高齢者の尿量で気をつけた方がいいことは?平均は?正常じゃない場合は?

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排尿は、体内の老廃物を体外へ出す大切な働きがあります。
尿は腎臓で作られますが、腎臓は血液をろ過し、体内の老廃物や塩分を尿として身体の外へ追い出してくれます。また身体に必要なものは再度、吸収し、体内に留める働きをしています。排尿は人間の身体の重要な部分を担っています。
では、高齢者にとって正常な尿量、尿量の平均、また異常の場合等、尿について考えていきたいと思います。

 

高齢者の尿量とは

高齢者の尿量は、一般成人に比べると大きく分けて4つの特徴があります。

高齢者の尿量の特徴

1) 1日の総尿量が一般成人に比べて少ない。
2) 1日の排尿回数は増える。
3) 1回あたりの尿量が少ない
4) 昼間に比べて夜間の尿量が多い。
以上が一般的な傾向です。
すべての人が当てはまるわけではないですし、個人差もあります。
そのため、人と比べて心配することはないですが、ご自身の排尿について知っておく必要はあります。

 

高齢者の尿量の基準値、平均

高齢者の尿量の基準を実際に一般成人の基準と比べながら確認していきましょう。

1)トイレ1回あたりの排尿量は?

一般成人は、1回の尿量は約コップ1杯分、200㏄~400㏄と言われています。
それに対して高齢者は1回の尿量が100㏄~150㏄と少なくなっています。

2)1日にトイレに行く回数は?

排尿回数は、気候やお茶や水を飲んだ量によっても違いますが、一般成人の平均が4~8回に対して高齢者は8~10回と言われています。
特に夜間は、成人が0~1回に対して高齢者は0~2回と多くみられます。

3)1日の総尿量は?

1日にトイレに行く回数と同様に、気候やお茶や水を飲んだ量、体調によっても違いますが、一般成人が1000㏄~1500㏄とペットボトル約3本分に対して、高齢者は700cc~1200㏄とペットボトル約2本分と少なくなっています。
トイレに行く回数は高齢者の方が多くても1回の排尿量が少ないため、総尿量を考えると少なくなります。

4)1回の排尿にかかる時間は?

一般成人で正常と言われている時間は15~30秒程度と言われています。
高齢者は老化や病気の影響を受けて一般成人に比べてかかることがあります。
ただし、1分以上かかると、尿の排出障害も考えられます。

 

高齢者の尿量の正常じゃない場合

1日の排尿量が正常じゃない場合はどんなとき

1) 尿閉(0ml)

腎臓で尿が作られ、膀胱に尿がたまっていても排尿できない状態のことを言います。

2) 無尿(100ml以下)

腎臓で尿がまったく作られておらず、膀胱まで尿が運ばれていない状態のことを言います。

3) 乏尿(400ml以下)

1日の尿量が正常と言われている尿量より少ない状態のことを言います。

4) 多尿(3,000ml以上)

1日の尿量が正常と言われている尿量より多い状態のことを言います。

排尿のしくみ

尿は、尿閉・無尿・乏尿・多尿の他、色・におい、排尿時の痛みや残尿感などさまざまな症状によって身体の異常を教えてくれています。
正常の排尿は、「蓄尿」と「排尿」の2つの機能が正しく働くことで成り立っています。
「蓄尿」は尿道括約筋が緊張して膀胱排尿筋がゆるむことで、膀胱に尿をためることです。
正常であれば、一定量の尿が膀胱内にたまると尿意をもようします。しばらくは我慢することも可能です。
「排尿」は、尿道括約筋がゆるみ、膀胱排尿筋が緊張することで尿を体外に出すことです。
正常な状態であれば、自分の意図したときにいつでも排尿が可能です。
この「蓄尿」と「排尿」の2つの機能のバランスが崩れると尿もれや頻尿といった排尿障害を引き起こします。

排尿のバランスが崩れた場合にどんなことが考えられる?

1)頻尿

排尿回数が平均に比べて多くなるのが頻尿です。
朝から夜までに8回以上の排尿がある場合、一般的に頻尿と言われます。
原因としては、前立腺が尿道を圧迫する前立腺肥大、膀胱が過度に収縮する過活動膀胱、
膀胱を支配している神経に異常がある神経因性膀胱があげられます。
高齢者に一番多くみられるのは、神経因性膀胱です。

2)夜間頻尿

頻尿の症状が夜間も継続し、眠りについたあとに何度も尿意のために起きてしまう症状が夜間頻尿です。夜間2回以上排尿のために起きることがある場合は、夜間頻尿となります。
原因は前立腺肥大、過活動膀胱など頻尿と同じものがあげられます。
夜間頻尿は眠っている間に起こる状態のため、心因性による可能性は低いと考えられています。

3)尿閉

膀胱にたまった尿が出せない状態のことです。
尿閉は男性に多く、ほとんど、前立腺肥大が原因です。
肥大した前立腺によって膀胱の出口がふさがれてしまうことが主な原因です。

4)残尿感

トイレで排尿した後も尿が残っているような感覚があることです。
実際、膀胱内に尿が残っているかは関係ありません。膀胱炎、尿路感染でみられることが多い症状です。

5)尿失禁

自分の意思とは関係なく尿が出てしまう状態です。
膀胱や尿道括約筋の機能が低下している場合に起こりやすい。
咳やくしゃみ、力を入れたときに起こる腹圧性尿失禁、突然尿意が現れる切迫性尿失禁などがあげられます。

高齢者の尿量のポイント

高齢者の尿量は一般成人と比較すると10~15%程度尿量が減少する傾向がみられます。
高齢者の尿量が減少することは仕方がありません。
原因としては、腎臓で作られる総尿量が減少してくるためです。

高齢者の場合、一般成人の平均が1日1000~1500ml程度に対して尿量が少ない場合でも1日の尿量が700~1200ml程度の状態であれば特に心配はありません。
この基準値より多くても少なくても何らかの病気が疑われます。

尿量が多い場合、糖尿病・腎性尿崩症・心因性多飲症の可能性が考えられます。
尿量の減少が現れやすいのは、脱水症状です。
高齢者は、体内の水分量が減少、内臓の働きが低下、のどの渇きに気づきにくい、病気や排泄障害がある、血圧を下げる薬を飲んでいる等により脱水症状が起こりやすくなっています。
脱水症状などの状態がなく、尿量が減少している場合は、急性腎不全・慢性腎不全・肝機能障害・肝不全・貧血などの可能性が考えられます。

排尿量は多くても少なくても身体の異常を表しているといっても過言ではありません。
高齢者の尿量の平均を考え、異常の早期発見に努めていきましょう。

まとめ

高齢者にとって尿量がいかに重要か理解できたでしょうか。
身体は自分から『病気です』とは言えません。その中で、排尿は多くても少なくても身体から『いつもと違うよ、助けてほしい!』の大切なサインです。
尿量は健康な暮らしに直結しています。
必要な水分を摂り、不要なものを排泄する。
いつもと違うなと感じたら病院に相談したりして健康な毎日を送りたいものですね。

 

 

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