振戦について詳しく教えて!パーキンソン病と振戦の関係がある!?

振戦(しんしん)ってわかりますか?
では“ふるえ”と言えば誰でもわかりますね。振戦はふるえの医学用語です。日常生活の中で手がふるえて茶わんが持てない、字がうまく書けないなどで悩んでいる人は多く、ふるえが日常生活に支障がなければ問題はありませんが、病気が原因の場合があります。少し怖い“振戦”について詳しく紹介します。

 

振戦とは

振戦は医学用語でふるえの事をいいますが、一言でふるえと言ってもさまざまあります。
ふるえの症状が起こるには次のような状態が挙げられます。

振戦の状態

[安静時]

座っている時や睡眠中など安静にしている時に手や体がふるえる状態

[動作時]

テレビを見ている時や何かを行う動作をしたときにふるえる状態

健康な人でも寒いときや、怖い思いをした時、精神的に緊張した時に起こるふるえなどふるえの状態もいろいろあります。

これらのふるえはよく見かける症状ですが、日常生活に困らなければ、ふるえを特に
問題視する必要はありませんが、病気が原因と思われるようなふるえの場合は直ちに病院へ受診をおすすめします。

振戦の原因

ふるえには寒いときや、怖い思いをした時に起こる生理的振戦と病気が原因となる
ふるえがあります。その代表的な病気は次のようなものが挙げられます。

病的振戦

① 本態性振戦・パーキンソン病

このふたつの病気はふるえを起こす病気の中でも特に多くみられ、きちんと見分ける必要があります。この二つ病気については次の項目で詳しく説明します。

➁ 甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)

バセドウ病とも言います。のどの近くにある甲状腺が過剰に働いて甲状腺ホルモンを作りすぎるために起きる病気です。手先に細かいふるえがみられますが、その他の主な

症状として、発汗、頻脈(脈が速くなる状態)、イライラ、軽度の眼球突出などがみられます

③ アルコール依存症

以前は慢性アルコール中毒と呼ばれていました。アルコールの常習飲酒の段階を通りこすと、アルコールが切れてきたときにふるえがでてきます。アルコール依存症の期間が長引いてくると常に手がふるえるようになってしまいます。

生理的振戦

ふるえのうち患者さん数多いのが生理的振戦(せいりてきしんせん)です。精神的緊張があるときや寒いとき、物を持ったときに細かくふるえる状態は誰にでもみられるものです。

これを病気と考えて悩むことはありません。また日常生活に支障がなければ治療の必要はありません。

 

振戦とパーキンソン病

病的振戦の最も代表的病気が「本態性振戦」・「パーキンソン病」ですこのふたつの病気は、症状にかなりの違いがあります。本態性振戦はふるえのみを症状とする病気ですが、パーキンソン病にはふるえの他にもにもいろいろな症状があります。パーキンソン病のふるえはじっとしているとき(安静時)にみられ、本態性振戦のふるえはコップを持つなど一定の姿勢を保とうとするとき(姿勢時)やコップを取ろうとするとき(動作時)にみられるという違いがあります。

本態性振戦・パーキンソン病の振戦、病状比較

    本態性振戦   パーキンソン病
発症年齢中年以降に多くみられます。中年以降に多くみられます
好発部位手、頭、声のふるえ手、足のふるえ
症状ふるえ(振戦)のみふるえ(振戦)、固縮、無動
症状ふるえ(振戦)のみふるえ(振戦)、固縮、無動など
振戦特徴姿勢時、動作時に出現します。速いふるえ(振戦)安静時に出現します。遅いふるえ(振戦)小刻みな動きになります。
食事動作手にふるえ(振戦)が出現します。箸がうまく使えない動作は遅いがふるえ(振戦)は目立ちません
文字大きく乱れます字が次第に小さくなります(小字症)

本態性振戦

本態性振戦はふるえのみが症状の病気です。逆にいうと、ふるえの他には症状はみられいのが本態性振戦です。40歳以上で4%,65歳以上では5~14%が本態性振戦の患者であるといわれています。普通、年齢とともに少しずつ悪くなっていきますが、体中がふるえてどうにもならなくなるようなことは、まずありません。

パーキンソン病

パーキンソン病は脳の黒質という場所の変性によって、筋肉の動きがうまく調節できなくなる病気です。多くは手足がふるえたり(振戦)、筋肉の動きが固まり(固縮)、動きがにぶくなり(無動)、また押されたときや歩行時に倒れやすい(姿勢反応障害)といった症状がみられます。はじめはこれらの症状が体の片側に出現するのが主な症状といえます。

