高齢者のプレゼントはどんなのが喜ばれる?年齢によっての違いは?

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もうすぐクリスマス、そしてお正月。胸躍る季節です。御家族に高齢者がおられる方はもちろんの事。介護事業者の方も、それらをイベントにして、利用者の方達へプレゼントを配る機会も多いでしょう。それには、どの様な物を選ぶべきなのか、どの様な意味があるのか。高齢者の方達へのプレゼントをテーマに解説します。

 

高齢者のプレゼントとは

プレゼントの持つ意味

高齢者は加齢により、孤独感、焦燥感を抱えています。社会参加が出来なくなる、家族や隣人に先立たれる、身体や意識が衰えて行くなどの状況に晒されているからです。
周囲からのプレゼントは、その様な心理状況の高齢者にとって、「自分は孤独では無い。必要とされている」との感覚を与えます。結果、精神の安らぎや活気に繋がります。

家族が揃う安心感

プレゼントを渡される場は祝いの席、ひいては家族一同が揃う場になります。
施設等で家族と離れて暮らしている高齢者にとっては、大勢の身内の顔を一度に見られる、安心の場になります。

意志疎通困難な時の選び方

認知症などにより意志疎通し辛い相手には、何が喜んでもらえるかをどう判断すべきでしょうか。
相手の事を知り対応を考えるのは、介護の基本。プレゼント選びもそれがヒントになります。

過去から読み取る

心身の低下により、かつての職業や趣味は行えなくなっても、それに対する興味関心はそうそう消えるものでもありません。筆者の知る範囲では、以下の様な事がありました。

(例―1)

筆者の勤め先の入居者である男性、Iさん。かつては野球少年でした。
既に認知症が進行していましたが、同僚が色紙に野球用品の絵を書いて渡すと、とても良い笑顔を見せてくれました。

(例―2)

同じく入居者の女性、Kさん。京都で服飾店を営んでいました。
そんなKさんは、綺麗な生地で出来た物をとても喜ばれます。

(例―3)

筆者の叔母は晩年、重度の認知症でした。
しかし、ぬいぐるみを贈られると大変喜び、かつて飼っていた猫の名前で語りかけ始めました。

(例―4)

「プレゼント」とは少し異なりますが参考までに。
筆者が介護業界に入る前、ヘルパー2級の講習を受けていた頃、講師から聞いた話。
ある施設に入居していた男性、かつてはエリート商社マン。認知症のため度々不穏になりました。
職員達はそれに対し、退社式を模した劇を行ってみました。すると男性、うって変わって機嫌良くなったのだそうです。

身体状況から読み取る

また、身体状況も絡んできます。
視覚に訴える物は、加齢や病状で視力が低下していると、あまり生かせなくなります。
歩行もままならない方には運動器具は意味が無くなります。
逆に、残存能力を生かしていこうという方には、「こういう物が欲しかった」と喜んでもらえる事でしょう。

 

 

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高齢者の年齢によって違う?

以下は、各世代の特徴と留意点、プレゼント候補として考えられる品です。
高齢者の違いを年代で捉えるのは、大まかな分類ではありますが、指標になり得ます。

60代

現役で職業を持っている人も多い世代。まだまだ好奇心や活気に溢れています。
定年退職し、それまでの趣味に熱心に取り組んでいる人も多い世代です。
「還暦」などの言葉で呼ばれ始める世代ですが、高齢者として扱われる事を嫌う人も多いので、プレゼントの内容にも留意する必要があります。よって、あまり年齢を意識せずに対応した方が良いと言えます。
候補: 運動器具・スポーツ用品・おしゃれな外出着・アウトドア用品

70代

老いを迎える一方、まだまだ活力のある世代。外出の機会も多い事でしょう。その一方で心身の老化を覚え、自らの健康状態への関心が強まる世代です。細工物や描画に 凝り始める人も多くなります。
候補: 旅行券・スポーツ観戦チケット・健康器具

80代

外出への意欲がある人も少なくない一方で、歩行が難しくなっていくなどの大きな変化を迎える時期です。
老いを意識するため、様々な心境の変化が多くなります。、
昔を懐かしむ、食が細くなる、なども目立ちます。
候補: 歩行補助具・デジタル復元した昔の写真・防寒具

90代

自室で物静かに過ごされる事が、1日の大半を占める事が多くなります。
日常生活の中で、急な転倒や誤嚥性肺炎などを起こす恐れもあり、プレゼントもそれを考慮する必要があります。

