臨床心理士の大学ってあるの?ランキングは?

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臨床心理士は、多様化する現在において様々な心の問題を抱えた人に対してカウンセリング等を行い、専門的技法を用いて問題解決にむけた支援をする仕事です。
カウンセリング系の仕事は数多くありますが、そのうち「日本臨床心理士資格認定協会」が実施する資格試験に合格した人のことを「臨床心理士」といいます。
その活躍の場は病院や福祉関係の施設にとどまらず司法や矯正・警察領域や一般企業にも及んでいます。

 

臨床心理士の大学とは

臨床心理士になるには、大学の心理学部等を卒業すればいいわけではありません。
大学に入学し、学部を卒業するだけでは臨床心理士の試験を受験することができないからです。
臨床心理士になるための受験資格を得るためには大学を卒業し、臨床心理士指定大学院もしくは専門職大学院で学ぶ必要があるのです。なお、平成27年5月の時点で、全国で163大学院が指定を受けていますが、指定する大学院の審査は毎年行われるため、都度動向に注目する必要があります。
このことから、医師や薬剤師のように臨床心理士になるためだけの専門的な学部、大学という考え方ではなく、指定大学院等に進むために必要な知識を得るための学問を学ぶことができる学部がある大学を選ぶことになります。

参考までに、臨床心理士を目指す人が大学で学ぶ学科には以下のようなものがあります。
臨床心理学特論
臨床心理面接特論
臨床心理基礎実習
臨床心理査定演習
臨床心理実習
研究指導
心理・教育統計法特論
発達心理学特論
教育心理学特論
家族心理学特論
現代社会心理学特論
心理臨床における法と倫理
精神医学特論
障害児・障害者心理学特論
学校臨床心理学・地域援助特論
投影査定心理学特論

様々な対象者、場で対応できるような広い知識を身に付けることができるようなカリキュラムになっていることがわかります。

 

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臨床心理士の大学は国公立?

臨床心理士になるためには、一般的には大学を卒業後「財団法人 日本臨床心理士資格認定協会」の「指定大学院」や「専門職大学院」に入学しなければなりません。
専門学校卒や短大卒でも受験できる大学院もありますが、ほとんどの場合では大学卒業の学歴が必要とされています。
では、大学は国公立、私立などの別があるのでしょうか。
臨床心理士になるには大学の学部や学科は基本的には問われません。国公立や私立の別もありません。
重要なのは大学院の入学試験の受験者として大学で心理学に関する広い知識を有している人かどうかということになります。そのため、主に臨床心理学科や心理学科、児童教育学などの教育学部で学ぶということが自然でしょう。まったくの無勉強に近い形で指定大学院を目指し合格するということは難しいでしょう。
また、指定大学院は「1種」と「2種」の2種類の学校があります。
1種の場合は大学から内部進学で大学院へと進み大学院卒業後に臨床心理士の試験を受験することができますが、2種の場合は実務経験1年を経て臨床心理士の試験を受験するルートになっています。

 

臨床心理士の大学ランキング、ポイント

先に少し触れましたが、臨床心理士になるためには大学卒業後に更に指定大学院を目指すことになります。その際、第1種を選択できると実務経験1年がなくても良いことになりますので、大学を選ぶ際の大きなポイントになるでしょう。
実務経験1年がなくても受験できる第1種指定の大学院を持つ大学で、学部に臨床心理学専攻のあるところで良いと思われる大学は以下のとおりです。

【国公立】

筑波大学
お茶の水女子大学
広島大学 など

【私立大学】

早稲田大学
上智大学
立教大学
日本女子大学
青山学院大学
立命館大学 など

また、その他のポイントとしては臨床心理士の試験の合格率から考えてみると、臨床心理士試験の合格率は平均65~70%。
国公立大学においての合格率100%なのが信州大学です。
私立大学では合格率が例年ほぼ100%なのは上智大学大学院です。
このことから、大学入学時に第1種の大学院に入ることを念頭に置いた場合、大学の偏差値の高い、低いに捉われず大学院の情報に目を向け、臨床心理士試験の合格率が高い学校を選択するのもポイントと言えるでしょう。

