法事の服装ってどうすればいいの?特徴は?マナーは?

時間・場所・場面に応じて服装や態度を使い分ける事を「TPO(Time・Place・Occation)と言います。これは一個人として社会で成り立つためには必要不可欠であり、また常識や知識に加え、その人の心持ちを表しているとも言えます。今回は仏教の営み「法事」における服装についてお話ししたいと思います。

法事の服装とは

冠婚葬祭の儀式の際、着用する衣服を「礼服」と言い、その格式によって「正礼服」「準礼服」「略礼服」「平服」と区別されています。お葬式や法事の際に着用する「喪服」とは「礼服」の一種で、その名には「喪に服す」という意味があります。色は主に黒を用いますが、深く濃い「漆黒」であればあるほど、格式が高い喪服であると言えます。
「日本書紀」などによると、古代の喪服は白かったという事が分かりますが、平安時代になると黒に変わります。718年に発令された「養老喪葬令」により、「天皇は直系二親等以上の喪の際には『錫紵(しゃくじょ)』を着る」と定められ、以来黒の喪服が始まったと言われています。また、『錫紵』とは中国の「唐書」に記された『錫衰(しゃくさい)』を模倣して定められたと考えられているのですが、実は「錫」とは灰汁加工した白い麻布の事で、日本人はこれを金属の錫(スズ)と誤った解釈をしてしまい、結果スズ色=薄墨染めの喪服を纏うようになってしまったとされています。
薄墨色の喪服はだんだん色濃くなっていき、平安時代後期になると黒い喪服が一般的となりました。その後、室町時代には白い喪服が復活したり、江戸時代に水色の喪服が出現したりもしますが、明治維新をきっかけに西洋の文化を取り入れ、現在の黒い喪服に至っています。

 

法事 服装の男女の特徴

かつての法事では遺族のみが喪服を着用していましたが、大正時代以降は参列者も喪服を着用するようになりました。喪服の種類は正喪服(喪主をはじめ三親等以内)・準喪服(遺族・親族・親しい人)・略喪服(その他)と格付けされて、それぞれ和装と洋装があります。喪主は和服を着るのが一般的でしたが徐々に減っていき、近年ではほとんどの方が洋服を選ぶようになりました。以下、よく使用される喪服(略礼服)の例を見てみましょう。

男性

喪服(略礼服)→黒いスーツ(三回忌以降は黒・グレー・濃紺のスーツ、光沢のあるものはNG)
ワイシャツ→白
ネクタイ→黒
靴下→黒
靴→黒い革靴(内羽根式、ストレートチップやプレーントゥ)
コート→黒いフォーマルコート(革ジャンなどの皮革製品はNG)
ポケットチーフ→無もしくは白
その他→光るものや派手なものはNG(金色の時計、金色のネックレス、爬虫類のベルトなど)

女性

喪服(略礼服)→黒のワンピース、スーツ、アンサンブルなど(三回忌以降は黒・グレー・濃紺のワンピース・スーツ・アンサンブルなど、光沢のあるものはNG)
ストッキング→黒(生足はNG)
靴→黒いパンプス(ミュールなど、つま先が出る靴はNG)
コート→黒いフォーマルコート(毛皮などの皮革製品はNG)
バッグ→黒(派手な色の装飾がないバッグ)
その他→光るものや派手なものはNG(アクセサリーとして結婚指輪、黒い髪飾り、パール・オニキスのものなどはOK)、夏場でも肌の露出は避ける

法事 服装の子供服

大人と同様、子供にも喪服があります。殺生を連想させる皮革製品や金色など派手な色を避ける点など、喪服の意味合いは同じですが、特に格式まではなく、地味で清潔な服であれば法事に適していると言えます。また、学生の場合は学生服が正式な服装であるため、法事の際には学生服を着用すれば良いでしょう。赤いネクタイやリボンといった小物を制服として採用している学校もありますが、それが公の場所での正装と位置付けられていますので、指定のものを着用して構いません。どうしても気になる場合はそれらの小物、あるいは制服自体をやめて、地味な服装に変えて参列する事も可能です。大学生や専門学校生など20歳未満の子供は、リクルートスーツで代用するのも良いでしょう。
子供の場合、成長に伴いサイズが大きくなるため、専用の喪服を用意していない事があります。また、学生であっても私服登校など、学生服の指定がない学校もあります。その場合は、知人やレンタル業者から法事用の洋服を借りるという手段もあります。レンタル業者はインターネットでも探せ、業者によっては宅配サービスも行っています。以下、学生服以外で、法事における一般的な子供の服装をご紹介します。

