学院は全国に155校あり、2種の大学院は全国に10校あります。2種の大学院を卒業した人は1年の実務経験が必要です。その上で、公益社団法人日本臨床心理協会の資格審査(民間の臨床心理士試験)を受験することになります。

臨床指定大学院の入試は伝統校や有名校では高い倍率で難易度も高いですが、比較的新しい指定大学院では低倍率の傾向があります。しかし、定員割れという状況はほぼありません。最近の難易度は比較的落ち着いています。大学院受験の合否判断は筆記試験が重視されていますが、研究計画書や面接試験も重要です。

最近は放送大学や通信大学を卒業し、大学院を受験する人も増えてきています。しかし、放送大学や通信制大学では論文の書き方指導はなされておらず、勉強量も少ないので、大学院を受験するときはかなりの勉強をしないと合格できない可能性があります。

臨床心理士資格審査の難易度

臨床心理士の資格審査は1次と2次に分かれていて、1次資格審査は100題のマークシートの多岐選択方式問題(2時間半)と論述式記述試験(1時間半)の2種類が行われています。筆記試験は心理学や心理査定など心理専門職として必要な分野やそれに関する法律などです。論述試験は1,001~1,200文字以上の範囲でテーマについて論述記載します。

2次資格審査は、2名の面接委員による口述面接試験があります。毎年、10月には1次資格審査があり、2次資格審査は11月にあります。この1次審査と2次審査を通ったものが資格審査に合格できます。資格審査に通ると臨床心理士の資格証が公益社団法人日本臨床心理協会からでます。

難易度としては大学院入試を通り大学院を修了できるレベルの人なら合格できます。大学院では国家試験対策は行われず、問題が心理学全般の知識から臨床に至るまで幅広い分野の問題が出題されるので、国家試験対策の予備校に通る人も出ています。臨床心理学専攻の研究科では基礎心理学は学べないので、それは予備校や独学で勉強しないといけません。

臨床心理士の仕事の難易度

現在、心理職に就く人は心理カウンセラーや心理相談員がいますが、臨床心理士は倫理綱領も設けられていて高い質を求められています。本人の相談に乗るだけでなく、その人の取り巻く環境の整備も必要です。そのため、家族への働きかけや地域や職場への働きかけ等も行います。

例えば、独り暮らしの高齢者が認知症を抱えて居る場合、別居中の家族が相談に来た時に、地域の民生委員が関り見守る体制や居宅事業所との連携、病院との連携などの働きかけをします。

仕事は病院の精神科カウンセラーなどの医療分野、高齢者や障害者とその家族のカウンセリングなどの福祉分野、スクールカウンセラーなどの教育分野、職場カウンセラーなどの一般職分野があります。特殊なケースとしては少年院などの矯正施設のカウンセラーがあります。

臨床心理士は現在社会において重要な役割を果たしますが、臨床心理士がどれほど社会の要求に応えられるかがポイントとなります。臨床心理士は、スクールカウンセラーとしての需要が大きく、親の虐待などで養護施設に入所している子供や震災での心のケアなど需要が高くなっています。

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臨床心理士は合格人数、合格者の推移

臨床心理士資格審査の受験者数は2,500人前後で合格率は60%代です。平成20年度~平成28年度の合格者の推移です
年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
平成20年度 2,412 1,579 65,5
平成21年度 2,531 1,577 62,3
平成22年度 2,607 1,598 61,3
平成23年度 2,740 1,661 60,6
平成24年度 2,812 1,663 59,1
平成25年度 2,804 1,751 62,4
平成26年度 2,644 1,660 60,4
平成27年度 2,590 1,601 61,8
平成28年度 2,582 1,623 62,9
臨床心理士の資格審査の受験者数は、平成26年度より減る傾向にあります。難易度の高い大学院を修了または卒業しているので、合格率はほぼ60%台と安定します。

臨床心理士 難易度のこれから

平成29年に施工された公認心理師法による影響

以前から臨床心理士の国家資格として認定を求められていましたが、臨床心理士ではなく新たに公認心理師という国家資格が出来ました。平成29年9月9日に公認心理師法が設立し、9月15日に施行されました。

心理職の国家資格化を長年叫ばれてから、今回の施行に至りました。なぜ、臨床心理士が国家資格化しなかったかというと、臨床心理士の管轄が文部科学省で、厚生労働省の管轄である国家資格とは管轄が異なるためです。そのため、公認心理師という厚生労働省管轄の新たな資格ができたのです。

