傾眠傾向はどうすればいい?高齢者の傾眠傾向の対応は?

今回紹介しますテーマは健康面で重要な睡眠について、特にあまり聞きなれない傾眠傾向(けいみんけいこう)について紹介します。余り聞き慣れない言葉ですが例えるなら、うただ寝に似た状態を傾眠傾向と言います。特に高齢者に多くみられる症状です。そんな油断できない傾眠傾向について原因や症状、対応策などを詳しく紹介します。

 

傾眠傾向とは

皆さんの家庭で両親が日中うとうとしている光景をよく見かけませんか?その時に「風邪引くよ」と声かけすると目覚めるような経験ありますよね。それが今回のテーマの傾眠傾向です。この症状は高齢者に多くみられる症状で。この状態を単なる昼寝と思い放置していると、これは危険な状態です。なぜならばこの症状が見られるような状態は意識障害でもあるからです。

傾眠傾向は意識障害の一種

日中昼寝のようにうとうと寝ている状態が頻繁に続くようならば、けして「寝ることは健康のため」などと誤った認識はもてません。それは意識障害の兆候かもしれないと疑うことが必要だからです。
そこで意識障害とは何かと言うと、意識障害にはつぎのような症状がみられます。

■意識清明(正常)

意識がはっきりしていて、状況判断や意思疎通が問題なくできます。いわゆる「正常」の状態です。何らかの理由で意識清明でなくなったときに、意識障害が認められます。

■傾眠(けいみん)

うとうとと浅くねむる状態です。軽い刺激で意識を取り戻し、呼びかけにも反応しますが、そのまましばらく放置しているとまたねむってしまいます。

■昏迷(こんめい)

声での呼びかけや強めの痛みなどを与えないと意識を戻さない状態です。手で払ったり、叫んだりなど、物理的な刺激による不快感を嫌がる行動を見せることがあります。

■昏睡(こんすい)

外部から強い刺激を与えても目覚めず、刺激に対する反応や不快感を避けようとするそぶりも現れない状態です。ただし脊髄反射とはいせつ行為はあるので、一切の反応が見られない「脳死」とは異なります。
上記の通り、傾眠傾向は2番目に位置付けられている意識障害です。傾眠傾向の症状が見られる人の中には、外部からの刺激で目覚めた後も「注意力が欠けている」「無気力である」などの状態が続く人もいます。

傾眠傾向と看護

訪問看護における看護師の役割として最も重要なことは患者さんが服用している薬の管理です。傾眠傾向は,多くの薬の副作用や作用の患者さんからのサインであり,患者さんの生活に支障を来たし,事故の原因となるなどの重大なリスクをもっている
症状です。
このため看護師は,傾眠傾向の発生原因を理解し,その症状を予測し読み取って,患者さんの薬の服用・管理を見守ろうとする意識が必要です。

 

 

傾眠傾向の原因と症状

傾眠傾向は特に高齢者に多く症状が見られます。その原因はさまざまあります。どの原因も重大な疾患へ発展する可能性がありますので軽く考えてはいけません。

原因と症状

■認知症

認知症の人に見られる症状の一つに、昼夜逆転による夜の睡眠量不足がありますが、それが日中の傾眠を引き起こす理由です。
また、認知症の初期症状である「無気力状態」から、傾眠状態に陥ることもあります。

■慢性硬膜下血腫(まんせい こうまっかけっしゅ)

「慢性硬膜下血腫」とは脳疾患の一つで、頭を打ったときに脳と硬膜の間に血腫ができ、脳を圧迫する病気です。
血腫が大きくなると傾眠傾向が見られるようになり、頭を打ってから1~2カ月程度経過すると、頭痛や片マヒによる歩行障害といった症状などが現れます。
基本的に外科手術が必要になるため、早めに気付くことが重要です。

■過眠症

傾眠傾向の原因というよりは、傾眠傾向とよく似た症状が出る睡眠障害に、「過眠症」があります。
過眠症の人は、夜しっかりと睡眠をとっているにもかかわらず、日中に強烈な睡魔に襲われ、眠り込んでしまいます。

■内科的疾患

肝臓や腎臓などの代謝に関わる臓器に異常が出たり、病原菌が原因で高熱が出て、1日中ぼーとした状態になったりする傾眠傾向の症状があります。

■脱水

かむ力や飲み込む力が衰えて食事を満足にとれないと、脱水症状や栄養不足につながります。また、高齢者は体に必要な水分を確保しておく機能が低下しているため、意識的に水分をとらないと脱水症状に陥る可能性があります。

■薬の副作用

脳の細胞の興奮をおさえる働きを持つ「抗てんかん薬」には、副作用として傾眠傾向を引き起こしやすい性質があります。また、認知症の薬の中にも、副作用で軽い傾眠傾向が出るものもあります。

■加齢

高齢になれば多少の傾眠傾向は自然に起こることがあります。急激に傾眠傾向が出てきたというわけではなく、その他の部分の健康で特に問題がないのであれば、「単純に高齢になったため」という可能性もあるでしょう。
以上、主な原因とそれにともなう症状について紹介しましたが、これらの原因や症状は単独で傾眠傾向につながるとは限りません。複数の原因が絡まり合っている可能性も
考えておくことも必要です。

