高齢者の方の起こりやすいと言われている認知症。今だはっきりとした原因はわかっていないとも言われています。そんな認知症ですが、調べると認知症と脳トレというワードが多く出てきます。
今回は、この認知症と脳トレがどのような繋がりがあるのかについてご紹介したいと思います。
Contents
高齢者の脳トレとは
まず、認知症とは何らかの脳の障害によって一度獲得した知能が低下することを言います。認知症になってしまうと、数々の問題が起こってきます。例えば、自分のことを忘れられてしまう、多動になってしまう、ここがどこなのか認識できなくなってしまうこともあります。
他には、外に出て徘徊をしてしまったり、食べ物ではないものを口に入れてしまうことや、興奮状態になり暴力行為を行なってしまう方もいます。
家で介護をする場合は、普段の介護プラスこのような行為のフォローもしなければなりません。これを防ぐ為、今は認知症予防の様々なものが提案されています。
それは食べ物やスポーツなど様々です。その認知症予防の一つが、この脳トレと呼ばれる脳のトレーニングになります。医学的に見ると、認知症は脳の病気だとも言われています。
その為、脳を毎日働かせ活性化させようというのがこの脳トレーニングになります。
高齢者の脳トレの役割
では、高齢者が脳トレーニングを行うことはどんな役割があるのでしょうか?
⑴考える習慣をつける
上記でも紹介したように、脳を使うことは脳の活性化に繋がります。高齢者の方は仕事も退職し家にいる方が多いかと思います。仕事をしていた時に比べ、脳を使うことは少なくなってしまいます。脳は使わなければ退化してしまうとも言われています。
それを防ぐ為には脳トレーニングは効果的だと言われています。
⑵レクリエーション活動の一環
施設や病院などで、レクリエーション活動の一環でこの脳トレーニングを行なっている所も多く存在します。
そもそも、レクリエーションを行うことも、認知症予防に繋がるのです。高齢者の方に、何かの役割を与えることはとても大切です。年齢を重ねるにつれ、高齢者の方は出来ることが少なくなっていきます。そうなると、自分が何かをしたいと思う欲求がなくなってしまうのです。
自分から自主的に何かをしたい、役割りを得たい、楽しみたいと思うことは、大切なことです。
⑶充実感を得ることが出来る
高齢者の方は、若い時に比べ達成感や充実感を抱きにくくなっています。そのチャンスがないのです。そこで定期的に脳トレーニングを行うことで、達成感や充実感を得ることが出来ます。
⑷楽しみが増える
これは、レクリエーションにも同じことが言えますが、高齢者の方の楽しみのひとつになることが出来ます。習慣付けることによって、毎日やる時間が楽しいと言う高齢者の方もいます。
高齢者の脳トレの種類
では、具体的に脳のトレーニングの種類について紹介したいと思います。
⑴頭の体操になるもの
高齢者が答えを求めて考えるものになります。例として、クイズやトランプゲーム、です。クイズは、今は色々な種類のものがあります。簡単なものから、難易度の高い斧まで様々です。自分のレベルにあったものを解き、正解したらレベルを上げていくと良いでしょう。他にはクロスワードなどもあります。トランプゲームも効果的です。ババ抜きや神経衰弱などです。特に神経衰弱は記憶力が試されるものです。また、仲間と勝負をすることで、勝った時に達成感を得ることが出来ます。
⑵何かを作りあげるもの
高齢者自身の手で、何かを作り上げるものになります。塗り絵や折り紙、行事の飾り付け作りなどが上げられます。塗り絵は、よく使われるトレーニングです。今は大人用の塗り絵なども販売がされています。
どこにどの色を設置するかを考えながらすることが出来ますし、塗り絵にはリラックス効果もあると言われてます。出来上がったものは掲示をして皆に見てもらうことや、誰かにプレゼントすることもできます。
また、折り紙も手先を使うことが脳のトレーニングになると言われています。難易度の高いものは、考えながら作る必要があります。また、施設内の行事の飾り作りをレクリエーション活動に取り入れているところもあります。
例として、クリスマスのツリーの飾り作りや、七夕の短冊作りなどです。季節によって様々な飾り付けを行うことが出来るので、満足感も得られることが出来ます。
⑶体を動かすもの