受験資格は、①大学や大学院で必要な科目を収めて卒業及び修了している人、②大学で必要な科目を収めて卒業し、かつ特定の施設で一定期間心理職の業務に従事した人と下記の経過措置の人です。

経過措置は5年間取られることになっていて、③施行前に省令で定める科目を履修した人又は履修中の人、④施行前に4年制大学において省令で定める科目を履修し、施行後に大学院において省令で定める科目を履修した人、⑤施行前に4年制大学において省令で定める科目を履修し、省令で定める期間の実務経験がある人、⑥5年実務経験を積み、現任者講習を受けた人です。

この資格を満たせば、平成30年月9日にある第1回公認心理師の国家試験に受験できます。

この公認心理師法の施行により、今後臨床心理士の資格を取らず、公認心理師の受験のみにしぼる人も増えてくると考えられます。臨床心理士にとって公認心理師法の施行は少なからず影響を与えるものと思われます。

臨床心理士の資格審査の難易度は?

臨床心理士の資格審査は大学院での指定科目を受講し履修した人や医師の資格を持っている人が受験するので、その人たちはすでに難易度が高い試験を受けて合格した人たちです。そのため、臨床心理士の資格審査の難易度はそれほど変わらないと考えられます。

これから、指定大学院に入学し臨床心理士の資格を取ろうとする人は公認心理師の資格の国家資格もダブル受験することも視野に入れて、履修科目を選定するといいでしょう。心理職の国家試験ができたことで、現在の臨床心理士の地位も上がるだけでなく、心理職として現場に携わる人が資格を持った人を求められる可能性が出てきます。

特に医療現場では臨床心理士より公認心理師を雇うことが考えられます。医療点数の関係で、国家資格を持つ人が携わる場合は医療点数が付きますが、国家資格でない臨床心理士は医療点数が付きません。

そのため、病院でのカウンセリングは自費である場合が多いのです。公認心理師の国家資格であれば、カウンセリングを自費でなく、精神保健福祉士のように保険がきくようになる可能性があります。そのため、ダブル受験をすることが、今後の就職に有利に働くでしょう。

公認心理師の難易度

公認心理師は開始間もない資格

公認心理師は厚生労働省が管轄する資格で、平成30年度から始まりました。そのため過去の合格率や受験者数から難易度を推し量ることができません。
平成30年の第1回公認心理師試験の結果は以下のようになっています。
受験者数 35020人
合格者数 27876人
合格率  79.6%
(厚生労働省発表による試験結果)

評判で難易度が変わる

第1回目の試験ということで試験問題を考える方も手探り状態です。今回の合格者数や合格率の他、実際に合格者たちがどのように業務を行うかによっても難易度は変わってきます。
現在公認心理師の資格を持っていないとできない業務はありません。しかし今後配置基準や報酬の加算対象などになれば需要が高まります。そのときに質の悪い心理職になっては資格を新設した意義を問われます。現在の合格者たちが想定したレベルの能力より低いという結果が出れば難易度は高くなる可能性があります。

受験資格から考える

公認心理師の受験資格は現在特例措置も含めて、4年生大学または大学院で関連科目の履修、卒業か実務経験5年以上あり現任者講習を修了している必要があることなど受験資格のハードルが高い資格と言えます。
合格率は79.6%ですが、これらの学歴と経験を積んだ受験生の中で7144人が不合格であったことを考えると、安易に合格しやすい試験とは言えません。

今後の難易度

医療系国家資格の合格率の傾向としては第1回の合格率に比べて第2回は大幅に下がる傾向があります。これはただ難易度だけではなく実力のある人が第1回に集中して資格を取得し、2回目以降は標準になり、合格しにくい能力や環境の人たちが受験しているのではないかということも考えられます。
どの資格にも言えることは、これからは机上の実力ではなく現場での実力を求める試験内容になっています。試験内容の傾向も変化しやすく、公認心理師では過去問題という情報も少ない試験になります。ある程度傾向が定まるまでは幅広い問題を想定しておく必要があります。

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まとめ

臨床心理士は難易度の高い大学院を合格して資格審査も合格した人達です。資格審査はかなり質の高い審査ですが、資格審査の合格率は60%代で例年それほど変わりはありません。新たな心理専門職として公認心理師が国家資格となったために、今後、臨床心理士を受験する人の動向が気になるところです。

 

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