認知症の末期はどんな状態?出来ることはどんなこと?

認知症末期と聞くと壮絶なイメージをされる方もいるかもしれませんが、果たしてどうなのでしょう?
末期へたどりつくまでに介護をする家族の方は相当な苦労をされたはずです。
終わりの見えない介護生活のゴールを感じる方もいるかもしれません。
最後まで悲しみを伴う家族の方もいるかもしれません。
何より、本人はどう感じているのでしょうか?

 

認知症の末期とは

末期において

三大認知症と言われるアルツハイマー型、脳血管型。レビー小体型、それぞれの認知症も終末期になると、比較的介護は楽になると言われています。
認知症で家族や介助者がもっとも疲弊するのは初期から中期ではないでしょうか?
性格が変化すると言われるアルツハイマー型やレビー小体型を例に取っても、末期は徘徊や暴力などの問題行動も少なくなる方が多いです。
(身体的な衰えや気力がなくなっているので当然と言えば当然ですが)

終末ケア

認知症の末期と言っても大半の方は認知症が原因で無くなるというよりは、体調の変化や持病の悪化で亡くなる方が多いと思います。
その段階での治療は困難なものになるかもしれません。
なぜなら本人は治療と認識していないのですから、抵抗もあり、時には自ら点滴や尿道のカテーテルを抜いてしまうなんて事もあります。
黙って何も話さなくなり、目だけは開け表情の変化も見せずに、家族の面会にも無反応の状態で、ただただ衰弱していく方もいます。
食事も自力摂取が困難になる方も多いです。
日常生活においても異常行動で身体への負担もかかり衰弱していく方も多いです。
そのような状況を目の当たりにし、家族はようやく長い介護生活の終わりを感じ、末期を受け止める時期になるかもしれません。
本人も認知症とはいえ、自分の置かれた状況を感じ取っている方も多いと思います。

 

認知症の末期の症状

1 食事

認知症の方は食事や水分の摂取が困難になります。
食事へ対する意欲も無くなります。
特に水分摂取が上手くいかなくなります。
自発的に「喉が渇いたから水分を取ろう」と思ってもらう事は期待出来ません。
介助をするにしても、水分を飲むという事は大変な負担ですので避けられる事が多くなります。
また、食事への意欲がある方でも上手く咀嚼と嚥下が出来なくなる場合もあり、誤飲性肺炎などで体調を崩してしまう方もいます。
もちろん喉つまりの危険性も十分にあります。

2 縟瘡

食事量が減り、体力が衰えると、皮膚トラブルが起こりやすくなります。
寝たきりを避ける為にも日中はなるべく椅子に座る時間を多くし、ベッド上でも座位を取ってもらうなど、工夫をしても認知の方は「お尻が痛いから向きを変えよう」と自分で動いてもらう事は期待出来ません。
体力の低下も伴い縟瘡のステージの進行も早く、座位を取るのも困難になってしまう方もいます。

3 寝たきり

認知症の方は睡眠時間が多くなります。
ベッド上にいたとしても、予測不能の行動により知らない間に骨折や身体のどこかに怪我をしてしまう場合もあります。
自ら動いてベッドから転落するケースも考えなければなりません。
脳血管型認知症の場合は身体の硬直が進みますが、意識レベルは比較的保たれます。
しかし、末期はやはり座位を取るのも苦しく傾きが強くなり、ベッド上での生活時間が多くなります。
会話も少なくなり、問題行動も目立たなくなり安定期に入る方もいます。
この段階からターミナルケアを意識した介護が始まることが多いです。

 

認知症の末期に出来る事

認知症の末期は生活の場を変える事も多いです。
家族がそのまま家庭で介護を継続するか、施設へ移るのか、又は認知症対応型共同生介護(グループホーム)などの施設から他の末期へ適した施設へ移るなど、本人と家族にとって最善の方法を考える時期になります。

1 在宅の場合

訪問介護、訪問看護サービスはもちろんですが、中でも近年は、緊急時訪問看護、特別訪問看護(医師の指示により月14日の訪問看護が受けられる。容態によっては最大月28日まで延長可)
など、在宅でのターミナルケアへ制度も整ってきました。

2 施設への移動

末期の認知症の方は
介護老人保健施設
介護老人福祉施設
介護療養型医療施設(2017年度で廃止)
へ移動がメインになると思います。
いずれの施設も在宅生活復帰の場としての役割がありますが、所謂「終の棲家」と呼ばれるようにターミナルケアの場としての側面もあり
認知症のケア、軽減のための訓練というよりは、安息の場になります。

