介護施設に入れない!?介護施設の入れない原因3選

介護離職が大きな社会問題になっています。そのため国は2020年代初頭を目標に、特別養護老人ホームなどを増床する計画を掲げています。介護施設に入居希望を持たれている方には朗報ですね。しかし、いざ入居しようとなった時、介護施設に入れない場合があります。今回はその理由についてとりあげます。

 

介護施設に入れない理由は

在宅介護が困難になると、介護施設への入居を考えるようになります。しかしいざ介護施設と言ってもその種類はたいへん多く、入居できる条件もそれぞれで異なります。

例えば、介護保険施設である特別養護老人ホーム(特養)と介護老人保健施設(老健)は要支援認定を受けている軽度の方は入居できません。
また特養においては原則、要介護3以上の方しか入居申し込みができなくなっています。老健の場合の入所要件は、病状が安定しており、在宅復帰にむけてリハビリが必要な人となっています。そのため治療途中であったり常に医療的な管理が必要な方は入居ができません。
グループホームは認知症の方が入居する老人ホームですが、住所が同じ市町村内にあるものに限られています。サービス付き高齢者向け住宅では、医療依存度の高い方は入居できないことがあるようです。

上記のように介護施設の種類によって入居できない理由が違います。詳しくはケアマネージャーなどが教えてくれると思います。
次に介護施設の種類に関係なく、入居できない場合の理由を取り上げました。

以下の3つが多いようです。

三つの理由

・本人が介護施設への入居を拒否する
・介護施設の空き問題
・介護施設の環境整備問題

それぞれの理由について解説していきたいと思います。

介護施設への入居拒否

住み慣れた自宅から施設へ入居することはたいへんな環境の変化です。そのため、施設入居を考えるさいは、まず本人の意思確認が必要になります。認知症などがなく、意思決定を明確に行える場合は本人の意思が優先されます。そのさいに入居をはっきり拒否している場合は、その意思を無視して入居させることはできません。介護施設が入居契約を行うのはあくまでも本人とだからです。認知症がある場合の契約は家族が代理人になることが多いですが、その場合も本人の意思の確認が必要になります。

また、身体は丈夫でも認知症のため判断力が低下し、在宅生活が困難になることがあります。そういった場合も施設への入居を考えることになります。しかし中には介護施設自体を極端に嫌がる方がいます。見学に行った施設で自分がそのまま入居させられると勘違いし、職員や入居者に暴言や暴力をふるうというケースも。こうした入居に対する強い拒否を示す場合、施設からも入居を断られることがあります。認知症の有無に関係なく、本人が強く入居を拒否している場合は、介護施設に入れない最大の理由となります。

 

介護施設の空き問題

理由の2つめは施設の部屋に空きがない場合です。希望する介護施設があり、本人側の準備が整っていても施設の部屋が満床であればとうぜん入居することができません。この場合は空きがでるまで待つか、つなぎとして他の介護施設に入居し、空きが出れば転居という形になります。しかし、入居一時金が必要な介護施設もあり、金銭的に余裕がある方でないとこうした方法をとるのはきびしいかもしれません。

介護施設の入居費用の負担額はおおざっぱに言って以下のようになっています。

特別養護老人ホーム>サービス付き高齢者住宅=グループホーム>介護付有料老人ホーム

もちろん施設によって設備や人員の基準に差がありますので、特養のほうが介護付き有料老人ホームより高い場合もあります。
しかし、特養は食費と部屋代の減免制度が使える場合があります。本人の所得によって減免額は違いますが、所得が低い方ほど低額で入居できます。そのため特養は入所待ちが大勢います。介護施設に入居すると毎月の金銭負担は相当な額にのぼります。費用負担を考えた場合、入居可能な施設に空きがでないと施設に入ることができません。

 

介護施設環境整備の問題

3つ目は介護施設の環境整備の問題です。まず認知症の人の場合、住み慣れた自宅の環境だからこそ自立生活が成り立っているケースがたくさんあります。意識しなくてもものがどこにあるかを覚えていたり、使い慣れた道具があるから家事ができたりします。また物忘れがかなり進行しているように見えても、通い慣れた道なら迷わず行って帰ってくる、というケースも珍しくありません。そのため買い物や通院もなんとか自立することができ、それが本人らしい生活を支えることになります。

しかし、施設は自宅とはまったく別の環境になります。ものの位置も異なればトイレやお風呂の使い方もことなり、台所もなかったりします。施設は集団が生活しているなので個人宅のような作りにはどうしてもできません。中には私物の持ち込みをいっさい許可しない施設もあります。その場合、本人の認知症の悪化が予想され介護施設に入れない、ということになります。

さらに医療への対応についても鼻腔栄養はだめだけど胃ろうはOKとか、喀痰吸引が必要な人はだめ、人工透析している方は入居できない、といった施設側の環境整備の問題で入居できないことも多いです。

 

