拘縮(こうしゅく)ってどんな状態? 高齢者が気をつけることは?

皆さんが日常生活の中で何気なく使っている言葉であらためて聞かれると意味が分からない言葉ってありますよね?
その一例が介護用語です。
これから文字、意味が難しい介護用語の中から拘縮(こうしゅく)について 分かりやすく紹介します。

 

拘縮(こうしゅく)とは

皆さんの家庭で介護保険を利用して介護サービスを利用されている要介護者の方がおられますか?
もしおられるようなら、普段利用されている介護サービスの中で「臥位(がいい)」「介護給付」「褥創(じょくそう)」「ケアマネージャ」などの単語が会話やケアプランの中に出てきませんか?しかしあらためて聞かれると意味がうまく答えられず恥ずかしい思いをした経験ってありますよね!?
そんな難しい介護用語の中から拘縮(こうしゅく)について分かりやすく紹介します。
拘縮(こうしゅく)を辞書そのままで記述すると、読み方も医学・介護の専門用語で意味を理解することは難しいです。さらに介護用語には独特な用語も多く理解するには ハードルが高く。例えば拘縮(こうしゅく)についても最初のくだりだけでも「関節部を包む関節包およびそのほかの軟式組織・・・?」と普通の人には理解できないものです。
これを簡単に訳すと「けがや病気で長期間体を動かしていない状態が続くと、膝、肘などの関節が硬くなり、動きも悪くなる状態」のことを拘縮(こうしゅく)と言います。
これなら理解できますよね、同じ状態で例えるなら朝起きて、すぐベッドから立ち上がろうとした時、膝の関節周辺の皮膚や筋肉が伸縮性を失っているために膝に痛みを感じる時ありますよね!!

それに似たような症状です。睡眠中は関節を動かすことがないために朝起きた急に膝に負荷がかかることで痛みを感じます。また脳梗塞による片マヒでも起こります。

重度な要介護者と拘縮(こうしゅく)

要介護度の高い利用者でいわゆる寝たきりの要介護者にサービス提供を行う場合は1日ほとんどが仰臥位(おうがいい)の状態で、その状態から急に側臥位などに体位変換を行うと拘縮(こうしゅく)に至る事もあります。重度な要介護者の体位変換については要介護者の状態、一日にうちどのくらい仰臥位状態なのか、関節可動域などを把握することが拘縮(こうしゅく)防止策の基本になってきます。

 

 

拘縮(こうしゅく)の症状と原因

拘縮を起こす原因は複数あり、主に以下の原因が挙げられます。
• 年齢・病気になってからの期間
• 日常生活でどれだけ動いているのか
• 脳梗塞や脳出血といった脳血管疾患による痙性麻痺(けいせいまひ)にはないのか
• 痛み
• 浮腫(むくみ) など

これらには共通点があります。それは、病気やけがで関節が動かされていない状態だという事でつまり「関節を動かさない」ということです。

これは年齢や病気になってからの期間、痛み、浮腫(むくみ)などに共通してくる部です。拘縮を起こさないためには、いかに体の動きを高めて、関節を動かす時間を多くするかがポイントとなります。

拘縮の種類と原因

拘縮(こうしゅく)には次のような代表的な種類に分類されます。それぞれに原因が異なります。

皮膚性拘縮

日常生活の中で転倒や事故で体の一部に損傷をうけて、女性の場合は傷あとが残らないか心配になってきます。皮膚は損傷を受けたとき損傷が浅いと心配しているような”傷があとかた”もなくなおりますが、その傷の度合いで一定の深さ以上の損傷は”傷あと”を残してなおします。このような場合の”かた”を瘢痕(はんこん)といい、瘢痕によってひきおこされる傷あとの変形や皮膚緊張の増加状態を瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)といいます。いわゆる”ひきつれ”です。

筋性拘縮(きんせいこうしゅく)

筋性拘縮は特に高齢者に、多く寝たきりが長期間続いて筋肉を使わない状態が原因とされています。病気の症状などが原因で筋肉が固まり非運動障がいを起こしてしまうもので代表的な症状が“パーキンソン病”です。
パーキンソン病の患者さんは活動量が低下し、筋肉を使わないからどんどん弱くなります。持久力も低下します。また、パーキンソン病の症状で前傾・前屈姿勢があるために、動かせる筋肉の範囲が狭くなってしまい、筋性拘縮や関節拘縮などの原因です。

