どんなに年老いてしまったとしても旅行は楽しみたいですよね。また高齢になって子育ても終わり、仕事から解放されたからこそ残りの人生を楽しむために旅行をされる夫婦も多く見かけます。でももし介護が必要な状態になってしまったらその好きな旅行を諦めないといけないのでしょうか?
今回は介護状態になっても旅行を楽しむ方法をご紹介します。
Contents
介護旅行とは
主に高齢者などで、介護が必要になった状態の方がする旅行を介護旅行といいますが、大きく分けて2つのパターンがあります。
パターン
A, 家族や親せきなどが同行するパターン
B, 旅行会社などの手配により、介護に携わる専門の資格を有するプロフェッショナルが同行するパターン
元々介護旅行と言われるものはAパターンが主流でした。しかし、急速に高齢化が進む中、旅行を楽しみたいと思われる高齢者も増大しますのでこのことからも旅行ビジネスとして介護旅行が必要になると考えられ発達していきました。
介護旅行のサービス内容は多岐にわたります。食事介助や移動を手助けするのはもちろんですが、入浴から排泄の介助と介護全般で対応してくださいます。
さらには、医療行為が必要な方が旅できるようなプランもあります。
このことからも完全のその人、一人ひとりに合わせたプランいわゆるオーダーメイド型になりますので、安心して旅ができるようになります。
実際旅行なので金銭的にも高価にはなりますが、身近な家族に気を遣わなくてもいいので気兼ねなく旅行を楽しむことが出来るといえます。
なによりも介護旅行だけでなく、外出支援サービスとしても利用できますので状況に応じた対応をしていただけるので今後はさらに需要もどんどん増えていくと予想されます。
介護旅行で失敗しないためのポイントとはなんでしょうか。
介護旅行のポイント
介護旅行で失敗しないためには以下のポイントが挙げられます。
ポイント
① 旅行代理店に相談をすること
② トラベルヘルパーをうまく活用すること
③ 旅行保険に入ること
④ 移動するための手段を考えること
⑤ 持ち物をきちんと確認すること
順を追って説明していきましょう
① 旅行代理店に相談すること
まず旅行代理店なしでは、旅行の計画を立てることは難しいと思います。
② トラベルヘルパーをうまく活用すること
トラベルヘルパーとは、ホームヘルパーまたは看護関係の経験と旅の専門知識を兼ね備えているいわば介護旅行のプロともいえる存在です。普通の介護から、お風呂やトイレの介助など、多岐にわたって手助けしてくれます。ただし料金は自費になるので少し値が高くなります。
③ 旅行保険に入ること
もし旅行先で何かしらのトラブルに巻き込まれたらどうしますか。不慮な事故、体調を崩す、金銭面のトラブル、人にとってさまざまだとは思いますが、加入しておくことで安心です。
④ 移動するための手段を考えること
乗り物といえば、バス、電車などいろいろあると思います。また要介護者も杖でいいのか、車いすがいいのかその人に合わせた移動手段で疲れないようにする必要があります。
⑤ 持ち物をきちんと確認すること
薬や、その方にとって必要なものは必ずあります。忘れ物がないように気を付けなければいけません。
さてトラベルヘルパーというなじみのない言葉が出てきました。トラベルヘルパーについてもう少し詳しく解説していきましょう
介護旅行の添乗員
トラベルヘルパー=介護の知識・スキルを持ち合わせた旅行添乗員のことです。
要介護者の旅をお助けしてくれるスーパーマンなわけですが、その方に合わせてくれるので大助かりだと思います。しかも海外まで同行してくれるわけですから、対応してくれる幅も広いわけです。
ではどうやってなるのでしょうか?
