認知症介護でよく耳にする単語で「傾聴」があります。
実際にできている方もいますが中々難しいのが現状です。
今回はそんな「傾聴力」を身につけるために必要な情報をまとめてみました。
Contents
そもそも「傾聴力」ってなに?
一般的な「傾聴」と介護の「傾聴」ではちょっと意味が違ってきます。
けいちょう【傾聴】
( 名 ) スル
真剣に聞くこと。 「 -に値する」 「静かに-する」
※出典 大辞林 第三版
一般的な「傾聴」とは、ビジネス上で使われることが多く、カウンセリングやコーチングにおけるコミュニケーションスキルの一つです。
人の話をただ聞くのではなく、注意を払って、より深く、丁寧に耳を傾けること。
自分の訊きたいことを訊くのではなく、相手が話したいこと、伝えたいことを、受容的・共感的な態度で真摯に“聴く”行為や技法を指します。
これによって相手への理解を深めると同時に、相手も自分自身に対する理解を深め、納得のいく判断や結論に到達できるようサポートすることが可能となります。
しかし、ケアワーカーでの「傾聴」とは
耳を傾けて聴くだけではなく、身体や仕草から訴えたいことを「聴く」ことが重要です。
さらに「聴く」際に、<共感・受容・支持>を持つこと必要になります。
共感…..被介護者の感情を受け止めます。
※『可哀想』『何かしてあげたい』という感情は同情であり、優位に立っているので共感ではありません。
受容…..ありのままを受け入れ、自分の考えやアドバイスは控えます。
※『でも』など、話に割り込んだり、腰を折ったり、批判をしてはいけません。
支持…..被介護者の悩みや不安に対して「私も(誰でも)そうですよ」と支持します。
「傾聴力」をつける資格がある!!
「傾聴力」をつけたいと思っても自分一人では何をどう勉強していいかわからないものです。
日本では唯一「傾聴療法士」という資格があり傾聴のプロにな
るための資格があります。
資格を取ることによってより質の高い「傾聴力」を見つけることができます。
介護の現場で「傾聴」はどんな使われ方をしてるの
介護の現場では実際に「傾聴」はどんな使われ方をしているのでしょうか?
介護する症状によって様々ですが今回は、認知症の介護について取り上げたいと思います。
認知症の「傾聴」
認知症の方の場合、何度も同じ事を繰り返し話す場合が多くあります。
「傾聴」では「さっきも聞きましたよ」と返すのは、介護者自身を否定してしまっているのと同じです。
この場合は、初めて聴く時と同じ様に、親身になって何度も言うことを聴いてあげる事が大切です。
同じ話を5回されても、5回とも初めて聴く話として受け応えをします。決して否定しない事が大事です。
また、認知症になると記憶が不鮮明になり、過去の若い自分に戻ってしまったり、身内の事が分からなくなってしまったりと他者を身内だと思い込んでしまうこともあります。
その際に、介護者に「間違ってますよ」と否定するのでは無く、話を聴きながら、「そうだね」「そかそか」と相槌を打ち、共感してあげましょう。
もし、介護者を母親や娘、友達だと思い込んで話をしているのであれば、介護者は被介護者の記憶の中の人物になりきって話を聴き、受け応えをする事も必要です。
被介護者が間違った記憶を持っていたとしても、まずは良く聴き共感してあげる事が大切です。
まとめ
いかがでしょうか?
「傾聴」を行う事で、介護利用者にとって大きな精神的安らぎとなり、進んで会話をしようとする意欲が出てきます。
会話は介護利用者の自信を取り戻し、様々な事を考えることで精神活動が活発になり、活発で張り合いのある日々を送る事に繋がります。
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