また、参考までに似たような資格でよく耳にする「認定心理士」との違いを少しまとめておきます。

認定心理士と臨床心理士の違い

認定心理士と臨床心理士は、どちらも同じような資格とイメージされがちですが、資格の取得方法や社会的な役割も全く異なります。病院や福祉施設、学校で活躍する心理カウンセラーを目指すのであれば、より難易度の高い臨床心理士の資格取得を視野に学習を進めると良いでしょう。
「 認定心理士」は、公益社団法人日本心理学会が認定する民間資格です。現在の日本の社会においては認定心理士の資格だけでは、心理学を専門に扱う職に就くのは臨床心理士に比べて難しいと言えます。

認定心理士の資格取得方法

認定心理士の資格は、4年制の大学で修得した心理学系の単位を日本心理学会に申請することで取得できます。大学卒業後だけではなく、大学卒業前の「仮認定申請」も可能です。申請の際は、日本心理学会が発行する「認定心理士資格申請の手引き」の内容を良く確認しながら、大学で学んだ科目が認定要件に含まれているかどうか、または必要単位数を満たしているかどうか確認するようにしましょう。

 

 

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まとめ

臨床心理士になるための大学、大学院選びは少し複雑ですね。今一度、臨床心理士試験の受験するための主な受験資格をしっかりと押さえておきましょう。

<主な受験資格>

●指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
●臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
●諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
●医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者など

このことを念頭に、金銭的、時間的な条件から自分にあった大学選びをするようにしましょう。

最後に、領域別に臨床心理士として就職して活躍している場をみていきましょう。

<医療・保健領域>

病院では心療内科や精神科に所属するか、医療相談室などに勤務することもあります。

■主な勤務先

・精神病院
・総合病院
・医院、クリニック
・保健所
・精神保健福祉センター

<福祉領域>

「指導員」や「心理判定員」といった肩書きを持ち、公務員として働く人が多いです。
また、乳幼児や知的障害者、高齢者などを対象として、子どもの虐待やDV被害者のケアも行います。

■主な勤務先

・児童相談所
・療育施設
・福祉施設

<教育領域>

スクールカウンセラーが配置されることが近年多くなり、生徒と保護者、教職員を対象に、不登校やいじめを始めとする学校生活で生じるさまざまな問題に「心理職」という立場で対応します。

■主な勤務先

・公立学校、私立学校
・教育センター

<大学・研究機関>

主に臨床心理学の研究活動や講義を行います。また、大学の学生や教職員を対象にした「相談員」として働く人もいます。

■主な勤務先

・大学、大学院
・民間の研究機関

<司法・矯正・警察領域>

公務員として勤務する場合が多いです。家庭裁判所の調査員は、少年事件を起こした少年に対しては、心理状態を調査しながら処遇を検討したり、心理学的援助も行います。警察の心理職員の場合は、犯罪被害者の相談を受け、継続的な支援を行います。

■主な勤務先

・家庭裁判所<調査官>
・少年鑑別所、少年院、刑務所<法務技官、法務教官>
・保護観察所<保護観察官>
・警視庁、道府県警察本部<心理職員>

<産業領域>

働く人を対象に活動します。大手企業の場合、社内に相談室や健康管理室などを置くことも増えています。

■主な勤務先

・一般企業
・メンタルヘルスの専門機関
・公共職業安定所(ハローワーク)

現代では職場や学校においてストレスの多い環境に身を置いている人が多く、うつ病、いじめや虐待といった心理的・精神的に悩みを抱え誰かの助けを必要としている人が増えています。そうした人の支援にあたることや、事前に防ぐための専門職が臨床心理士です。
臨床心理士の社会的ニーズはこれからも一層高まっていくことでしょう。

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