トラベルヘルパーになるために…
NPO法人日本トラベルヘルパー協会が独自に認定する資格(トラベルヘルパー)を取得しなくてはいけません。
仕事として行うには2級が必要です。
実際どれくらいの利用料でしょうか。
基本が1日料金で約2万円、介助が含まれると3万円以上することもあります。
自費ということで高い気はしますが、旅行で遠くまで行く。さらに海外まで行くことを考えると、なかなかお手頃価格だとは思います。
※入浴や宿泊、指名などするとその分追加料金も発生しますので注意が必要です。
トラベルヘルパーを利用するにはいくつか条件があります。
1本人の意思で旅行に行きたいと考えており、それが確認できるか
2ご家族など、ご本人の日常生活の様子がわかる方が同意しているか
3最後に仮に療養中の場合、医師の許可が必要
この3つをクリアしていれば誰でもご利用になれます。
旅行のプロが付いていながらもまだ安心はできません。介護旅行で特に気を付けるべきことは何でしょうか
介護旅行の付き添い
介護旅行に受ける「トラベルヘルパー」は一体どのような支援を受けることができるのでしょうか?「トラベルヘルパー」は介護技術と旅行に関する知識を有した専門家で、外出支援のプロです。介護者の身体状況や旅行先の状況に応じてサポートしてくれます。
付き添い内容
具体的なサポート内容としては、送迎や荷物の管理、食事、排せつ、更衣、入浴、移動までの様々な部分で介助を行ってくれます。特に旅行先での移動については、段差や階段、坂道などがあり苦労すること考えられますが、支援を受けることで、そのような心配や苦労は軽減され、より快適な旅行となります。
旅行前にしっかりとした打ち合わせを行うことで、介護者やその家族の意向を尊重しながら、その旅行に必要となるサービスを提供してくれます。
充実した旅行にするためには、本人や家族の意向や、日頃の生活の様子、病気や身体状況に関する情報を詳しく伝えておくことが最も重要です。
その情報をもとに、旅行に関するプランを「トラベルヘルパー」と綿密に打ち合わせしたり、アドバイスをもらいながら考えることが望ましいでしょう。旅行の計画が決まれば、できるだけ早い段階でサポートを依頼することをお勧めします。
また、日程についても、近場への外出から長期間の旅行まで、希望の日程や旅行先に応じて対応してもらえます。長期の旅行を計画されている方は、まずが近場への外出から利用し始め、そのような支援を受けられるかを実際に体感することで不安も軽減され、より旅行を楽しむことができると思います。
介護旅行 注意点
まずみなさんは旅行をする際に重要視していることはなんでしょうか。
なによりも楽しい思い出を作れて安全に帰れることだと思います。
では楽しく旅行をするために必要なことは何でしょうか…
旅行とか遠いところへ出かける際に、みなさんはある程度計画してから行く方がほとんどですが計画せずに自由気ままに行動しても旅行を楽しむことも出来ます。
なぜなら誰の助けもいらずにとっさに判断して行動することができるからです。
しかし、介護が必要な高齢者、もしくは障害を持つ人にとってはそうはいきません。なぜなら人の助けがないと、行動が出来ないからです。手助けをしてもらっていても常に不安が付き添います。事故や怪我をしないか、トイレがしたくなったときは?体力的に問題はないか?
知らない土地、もしくは遠いところになればなるほどきっといつも以上に気を遣わなければならないです。
このことからも、介護旅行を楽しむために重要なことは計画をきちんと練ることが注意点となります。
まずしっかり休憩時間を多く取り入れることだと思います。
また、ある程度行く候補を絞っておくと旅行も楽しみやすくなります。
要介護者はわれわれ健常者と違い、体力的にも疲れやすいです。高齢者になればなお一層のことだと思います。とにかく無理をされないような環境を作らなければいけません。
まとめ
例え、介護状態になったとしてもその方にはできる限り幸せでいただく義務があります。夢、その方の楽しみを奪う権利は誰にもありません。
日本には素晴らしい観光地がたくさんあります。旅行でしか作れない思い出もあります。
これから先、この介護旅行は、超高齢社会となる日本では需要が高まるといえるでしょう。
介護の相談を受けて報酬がもらえるサービス?
会社勤めの方が家族の介護を理由に辞めてしまう【介護離職】
そんな人の介護の相談に乗るだけで報酬がもらえちゃうサービスを紹介します!
空いた時間でお小遣いが稼げ、スキルや資格を活かせるサービス【JOJOS】の登録はこちら!
関連記事
介護でレンタルできるものってどんなものがあるの?メリットは?
投稿者プロフィール
最新の投稿
看取り・終活2019.02.22慶弔ってなに?意味は?慶弔で覚えておくことは?
利用者・家族2019.02.22緩和ケアにいついて詳しく教えて!緩和ケアの流れは?緩和ケアの費用は?
特集記事2019.02.22傾眠傾向はどうすればいい?高齢者の傾眠傾向の対応は?
利用者・家族2019.02.17腰痛はベッドの影響?高齢者で気をつけたいことは?