 

傾眠傾向の対応

傾眠傾向は、比較的軽度の意識障害であるため、周囲のサポートで改善できることもたくさんあります。症状がひどい場合は医師に見てもらう必要がありますが、まず日中の過ごし方を見直してみることが大切です。
それはうとうとする症状があらわれるときに話しかけたり、散歩に出かけたりすることで眠りにつかせないように行動をともにするように心がけることです。

傾眠傾向は放っておくと重症化する可能性もあるため、「たいしたことはない」と考えるのではなく、医師と連携しながら適切に対応することがポイントです。

傾眠傾向の本人には対応できないことも多いので、周囲の人や家族がいち早く気付き、患者さんにとってより良い生活環境を整えることが傾眠傾向の対応として最も重要なことです

対応策

■話しかける・散歩などに連れ出す

まずは、すぐにできる対処法として外部からの弱い刺激でも気が付くようであれば、積極的に話しかけ会話の機会を増やしてねる時間を与えないようにすることが効果的です。ただ話すだけにとどめず、外に連れ出して散歩をするのも良いでしょう。適度な運動入って身体能力の向上を期待できるだけでなく、昼間は活発に動き回ることで、夜ぐっすりねれます。

■薬の量を調整する

認知症などの薬が原因の場合は、医師に相談して服薬量を調整してもらう必要があります。介護している家族も、薬に含まれている成分や副作用について事前に把握しておき、日頃から注意して行動を観察することが必要です。そうすることで、医師に話すときも具体的な相談をできます。

■短時間の昼寝をさせる

寝むけがひどい場合は、時間を決めて昼寝をさせます。30分ほどの昼寝が効果的で、日中の寝むけを取り、夜の睡眠にもそれほど影響を与えないとされています。

■医師に相談する

傾眠傾向の原因として病気が考えられるようであれば、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。中には手術が必要な病気もあるため、早めの対応が重要です。

また、たとえ病気が原因ではなかったとしても、傾眠によって陥る脱水症状や栄養不足が、別の病気を招く可能性もあります。少しでも気になったら、すぐに医師の判断を受けることです。

 

高齢者の傾眠傾向

高齢者は一般的に早寝早起きになります。それは、「睡眠の質」に変化が生じるからです。体内時計が加齢により変化し、血圧や体温、ホルモン分泌など睡眠を支える生体機能リズムが若年者より早くなります。

そのため、高齢者の早起きは、特に問題とは言えません。
睡眠の浅さも高齢者の睡眠の特徴のひとつと言えます。深い睡眠が減り、浅い睡眠であるレム睡眠が増えます。レム睡眠は、単純に表現すれば、いわゆる「うとうとした状態」のこと。このため、尿意やからだの軽い痛み、ちょっとした物音で起きる頻度が増えます。

睡眠の質の変化は、加齢による自然現象なので、心配する必要はありません。
しかし、高齢者の3人に1人は何らかの睡眠障害があると言われています。

実際、60歳以上の高齢者では、入眠障害(すぐに眠れない)、中途覚睡眠の途中で起き出す)、早朝覚醒(起床時間が早すぎる)のいずれも全年代より増えています。
このような高齢者の特有な加齢による睡眠障害は高齢者が傾眠傾向になる大きな要因です睡眠障害について厚生労働省からの指針の代表的なものを紹介します。

睡眠障害の時の対応

■睡眠時間は人それぞれ。日中に眠くならなければ十分

睡眠時間の長さにこだわる必要はありません。よく長寿には8時間睡眠が最適だと言われますが、このような情報に振り回されてはいけません。高齢になると、睡眠時間は自然に減っていくと覚えておくことです。

■刺激物を避け、眠る前にはリラックスする

就寝4時間前には、カフェイン入り飲料(コーヒーやお茶など)を避けましょう。読書や音楽、入浴など自分なりのリラックス方法を見つけることも大切です。

■眠くなってから床に就く。就寝時間にこだわらない

眠ろうと意気込むと頭がさえて、むしろ寝つきが悪くなります。眠れないときは、無理に寝ようとしないこと。寝床を出て、趣味の時間に充てるのも方法の一つです。

■同じ時刻に毎日起床する

早起きが早寝につながります。勘違いしている方がとても多いのですが、「早寝だから早起きになる」のではありません。

■日中は日光を浴び、夜は照明の光量を調整

目が覚めたら日光を浴び、体内時計をリセットしましょう。夜は明るくなりすぎないよう、照明の光量を調整します。

 

 

まとめ

昼寝やうたた寝は年代を問わず、気持ちいいことですが高齢になっては少し状況が違うのはおわかりいただけましたか?傾眠傾向は昼寝と間違うような症状なため放置されやすく重症になって気づくことが多い病気です。これには家族や周囲の人の日々の観察が重要です。傾眠傾向を軽い症状と思っていては後悔します。

 

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