仏壇の処分はどうしたらいいの?処分前にすることは?処分費用は?

かつての家々には当たり前に仏壇があり、仏壇に向かって手を合わせるのは日課でありました。おじいちゃんやおばあちゃんと生活する家庭も現代のように珍しくなく、供養の作法や仏壇の取り扱いも、分からない事があればすぐに訊く事ができました。
今回は仏壇の取り扱いの中でも特に配慮が必要な、「仏壇の処分」についてお話ししたいと思います。

 

仏壇の処分をするケース

「家督相続」とは昭和22年まで施行されていた旧民法により規定されていた遺産相続に関する方式で、それにより一家の主が亡くなった後、長男がその遺産の一切を受け継ぐ権限を持っていました。そうして脈々と引き継がれた土地や家、そして仏壇を守り、後世に伝えて来たのです。
時世は変わり、核家族が増えました。仏壇が無い家庭もよく見られるようになりました。仏壇を処分する折りが訪れる時代になり、その様々なケースは現代の事情や在り方を反映しているとも言えます。では、どのような時に仏壇を処分するに至るのでしょうか。

実家の整理・遺品整理

実家に住む両親が亡くなり、遺品として残された仏壇を処分するケースです。離れて暮らす子の家には仏間や仏壇を置くスペースがなく、また配偶者が仏壇の受け入れを拒む可能性も考えられます。

継承者がいない

核家族化が進んでいますが、同時に生涯独身で過ごす人も増えています。高齢になり老人ホームに入所する際、入所先の部屋に十分な余裕がないと、大きな仏壇は持ち込めません。居室の大きさに合った仏壇に買い替えるケースもあります。

置く場所がない

引越しなどにより家が手狭になり、仏壇を置くスペースが確保できないケースです。敷地が広く部屋数も多かった頃は仏間もありましたが、庭無し狭小が最近の住宅事情。それに合わせ、こちらもコンパクトな仏壇に替えるケースがあります。

檀家関係を解消したい・宗教観の変化

仏壇があるという事は、菩提寺のお坊さんに法要を依頼する事になります。仏壇を引き継ぐという事は檀家関係も一緒に引き継ぐという事なのです。対人関係が薄い現代では、時としてその檀家関係を煩わしく思いがち。また、宗教的な結びつきを避ける風潮も後押しし、仏壇の処分に及ぶケースです。

 

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仏壇の処分をする前に

仏壇を持つ際は、初めに開眼法要を行います。この開眼法要は菩提寺に頼み、この法要を行う事により仏壇に仏様の魂が宿ると考えられていて、初めて木製の扉棚が仏壇へと遷り変わります。お寺のお坊さんが自宅を訪れ行う開眼法要は地域や宗派により「開眼開き」「お根性入れ」「入仏式」「御魂入れ」など、様々な呼び方があります。他には、新しく墓石を設置した際などにも、この開眼法要を行います。ちなみに例外として、浄土真宗では本尊や仏壇などに魂を入れるという観念がないため開眼法要は行わず、「御移徙(ごいし)」と呼ばれる祝いの法要を行います。
上記の開眼法要が行われた仏壇かどうかという事が、仏壇を処分する上で重要になります。開眼法要が行われた仏壇には仏様の魂が込められているので、仏壇をそのまま廃棄する事はその魂までも一緒に処分する事になってしまいます。そのため仏壇は処分する前に、仏壇に宿った仏様を抜き取る供養である「閉眼法要」を行います。こちらも開眼法要と同様の菩提寺に頼みます。他に「開眼開き」「お精抜き」「抜魂式」「御魂抜き」などと呼ばれています。

閉眼法要は仏壇やお墓を移す時、戒名を追加で彫刻する時などにも執り行います。つまり閉眼法要を行う事により仏様は元の場所に戻り、残った仏壇や墓石を処分したり移動したり、また手を加える事が許されるようになるという事です。

 

仏壇 処分の仕方

次に、仏壇の処分の仕方を見てみましょう。前項の閉眼法要をしっかりと行えば、仏壇は普通の扉棚に戻るため、一般の粗大ゴミとして扱う事ができます。専門業者によっては、閉眼法要と廃棄作業をセットで引き受けてくれます。

自分で処分する

自分で仏壇を廃棄処分する場合は、通常の家庭ゴミと同じようにしっかりと分別します。仏壇自体やお供え物には燃えないゴミやリサイクル資源となる材料も含まれています。判別が難しいものについては市役所の資源課などに問い合わせ、正しく廃棄するようにしましょう。その際、仏壇の大きさによっては粗大ゴミとなるので、廃棄に要する費用も伺うと良いでしょう。