候補: 美術品・寝具・人形

 

高齢者のプレゼント例

実例とそれを選ぶべき理由、選ぶ効果を挙げます。

スポーツ用品

ゴルフ用品・水泳着・釣り道具・アウトドア用品
60代向け。
外出を伴い、尚且つ他の人達と趣味仲間として交流する事になります。本人の社会参加、健康維持の意欲を維持します。
また、激しい運動量を伴うものでもないため、危険性や身体への負担も抑えられます。

健康用品

マッサージ器具・入浴剤など。
「元気でいて欲しい」との気持ちを伝えます。今後も活気を保ち続けようとの気持ちを、言わば希望を持つ事を手助けします。

筋トレ・脳トレ用品

心身の低下を感じ始めた方向け。
廃用症候群を防ぎ、本人の活気を促します。

福祉用具・介護用品

杖や介護靴などの歩行補助具、介護用の食器・寝具・褥瘡予防クッションなど。
ADL低下が進行した 方、自覚し始めた方向け
使う事に抵抗を覚える方もいますが、逆にADL低下を受け入れ、生活を快適な物にしようと、積極的に用いられる方もいます。

過去の芸能人のプロマイド写真・CD

対象の方が若い頃、人気のあった俳優の写真、歌のCD。
懐かしさを楽しんでもらいます。記憶を刺激します。

写真

家族の写真・介護職員と本人との集合写真・昔の写真など。
孤独感を和らげます。昔の写真をデジタル処理で鮮明化して、懐かしさや楽しさを感じてもらうのも効果的です。
認知症が進行した方でも、昔の写真を見せて当時の事を質問すると、少しずつなりと回想を聞かせてくれる事があります。

人形

音声機能の付いた物・指人形・置物・動物のぬいぐるみなど。
孤独感を和らげるものですが、「自分を子供扱いしている」と解釈される事もあり、好みが分かれます。

美術品

絵画・趣味にまつわる写真集など。
一日の多くを室内で過ごされる方向け。美しい物や興味のある物を眺め続ける事で、精神の落ち着きを得られたり、孤独感を紛らわせたりする効果が見込まれます。

 

 

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渡し方を工夫してみる

賀寿にちなむ

「賀寿」は「年祝」「長寿祝い」とも呼ばれる古来の風習です。普段よく用いられる「還暦」なる言葉も、これに由来します。
以下に、呼び名、年齢、祝う際用いられる色のリストです。年齢は満年齢でなく、数え歳な事に注意して下さい。

・61歳:還暦(かんれき)・赤
・66歳:緑寿(ろくじゅ)・緑
・70歳:古希(こき)・紫
・77歳:喜寿(きじゅ)・紫
・80歳:傘寿(さんじゅ)・金茶
・81歳:半寿(はんじゅ)・金茶
・88歳:米寿(べいじゅ)・金茶
・90歳:卒寿(そつじゅ)・白
・99歳:白寿(はくじゅ)・白
・100歳:百寿(ももじゅ)
・108歳:茶寿(ちゃじゅ)
・110歳:珍寿(ちんじゅ)
・111歳:皇寿(こうじゅ)
・120歳:大還暦(だいかんれき)

古式にのっとり、プレゼントにはその歳に定められた色を用いると、「縁起が良い」と喜ばれるかも知れません。
本式である、ちゃんちゃんことまではいかなくても、ネクタイやスカーフをそれの色にして贈るのは定番です。

家族や親類縁者一同が揃う

シンプルながら、当人にとってはプレゼントの内容以上に望んでいた事です。
活動的でなくなっていく高齢者には、肉親ひとりひとりに合いに行く機会は少なくなる一方です。
一同が会いに行く事で、孤独感の解消、心身の安定を図る事が出来ます。

周囲からの祝辞

介護施設入居者を、家族の代わりに、職員で祝う際などに用いられます。
プレゼントの他に、祝辞を寄せ書きした色紙などを作ります。
本人の前で職員1人1人の名前とともに読み上げる事も合わされば、場も楽しい空気になります。

 

 

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まとめ

人間には周囲の者から、「認められたい」「必要とされたい」との願望があります。老化によって生活の場は狭くなり周囲とも隔絶されて行く、高齢者なら尚更です。プレゼントを渡すとは、本人の願望を満たす場を設ける事なのです。祝いの場で、その方の孤独感を払拭して下さい。そして、その事の思い出を形にしたプレゼントを渡して下さい。

 

 

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