高次脳機能障害ってどうなるの?症状は?原因は?

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1月19日に音楽プロデューサの小室哲哉さんが、自分の不始末によりテレビで引退会見を行われた時、会見の席上で奥さんが高次脳機能障害で「もう介護に疲れた」との言動が話題となりネット上でも反響がかなりよせられたようです。その高次脳機能障害がどのようなものなのかをご紹介致します。

 

高次脳機能障害とは

小室さんの会見のなかで奥さんの高次脳機能障害の介護で 「日に日に大人としてのやり取りができなくなり」 と小室さん自身も 「3年前くらいから介護が疲れはててしまった」 と苦悩の日々を明かされました。
会見後の世間の反応は敏感にツイートされ同じ高次脳機能障害で苦労している全国の方から、この病気での介護の辛さや小室さんに同情するツイートが2万4000件あったそうです。

その高次脳機能障害とは交通事故や脳卒中等で脳に傷がつくことで、人間が本来持っている記憶したり思考したりする機能を失ってしまう障害です。この病気の症状が出ても外見に変わりがみられない為に回りから手をさしのべることがあまりできず、状態を唯一わかっている家族に介護の負担がのしかかってきます。小室さんの会見後のツイートで、ある女性の日常生活での体験が語られていました。
それによると自分の母親が同じ高次脳機能障害でテレビを見ていて「おもしろいね」と言ったことに対して母は「おいしそうね」と訳のわからない会話が常時あるそうです。このような状態はこの病気の症状とも言える。言葉がうまく話せなくなる「失語症」であるそうです。この病気を介護している多くの家族は前向きに介護をしていますが、中には家族が耐えられなくなったり、うつ病になったりすることもあるそうです。

しかし、高次脳機能障害は認知症やパーキンソン病のように進行して現在の医療では完全な回復は見込めない病気ではなく高次脳機能障害は人によってスピードは違っても確実によくなっていくそうです。

 

高次脳機能障害の症状

高次脳機能障害は医学的には運動麻痺、感覚障害等に近いがまだ確証できる要因がなく唯一考えられる症状注水神経の障害によるものとして言語、認知、動作の障害が発症しており、具体的症状には次のような症状が表れます。

[記憶障害]

◉食事をしたことや内容を思い出せない。
◉数分前の事が思い出せない
◉同じ質問を何度も繰り返す。
◉物をどこに置いたかわからなくなる
◉新しい事を覚えるのが困難になる

[注意障害]

◉物毎に集中できない
◉二つ以上の事が起きると混乱してしまう
◉ぼんやりして注意散漫になる
◉1つの作業を長く続けられない

[遂行機能障害]

◉自分で計画を組んで物事を進められない
◉人の指示なしでは行動できない

[失語障害]

言葉をうまく話せない

[失行症]

今までできていたことができなくなる

辛い介護の毎日

このような症状が現れますが外見的には普通の人と変わらない状態で、一見自立可能な状態に思われてしまいがちです。
現実はそうではなく、例えば一人で着替えをさせた場合冬の寒い日に半袖シャツを着たり、自宅のトイレの場所がわからなくなったり、読み書きができなくなったり症状は様々で、決して一人に出来ず、介護する家族は24時間365日目を離せない状態が続いて、小室さんも会見で奥さんの事をあかした時に「3年間の介護が疲れた」と語られた気持ちは介護している人にしかわからない大変な苦労の日々が続く様で、同じような介護での辛さを訴えてきたツイートが会見後かなりよせられた様です。

この病気に限らず認知症やパーキンソン病等の他にも自立困難な病気と戦いそれを毎日サポートして自分の人生や生活ライフが一変してしまうくらい介護で大変な毎日を当事者はわからないままに共に生活している家族は全国にかなりの数おられます。

その家族の一途な希望は「少しでも回復」と願っていても、介護の辛さに耐えられなくなり結果悲惨な事件が起きてしまいます。高次脳機能障害は治す事ができる病気ですので介護する家族もそれに期待をもってサポートしてください。

 

高次脳機能障害の原因

高次脳機能障害の症状の最も多い原因が脳卒中で、脳の血管が詰まる「脳梗塞」や「脳出血」更に「くも膜下出血」等が原因とされている他にも外傷性脳障害でスポーツの際の事故、交通事故や転倒による原因が主でその他には低酸素脳症、脳腫瘍、脳炎等が原因とされています。

高次脳機能障害と診断され治療を受けることができるのは、脳卒中や外傷性脳損傷等で症状が進行しない病気が原因の場合に限定されます。高次脳機能障害の原因の(76%)が交通事故などによる外傷性脳損傷(交通事故)による受傷によるもの)が原因疾患で最も多く、次が脳血管障害(17% )低酸素脳症(3%)と続きます。また脳炎や脳腫瘍の後遺症として高次脳機能障害が生じる事もあります。