専門業者に処分を依頼

いざ仏壇を処分しようとしても、やはり気が引けるという方もいます。また、普通のゴミと同様、回収業者が引き取っているところを、ご近所さんに見られたくないという方もいるでしょう。
そういう場合は、仏壇の処分を専門に請け負っている業者に依頼する事をお勧めします。専門業者は仏壇を梱包してから引き取り、その後持ち帰りお寺にて閉眼法要を行うのが一般的です。最近では消防法などの問題により、仏壇の焼却(お焚き上げ)までは行わなくなっているので、最後に解体して処分します。その一連の供養風景などを写真で送ってくれる業者もあるようです。

 

仏壇 処分費用

葬儀や読経など、様々な仏事はお寺のお坊さんに依頼します。その際、お坊さんに謝礼として渡す金品の事を「お布施」と言います。
謝礼という形式からも分かるように、お坊さんの行った仏事に対する「対価」としてではなく、「お礼の気持ち」を表していると言えます。値札が付いている商品と違い、お布施には決まった金額がありません。しかし、世間一般の「相場」というものがあります。
閉眼供養に対するお布施の相場は10,000~50,000円ほどです。その間で、「お礼の気持ち」が示せる金額を納めますが、それでも悩む場合は、35,000円(お布施:30,000円+車代:5,000円)あたりが最も一般的な相場ではないでしょうか。

お布施の相場はお寺が所在する地域や菩提寺との関係性にも依りますので、上記は目安として参考にして頂ければと思います。どうしてもお寺との関係や適切な相場でお布施を納める必要があるならば、直接お坊さんに聞くという手段もあります。その際「お布施はおいくらですか?」と聞いたところで、「お気持ちで結構です」との返答を頂くのが関の山。「他の方はおいくらくらいお布施をされますか?」と伺うようにします。また、同じお寺の檀家に知人がいる場合は、その知人に相談すれば前例を知る事ができるかもしれません。
閉眼供養後、自分で仏壇を処分する場合は、仏壇の大きさや処分する自治体により、その費用は変わります。無料で引き取ってくれるところもあるようです。

また業者に処分を依頼する場合、回収から閉眼供養、廃棄までを行ってくれますが、その費用には大きく差があります。
安いところでは5,000円から、高いところでは100,000円ほどかかります。安いところは自身で処分業者まで郵送もしくは持ち込まなければならず、仏壇のサイズによっても金額が異なります。

 

注意点

両親や親戚が亡くなり、遺品や遺産について誰が引き取るかなど、残された人達が話し合う事があります。遺品としての仏壇とは、どのような扱いになるのでしょうか。
仏壇とは民法上「祭祀財産」と呼ばれ、一般的な財産とされている土地や金品とは切り離されて考えられています。「祭祀財産」とは祖先の祭祀に関する物品を指し、民法897条2項により「系譜」「墳墓」「祭具」などとされています。「系譜」は家系図、「墳墓」は墓地などを指し、仏壇は「祭具」に含まれ、一般的な財産を相続する人を遺産相続人と呼ぶのに対し、祭祀財産を相続する人を祭祀財産承継者と呼びます。遺産相続人は複数人になる事がありますが祭祀財産承継者は原則として1人、つまり仏壇はある1人が管理継承するとされています。「祭祀財産」は分割してしまうと、その後の法要の時にそれぞれが持ち寄らなければならなくなるため、その効率性も考慮された仕組みであると言えます。
金銭的な価値に結び付きづらい祭祀財産に、相続税がかかるのか気になる方もいるでしょう。結果から言うと、祭祀財産は相続財産とは別の財産として考えられているため、相続税はかかりません。よって遺産相続を放棄していても祭祀財産承継者となれ、仏壇を相続する事ができます。
また祭祀財産承継者には法要やお墓参りなど、供養に係る義務が生じます。しかし、その義務が強制されるという性質はありません。それを行えない場合、祭祀財産を処分する権利も、祭祀財産承継者は有しているのです。

この事を念頭に置き、仏壇を誰が受け継ぐのか、近親者同士でよく相談して決めるようにしましょう。

 

 

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まとめ

種々の事情により、仏壇離れが進んでいる昨今。実に仏壇が無い家は6割以上に及ぶとの調査もあります。しかし、仏壇とは供養の一様式に過ぎません。言い換えれば、仏壇がなくてもご先祖さまの供養はできるのです。

慣習や形式に囚われず、それでも心意を継ぐ。帰するところ供養とは、故人の冥福を祈る事であり、真心を捧げる事に他なりません。

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