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介護施設へは本人の意思が必要

介護を受ける老人にとって、住み慣れている自宅を出て施設へ入居することは大変な覚悟を要するものです。そのためいくら周りが入居を進めても、本人が拒否していれば無理やり入居させることはできません。介護施設が入居契約を行うのはあくまでも本人です。ただし認知症がある場合は家族が代理人になりますが、このケースでも本人の意思は必ず確認されます。
中には介護施設自体を極端に嫌っていて、施設に見学にいっただけでも職員や入居者に暴言や暴力をふるうというケースもあります。こういったことが起これば、施設側から入居を拒否されることもあります。

 

介護施設の空き状況

入居したくてもできない理由として、介護施設の部屋に空きがないことも挙げられます。条件が整っていても介護施設が満床であればどうしようもありません。こういった場合では空きが出るまで待つか、つなぎで他の介護施設に入居して空きが出次第癲狂する形になります。ですが介護施設によっては入居一時金が必要なこともあるので金銭的な負担がかかります。ちなみに施設によって差はありますが、介護施設のうち最も金銭的負担が大きいのは特別養護老人ホーム、次いでサービス付き高齢者住宅、グループホーム、一番負担が少ないのは介護付有料老人ホームです。ですが特別養護老人ホームは本人の所得によって食費と部屋代の減免制度が使える場合があります。つまり所得が低い方ほど低額で入居できるので、それを狙って入所を待っている方が増える傾向にあります。

 

介護施設の環境整備

認知症の方の場合は、住み慣れた自宅であるために自立生活が成り立っていることがあります。自宅であればどこに何があるか把握できていますし、使い慣れた道具があるからこそ家事を行えたりするのです。慣れというものは認知症に大きく影響します。ですがこういった認知症の方を介護施設に入居させると、これまで自宅でできていたことができなくなるといった懸念があります。施設では物の置き場所も違いますし、トイレやお風呂の使い方も自宅とは異なります。そのため認知症が悪化してしまうことがあり、介護施設に入れないということになります。
また、施設では医療における環境が整っていないこともあり、鼻腔栄養、喀痰吸引、人工透析などに対応できない場合があります。これも施設によって異なりますが、施設の環境が整っておらず入居できないということも多々あります。

国民年金で入れる老人ホーム

それ以外にも入居一時金や月々の入居費用の負担が難しく、介護施設へ入居できない場合もあります。その場合は年金だけで入居できる老人ホームを探しましょう。
先にも述べましたが特別養護老人ホームは減免制度が用意されているので比較的月額費用が安く済みます。また、介護老人保健施設も公的介護施設ということもあり、安いです。ですがいくら安いといってもだいたい相部屋でも8万円、個室なら13万円ほどは月々必要です。
これでは年金だけでは費用を賄うのが難しいと思いますが、軽費老人ホームとも呼ばれるケアハウスは、要介護でも月額10万円前後で利用できる可能性があります。本人の年収によって額が変わり、低収入の方ほど安く利用することができます。年金の範囲内で老人ホームを利用したい場合には、ケアハウスも選択肢に入れて良いでしょう。入居一時金も数10万円〜数100万円程度です。低収入の方にとってはありがたい存在です。

なお、ケアハウスは介護が必要な方も入居できる介護型(特定施設型)と、身の回りのことなどは自分でできる方向けの一般型の2つに分類されます。介護型に外部の介護保険サービスを利用するという方法もあります。地域によっては月6万円程度から利用することができます。
もちろん、その分入居倍率は高いので注意が必要です。長い場合には1年以上待つこともあります。

 

介護施設大手

大手の介護施設の場合、スケールメリットをいかすことができます。結果的にいろいろな入居者の条件に対応できる範囲が広がります。以下は全国展開している介護企業です。

株式会社ニチイ学館
全国に1400箇所以上の事業所を有する日本で最大手の介護企業です。ほとんどすべての在宅介護サービスを有しており、入居型サービス(介護付き有料老人ホーム ニチイホーム)も全国に展開しています。

株式会社ベネッセスタイルケア
訪問介護・通所型介護サービスと入居型サービスを展開しています。入居型サービスは介護付有料老人ホーム・住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅など全国で300カ所以上運営。ホームは地域、料金、心身状態などさまざまな条件から検索することができます。

セントケア・ホールディング株式会社
こちらも全国展開の企業です。在宅介護サービスの種類も多く、入居型サービスについては有料老人ホームを持っています。また、介護保険施設であるグループホームや小規模多機能型居宅介護の運営をしていることも特徴です。

SOMPOケアメッセージ
主要な在宅介護サービスはおさえています。また独自のサービスとして在宅高齢者向けの食事の開発・提供も。介護付き有料老人ホーム・サービス付高齢者向け住宅・グループホームの運営をしており、充実しています。

ツクイ株式会社
介護事業を運営してきた老舗といえる企業で全国に広く展開しています。在宅介護サービス、入所型サービスをそろえます。入所型サービスの種類はグループホーム、介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅です。

こういった大手でなくとも、入居について柔軟に対応してくれるところはたくさんあります。まず入居の担当者に現状についてありのままに相談することをおすすめします。

 

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まとめ

ひとくちに介護施設と言っても、各施設によって入居できる条件が違います。中には重度な介護が必要になると退所してください、と言われる施設もあります。

介護施設を選ぶ時は、要介護者ご本人の将来的な変化も考えながら、じっくり選んでいく必要があると思います。

 

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