靭帯拘縮

靭帯は骨と骨をつなぎ関節の可働領域(のばせるはんい)を制限する役割があります。関節の伸ばす力が低下したことによって生じるのが靭帯拘縮です。

関節性拘縮

関節包(滑膜を含む)の伸びちぢみが低下したことによって生じる拘縮です。

腱性拘縮

腱の伸張性が低下したことによって生じる拘縮です。

 

拘縮を改善するリハビリ

まず拘縮の改善の基本的に重要なことは、動ける人に限られますが「全身運動」をすることが重要になってきます。体を動かして身体活動を高めておけばそう簡単に拘縮はおきません。
そして拘縮を起こしやすい部位に対してマッサージや、ストレッチを行うことが重要です。自分で関節を少しでも動かせる人は動く範囲で動かすことが重要です。
また、皮膚や筋肉を温める「温熱療法」も効果的です。温熱療法は副交感神経を高めることも可能です。さらにリラックス効果も得ることができます。リラックスすることで体の余計なりきみが抜けて、その後のマッサージやストレッチ効果が高まりやすくなるという面もあります。

拘縮を起こしやすい部位

肩関節・手指関節・股関節・膝関節・足関節(足首)
この5つの部位が拘縮を起こしやすい主な関節です。では拘縮を起こしやすい部位のどの部分がより効果的なリハビリを行えるのかと言うと

骨盤の動きが重要

骨盤の動きは背骨や股関節・膝関節・足関節などと連動して動いていますが、骨盤の動きが悪い人は先に挙げました部位にも影響を及ぼします。つまり、骨盤の動きに支障をきたして「悪い連鎖が起こる」と理解してください。

リハビリ効果が期待される筋肉

• 小・大胸筋 → 肩に関わります
• ハムストリングス → 膝に関わります
• 大腿直筋 → 股関節・膝に関わります
• 大内転筋・薄筋・縫工筋 → 股関節に関わります
• 腓腹筋 → 膝・足首に関わります。

 

拘縮と高齢者

加齢とともに高齢者にとって、さける事が難しくなるのが体の機能低下です。人の体は機械と同じで使わない状態が長く続くと原因の有無にかかわらず、体にも精神にもあらゆる面で機能の衰えが早く進行します。高齢者の方が寝たきりの場合は手・肩関節・股関節・膝関節・足関節などの5つの関節部位が特に関節拘縮を起こしやすい場所と言われています。

関節拘縮がおこる目安

①2週間、関節を固定した状態や動かさない状態が続くと関節拘縮が始まります。
➁4週間になると周りの組織が引っ付きます。
一度、関節が拘縮すると改善が非常に難しくなります。「関節拘縮の防止は、予防に勝る治療法はない」と言われるくらい予防が重要になり、そのために拘縮を予防するには、なるべく早くから関節を動かすことが重要です。では高齢者が拘縮を予防するためにはどうのように取り組めばいいか紹介します。

先に取り上げました拘縮が起こりやすい5つの部位どれをとっても安心な生活を過ごすには重要な部位ですが、中でも“立つ”という動作は最も重要な動作です。人の
全体重を支える「足関節」が拘縮になった時どうなるかみてみましょう

足首の関節部位が拘縮になると?

足関節は主に「背屈(はいくつ)」・「底屈(ていくつ)」の2つの形態があります。
足首を反るのが背屈、立ったまま爪先立ちをする動きが底屈です。背屈や底屈の時にも、足関節は微妙に内側や外側に動いています。

背屈時や底屈時の関節の動き

① 背屈する時には足首は外側を向く。
② 底屈する時には足首は内側を向く。

寝たきりの人は特に、足関節「背屈」方向に可動域制限が起こります。足関節に背屈制限が起こると、常に爪先立ちのような状態で足首が固ってしまいます。
足が地面に接しないため、立ったり歩いたりするのが難しくなり、他にも、ベッドから車椅子に移る時に足首が硬いと体重がうまくかけられず、介助者の人の負担も増えてしまいます。足先は血液が滞りやすい部です。足先が冷えている人も血液の循環が悪くなっているかもしれません。

 

 

まとめ

拘縮は初めて聞くという方がほとんどだと思いますが、今回紹介させていただいたことで多少は拘縮の怖さや誰もが拘縮の対象、特に高齢者はほかの病気の発症率も高くなることも踏まえて予防治療に取り組むように家族も一体となり取り組むことを目標にしてみてはいかがでしょうか?

 

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