 

振戦の種類と症状

ふるえ(振戦)の原因が病的振戦と生理的振戦があることは理解していただけましたか?では次にふるえ(振戦)にはどんな種類があるか紹介しますので、自分に該当するような、ふるえ(振戦)があれば医療機関への相談を考えられることをおすすめします。

ふるえの種類   出現する時   該当する病名
安静時振戦   安静時パーキンソン病
姿勢時振戦一定の姿勢時本態度性振戦、老人性振戦、

肝性脳症、甲状腺機能亢進症

企図振戦何とかしようとしたとき

 

脊髄性小脳変性症、小脳の梗塞、出血、小脳腫瘍、多発性硬化症
動作時振戦    動作時脊髄性小脳変性症、多発性硬化症

振戦から考えられる病気

安静時振戦の時は、パーキンソン病がまず考えられます。また姿勢時振戦が見られる病気はたくさんあります。中でもが最も多くの患者さんが悩まされているのが本態度性振戦が代表的で症状としては人前で文字を書くときに手がふるえたり、茶わんを持ったり、急須でお茶を入れる時に手がふるえるのが症状が出ます。原因は不明です
しかしパーキンソン病と違いふるえの他には症状はありません。さらにパーキンソン病の様に進行して病状が悪化することはありません。日常生活に支障がなければ、治療の必要もありません。
歳をとってふるえが出現するようになったものを老人性振戦と言います。これも本態性振戦の一種です。甲状腺機能亢進症の時にも細かな手のふるえがみられます。肝臓の機能が悪くなって血液の中にアンモニアが増えた肝性脳症では、手首をそらせた(伸展)時に両手を羽ばたくようなふるえがみられます。

企図振戦(きとしんせん)や動作時振戦は小脳の病気でみられます。小脳の腫瘍
脊髄性小脳変性症、小脳の血管障害(小脳腫瘍、小脳出血)などが考えられます

https://goo.gl/images/NvZrMa

看護での振戦

病的振戦が原因で入院するような病気で最も多いのがパーキンソン病です。しかパーキンソン病と診断されるのは難しく、そのためには入院してさまざまな検査を受けてもパーキンソン病とは診断されることは少なく、パーキンソン病の初期のパーキンソン症候群と診断される事が多いようです。その際、振戦が深刻な状態になったら入院中に投薬の調整を行い投薬により振戦の抑制を行います。
病的振戦の患者さんにどのような看護を行わなければいけないか紹介します。

振戦の患者さんにどのような看護が必要か

離床時・歩行時の援助

振戦の患者さんの中には動作時振戦を起こす患者さんがいます。また運動時振戦がある患者さんもいます。またその両方を起こす患者さんもいます。そのため離床がうまくいったから振戦が起きない、という判断や歩行状態が安定しているから大丈夫だと思うのではなく、看護師が付き添って実施して歩行状態や離床状態をアセスメントしながらケアを行うことが重要なポイントです。
また不意に転倒する可能性があるため、転倒転落に注意し車椅子を患者さんの後ろに
常備するか歩行器を使用した離床を行う必要があります。

食事をするときの援助

姿勢時振戦や運動振戦がある患者さんの場合は、食事をする動作が非常に困難(箸やスプーンを保持することが)になります。また振戦の影響で食事がこぼれるなどの、状態になることがありますがあまり患者さんを焦らさず時間を持って食事ができる環境を整えてあげることが重要です。患者さんが一人で食事をする事が困難になった場合は、適宣介助を実施しますが患者さんの食事するペースを守って介助することが大切です。

投薬コントロールの援助

内服薬には時間指定があるものがあります。例えばパーキンソン病の薬は内服時間にシビアです。ドーパミンの量が減れば症状が悪化する可能性もあります。飲むのを忘れた からと言って、まとめて内服することはさらに症状の悪化を招きます。また投薬には副作用をも考えられます。そのために看護師が管理しながら薬剤師と連携して患者さんに投薬指導を実施してもらい、患者さんの理解を得ながら内服薬をコントロールすることが看護で重要な事です。
もし患者さんの振戦が悪化する場合は、薬剤の投与量が少ない可能性があります。
その場合はすぐに医師に報告するのも看護師の重要な役割です。

 

 

まとめ

いかがでしたかふるえ(振戦)と言っても色々な病気に発展する可能性があることは理解していただいた事だと思います。もし病的振戦に該当するようなところがあれば神経内科のある大きな病院で診断してもらうことをお勧めします。パーキンソン病などは不治の病として今は回復できない病気です。振戦に一生悩まされますよ!!

 

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