男の子

黒・グレー・濃紺のブレザー
黒・グレー・濃紺のズボン
白いシャツ
黒い靴

女の子

黒・グレー・濃紺のブレザー
黒・グレー・濃紺のスカート(黒・グレー・濃紺のワンピースでもOK)
白いブラウス
黒い靴

気をつけるべきマナー

喪に服しご冥福をお祈りする法事は、より一層礼儀を身に付けて営まれる事が必要です。故人や遺族に失礼のないよう、臨むようにしましょう。

喪服の黒色

喪服としてのブラックフォーマルに使用される黒色は、特別な染色法により作り出されています。これは通常の黒色とは異なる、スーパーブラックと呼ばれる深奥な黒であるため、普段着用しているブラックスーツでの代用は避けた方が良いでしょう。

喪服の素材と柄

喪服の格式として、漆黒で無地のものが一番高いとされています。準喪服以下であれば、目立つ部分以外に限りレースやサテンなどの素材を使用する事もできます。略喪服以下になると地味なストライプ柄なども取り入れられますが、派手になり過ぎないよう注意が必要です。

法事での平服

法事も回を増すに連れ、「平服でお越し下さい」との案内をもらう事も出てきます。「平服」と言えどもジーパンやTシャツなどの格好は禁物です。暗めな色のスーツなどを用意するようにしましょう。

遺族の服装と参列者の服装

参列者は施主や遺族より格下の衣類を着るように配慮しなければなりません。それは「平服」着用の依頼があったとしても同様の事が言えます。その際、「平服」の解釈で悩んだ場合は、施主や他の参列者などに伺うのも良いでしょう。

コートを脱ぐタイミング

法事にコートを着用して行った場合は、会場に入る前に脱ぎます。自宅で法事が行われる場合は、玄関に入る前に脱ぎましょう。

 

法事の服装でカジュアルでは?

基本的な法事の服装について見てきましたが、法事の服装における「カジュアル」という考え方についてまとめていきましょう。

■カジュアルとは

「カジュアル」という言葉からは「印象は気軽で格式張らない」という印象を受ける人も多いでしょう。親族のみで行う法事の場合、もしも「カジュアルな格好で」というお話をされたとしてもそれは「気負わずに来てほしい」という気遣いの言葉であると捉えた方が良いでしょう。なぜなら、法事自体はカジュアルな儀式ではないからです。
一般的な法事の服装のマナーに従って服装を選択するようにしましょう。

■失礼にならない程度の服装とは

親族のみで行う法要では多少カジュアルでも良いと思う方も多いでしょうが、やはりTPOは大切です。例えば13回忌の法要などで親族のみで行うとされている場合でも、お坊さんをお招きしホテルで会食も行う予定であれば失礼のない服装が望ましいです。
喪服までとはいかなくても男性は襟の着いたシャツにスラックス、女性は華美な色を避けたダーク系のワンピースなどが良いでしょう。

■迷った場合はフォーマルで

親族だけの法事なので、平服やカジュアルできても良いという状況でかえって服装に迷ってしまうという人も多いでしょう。そのような場合は、カジュアルすぎて失礼に当たるよりはフォーマルを意識した服装で行くのが無難でしょう。
いくら親族とはいえ、相手が内心どう感じるかは想像できません。人間関係に悪い影響を与えるようなリスクは回避した方がいいからです。
法事の本来の意味は「仏教で、死者の冥福のために忌日に行う儀式」です。儀式である以上はフォーマルな服装を臨むことで間違いは生じません。迷った場合は説明不要な選択をした方がよいと思われます。

まとめ

いざ法事に参列する際、「着ていく服がない」となると、気忙しく準備に追われる事になります。「喪服」を用意する事が誰かが亡くなる準備とならないために、「何もない時(誰かが亡くなりそうではないなど)」に購入するのはいかがでしょうか。そして日頃から丁寧に保管しておけば、急な法事の際にも「喪服の用意」などに意識がそれる事なく、率直な心を持って参列できるのではないでしょうか。

 

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