高齢者の方が実際に体を動かしながら行うものになります。
例として、体操やストレッチ、風船遊びなどです。今は、脳トレーニング用の体操やストレッチも多く紹介がされています。高齢になると、体を動かす機会もグンと減ってしまいます。運動は、脳だけではなく、身体機能の向上にも効果的でリフレッシュ効果やストレス解消などの効果もあります。風船遊びとは激しいものではなく、椅子に座ったままできるものです。紙風船や普通の風船を用意します。座ったまま、風船を渡しあっていくゲームです。これは、隣の人とコミュニケーションを取りながら行うことが出来ます。
高齢者の脳トレの例
⑴手遊び・体操
歌に合わせながら、手や体を動かすものです。まずは簡単なものからで構いません。好きな音楽、童謡や演歌などを流しながら、思い思いに動いてみてください。立ち上がるのが辛い場合は、座った状態で構いません。それが出来るようになったら、今度はどんどん負荷をかけていきます。手と足の動きを反対にしてみたり、動きを決めてだんだんスピードを上げていったりと、負荷をかければかける程、脳のトレーニングになります。
⑵クリスマスツリーの飾り作り
難しいものでなくて構いません。いくつか見本を作り、それに合わせて飾りものを作りましょう。出来上がったら、配置を考えながら飾り付けを行います。
ホワイトボードを使った高齢者の脳トレは?
高齢者のレクリエーションにも様々なものがありますが、中でもホワイトボードを使った脳トレは「ボードとペン」と準備も簡単ですし、危険も少なくておすすめです。そんなホワイトボードを使った楽しい脳トレをいくつかご紹介します。
1.お絵かきしりとり
チームに分かれて、一人ずつ前の人の絵を判断ししりとり形式で次の絵を描いて行きます。最後の人が描き終わったら、最初の人からこの絵が何かを発表していきます。全員がしりとり完成していれば成功です。
2.漢字しりとり
チーム分けの必要もありませんが、感じ熟語(2文字以上)でしりとりをしていきます。
例えば、「哲学」と最初の人が書いたら、次の人は「学」から始まる「学校」などを書いて行きます。漢字が出てこない人の負けです。
3.文字消しゲーム
50音をホワイトボードに書いておき、この言葉を使って名詞を応えていきます。一度使った言葉は、消して使えなくなります。名詞が出てこない人が負けです。
4.言葉穴埋め
ホワイトボードに「〇あ〇」など、この場合3文字で真ん中に「あ」が付く言葉を言ってもらいます。出てこなかった人が負けになります。「きあい」「であい」「いあつ」「まなつ」など。文字数と〇の個所を増やしたりすると面白いです。
この他にも「マッチ棒クイズ」や「穴埋め高齢者川柳」など楽しく頭を使えるゲームは沢山あります。
高齢者の脳トレの注意点
脳のトレーニングを行うにあたっての注意点をお話ししたいと思います。
⑴強制や無理強いをしない
施設や病院で行う場合は、まず最初に利用者の方の意思を確認することが大切になります。いくら認知症の予防になるからと言って、強制的に参加させるようなことはしてはいけません。もし拒否をされたら、まず理由を考えてください。もしかしたら体調が良くないのかもしれません。他の利用者の方と馴染めないのかもしれません。まず、不安や悩みを解消させることが大切になります。
⑵無理をしない
クイズや折り紙、ゲームなどは良いのですが、体を使うものはくれぐれも無理をしないでください。もし身体に異変を感じたら、休むことも大切です。毎日回数を重ねたからと言って、効果が上がるものではありません。自分の体を一番に考えてください。
⑶楽しんでやること
これは脳のトレーニングだけに言えることではありませんが、楽しんでやることが大切になります。またやりたい、やろう、と思うことが大切です。そのことを忘れないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?どれも、明日から行える簡単なものばかりだと思います。上記のものを、全て行う必要はありません。自分に合ったものを、自分のペースで行うことが一番大切です。
また、もし物足りなくなった場合は、ぜひレベルを上げてチャレンジしてみてください。
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