いずれにしても末期の認知症の方へ最善の方法を取れているケースを、私はほとんど見た事がありません。
家庭で過ごされる方にも介助者には仕事があり、施設で過ごされる方にも認知症の方専用に介助者がひとりいるわけでもありません。
現状では、家族にとって最善の方法を考えるのが精いっぱいの状態ではないのか?と私は感じています。

認知症の末期の注意点

1 本人へのケア

排泄、入浴、食事、衣類着脱などの介助や医療的処置へ抵抗を示す事も多くなると思います。
そのような状況では、否定や叱咤激励はあまり効果がありません。
不安がっている方へ、安易に大丈夫と説明をしても逆に「子ども扱いされた」とプライドを傷つけてしまうかもしれません。
認知症の方への適切な距離と接し方が非常に重要になってきます。
それが上手くなされていなければ精神的ケアはおろか身体介助にも入れません。

2 家族へのケア

認知症の末期において、家族の精神状況への配慮は欠かせません。
徘徊や暴力などの問題行動の多かった方の場合は困難な時期を超えて、介助者にとっては安定期にあるかもしれませんが、遠方から駆け付けた疎遠だった家族の方には久しぶりにみる姿にショックを受けるかもしれません。
食事のシーンにしても、エプロンをして汚しながら食べている姿(もちろん自力摂取を尊重するためにやっているのですが)又は胃瘻へチューブから食事摂取している姿。
久しぶりに見る家族にとっては、やはりその変化へショックを受けると思います。
誰が来たのかもわからず会話も成り立たない状況へ困惑するかもしれません。
その過程の中で介助者は利用者へ尊厳をもって接し、家族へ状況の説明をしっかり行う必要があります。

 

認知症末期の食欲はどうなる?

アルツハイマー型認知症末期の食欲

アルツハイマー型認知症はだんだんと脳が萎縮していきます。
問題がなくアルツハイマー型認知症が末期まで進行すると、いわゆる「ぼけ」と言われる症状は落ち着き身体的な異常が顕著になってきます。
体が動かない、喋れない、認識できない、飲み込めないなどです。食欲の中枢も影響を受けて食欲がなくなるか、苦痛で食べたくなくなるか、いずれにしても食欲は落ちて口から栄養を取ることが難しくなります。

レビー小体型認知症末期の食欲

レビー小体型認知症はパーキンソン様症状と呼ばれるパーキンソン病に似た運動障害が起きます。
レビー招待型認知症末期の食欲の特徴としては運動機能障害のために飲み込めなくなるということがおきやすくなります。
アルツハイマー型との大きな違いとして、その症状が比較的早い段階から見られるようになってきます。飲み込むのが辛く苦しいとなれば自然と食事を嫌がるようになり、食欲は落ちていきます。

脳血管性認知症末期の食欲

脳血管性認知症は小さな脳梗塞を繰り返していった場合や大きな脳梗塞、脳出血を起こした場合に症状が進行することが多くなります。
この場合血液が行き届かなくなった場所の脳が壊死し、その部分の機能を失っていきます。
食欲に関する部分の機能を失えば食欲がなくなります。食べる機能に障害を受ければ食べることが難しくなり、苦痛を避けるために食べることを嫌がるようになります。

 

まとめ

認知症末期の方にも社交性はあります。
言葉にならない声で独り言を続けていたかと思えば、就寝介助を終えて電気を消すと不意に「はい。ありがとう。おやすみなさい。」と言ってくる方もいます。
また、体力が有った頃は気が強く問題行動ばかりで介助者泣かせだった認知症の方も、すっかり角が取れていつも笑顔で、昔を知らない新人の介護職員からは人気者になる様な方もいます。
しかし、その姿は久しぶりに見る家族の方にとっては信じられない悲しい光景になるかもしれません。
認知症とは、本人にとって、介護へ携わる家族にとって、介護へ全く携わっていない家族にとって、それぞれ感じる事が異なり、援助者はその事を理解し様々な配慮が必要になります。

 

 

 

介護の相談を受けて報酬がもらえるサービス?

会社勤めの方が家族の介護を理由に辞めてしまう【介護離職】
そんな人の介護の相談に乗るだけで報酬がもらえちゃうサービスを紹介します!

空いた時間でお小遣いが稼げ、スキルや資格を活かせるサービス【JOJOS】の登録はこちら!

 

jojoschatbanner

 

友だち追加
LINEからのご登録はこちら!

 

関連記事

 

認知症などの安楽死が議論されている?日本ではどうなの?未来は?

終末期はどうやって過ごしたらいいの?ポイントは?注意点は?

介護相談の相手をして報酬がもらえる!

介護に困っている働いている人向けの介護相談、マッチングアプリ【JOJOS】 相談に乗るだけで報酬がもらえるので空いてる時間で自分のスキルを活用できます。

登録はこちら