高次脳機能障害を発症した患者が急性期病院、回復期リハ病院、から自宅介護迄の流れを示します。高次脳機能障害は交通事故における他の傷病、例えば骨折のように「目見える傷病」その苦しさが他の人にとって,わかりづらく、又本人としても自ら障害を受け入れがたいという、特色があります。更に「苦しさが他の人にわかりづらい」ということは交通事故の後遺症障害者として認定されにくい面などもあります。

高次脳機能障害の検査

高次脳機能障害が認められるかは次に紹介します検査基準をクリアする事により判断されます。

検査の基準になること

脳にダメージとなる受傷や疾病の原因となる事実があること

高次脳機能障害は脳へのダメージを原因として生じます。この原因となるべく脳梗塞の発症や脳外傷の受傷の事実が存在することが重要です。

障害が残存していること

現時点で日常生活や社会生活において、支障がありその原因が、身体的機能によるものではなく「記憶障害」「注意障害」「遂行機能障害」「社会的行動障害」等の認知障害である必要性求められます。

検査所見

CT、MRI、脳は検査において認知障害の原因として考えられる脳の器質的病変の存在がかくにんできること

高次脳機能障害の認可されない状況は認められて身体障害として認定可能である症状(麻痺等)があっても②の認知障害が認められないものについては高次脳機能障害とは診断されません

診断

1~3の基準をすべてクリアーした場合、高次脳機能障害と診断されます。なお高次脳機能障害の診断においては神経心理学的検査の所見を参考にされますので②の検査所見が不十分でも高次脳機能障害として診断される事は有り得ます。

神経心理検査での評価

⬛検査項目

[知能テスト] 長谷川式簡易式スケール
MMSE mini-mental state examination
WAIS-Ⅲ     ウエクスラー成人知能検査
q
[記憶障害] 日本版ウエクスラー記憶検査(WMS-R)
Reyの聴覚性単語学習課題
ペネトン視覚記名検査

[全般性注意障害] トレイルメーキングテスト
定速視覚的連続加算テスト
選択的末梢試験
[方向性注意障害] 抹消試験
線分二等分試験
必要に応じて上記のようなテストを行い客観的に障害の程度を評価します。

高次脳機能障害は改善する

ここでは高次機能障害の家族の介護をしておられる方たちからの声、感想、問題等を集約して質問形式で見てみます。
[質問1.] 全国の高次機能障害者数はどれくらいですか?
[解答1] 高次機能障害者数に ついては 平成13年(2001年度)から 5年間行われた支援モデル事業において全ての年齢層を合わせて全国で27万人そのうち18歳以上から65歳未満までは約7万人と推定されています。

[質問2.] 高次機能障害の症状は回復しますか?
[解答2.] 高次脳機能障害にも様々な症状があります。その内容に合わせた適切な訓練(リハビリテーション)を受けることで 治療効果が見られ症状が回復する場合があります。しかし全ての方に明らかな効果があるとは限りません また中には高次脳機能障害の原因となる脳の損傷の発症から長い年月を経て良くなる方もいますが 一般的には発症(受傷)から年数の経った場合では回復にに限界があると考えられ早期の訓練が望まれます。

[質問3.] 以前と人格が変わってしまったような状態ですが どうしたらよいでしょうか?
[解答3.] まず損傷受けた結果起きた変化を理解することから始まりまづす。この説明を受けるのはとても辛いことですが専門家から正確に詳しく聞くことが必要です。その上で変化にどのように対応したらよいのか、どのようにして一緒に暮らしていくのか専門家と時期を置いて繰り返し検討をしていることが大切です。

[質問4.] 退院後自宅でゴロゴロすることが多く、外へ出たがらない場合家族としてどのように対応したらいいでしょうか?
[解答4.] このような場無理やり外出させることは効果になりません、自発的に何かができない人には、するべき事を具体的に示してあげる必要があります。例えば一日のスケジュールを決めて、スケジュールに添って一つ一つ仮題をこなしていく方法で規則正しい生活リズムを作ってイクヨウにしていくと効果は出てきます。

ここに挙げた問題等はわずかな例題で実際に介護をされている方からの声は、それは壮絶な事もあります。しかしこの病気は冒頭でも紹介しましたように、認知症やパーキンソン病と違って適切なリハビリを受けることで回復可能な病気ですので介護をされる、家族の方の苦労は並大抵ではないと思いますが、当事者がもとのように元気な状態になる日を楽しみにして下さい。

まとめ

筆者もパーキンソン病を患ってもう6年になり、その間病気は進行して、毎日の生活は介護ヘルパーさんにより助けられてきました。高次脳機能障害の家族の介護の辛さもわかります。

わかってほしいのは高次脳機能障害もパーキンソン病も自分で選んで発症したものではない事と当事者はなんとか普通の生活に戻りたいとの気持ちは常にもって、介護もらう人達んはにはいつも「ありがとう」とおもっています。

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