パターナリズムって?福祉、医療では?パターナリズムは身近なところにもある!

今回は少し聞き慣れないパターナリズムという事について紹介したいと思います。

パターナリズムってなんだか理解して頂けますか?では、会社では年功序列、家庭では家族主義と言えば少しはわかってもらえますか?
これからバターナリズムをわかりやすく紹介しますので最後までお付き合いください。

 

パターナリズムとは

パターナリズムは医療、介護、製造業、など様々な分野で取り入れられています。ではそれがどのようなものなのかみてみましょう。

インフォームドコンセントとパターナリズムの関連

病院で手術や特殊な検査・治療を受ける際、医師から詳しい病状、治療方法やリスクの説明を受け、内容を理解・同意した上で患者自身が同意書にサインして、手術や特殊な検査などの医療行為を受けた経験がありますよね!
これがインフォームドコンセント(Informed Consent)、十分な情報を得た上での合意する事です。
合意するか否かは、もちろん本人の自由です。重要なのは必要な説明を聞き十分に納得した上で、自分で判断して決定することです。
数十年前までは、医師が患者に詳細な説明をすることは少なく、患者は全面的に身を委ねるしかないケースがほとんどでした。病状・治療法・薬のことは、専門家の医師や薬剤師が把握していれば問題なく、当事者であっても一般人ならは知らなくてよいという考え方が主流だったようです。このような考え方をパターナリズムと呼ばれています。

製造技術分野においても、かつては電化製品が故障して修理を依頼すると、しばらくして「基板が破損していたので、直しておきました」と後から報告され、修理代を請求される流れが一般的でした。
これもパターナリズムです。現在では修理に出すと、「基板が破損している可能性があります。破損部分だけを修理する、基板ごと取り替える、新しい製品に買い替える3つの方法があります。それぞれいくらかかります。どうしますか?」といった連絡が来ます。十分な情報と選択肢を示し、最終的には消費者側が判断するというインフォームドコンセントが原則となっています。

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パターナリズムの利点

パターナリズムの本来の意味はラテン語の「父」からきた父親主義からなるものです、昔の家庭では父親(強い立場)が子供(弱い立場)の意志を考えず、強い立場の人間として、弱い立場の人間の利益になる事の為干渉、介入すると言う意味です。つまりバターナリズムの利点としては父親(豊富な経験)が子供(経験が乏しい)に代わって父親の経験や物事の考え方などから判断、介入して、子供が知識や理解度が乏しい場合に起こしてしまいがちな過ちを防げる事が利点とも言われていました。

 

 

パターナリズム福祉、医療

パターナリズムが医療、福祉で、どのように評価されているか、患者に対して効果的なものだったのかを検証してみたいと思います。

医療におけるパターナリズムの在り方

医療の現場では現在、手術や特殊な検査を実施する前に患者対して、手術や検査の内容を理解できるように説明します。このことをインフォームド コンセントと言い、患者は説明を理解すると同意者にサインして手術や検査を実施します。インフォームド コンセントが整備される前までは、医療父権主義(医療バターナリズム)で患者の治療方針や決定権を医師に委ね患者本人には医師が決定したことに対して異論は出せない状態をバターナズムと言います。この考え方は医学界の伝統的な方針で、強い立場の医師が弱い立場の患者をコントロールすることですが、現在このようなパナーリズムの考え方が定着しているような医療機関があれば、口コミやクレームの山となっていることでしょう。
一方福祉の世界でバターナリズムはどのよう展開しているのか紹介します。

福祉におけるパターナズム

福祉関係の社会福祉実践者には未だ利用者に対して福祉サービスを「やってあげてる」というお節介を信条としている人も少なくないようです。社会福祉が内に抱える古い考えのパターリズムから脱却して、医療でのインフォームド コンセントに匹敵するシステムを整備するための福祉教育が実践者にも求められています。社会福祉におけるパターナリズムの問題については利用者が自らの問題について考える(自己決定)ことができるようにあらゆる情報を提供し、利用者の自己決定を尊重していくための手段としてインフォームド コンセントの理念に基づいて支援を行うことに加え、その際利用者の自己決定のリスクが高ければ、支援内容を見直してリスクの低減を行うことで、リスクの解消になります。

パターナリズムと事例

パターナリズムは先に紹介したように父親が半人前の子供の世話をして子供に決定権を与えない「父親主義」「温情主義」「父親的温情主義」という定義があります。では実際にどのようなバターナズムがあるか見てみましょう。

■専門家と素人

専門知識において圧倒的な格差がある専門家と素人のあいだでは、パターナリスティックな介入・干渉が起こりやすくなります。たとえば、医師(専門家)から見れば診断する立場の患者(素人)は医療に関して素人であり、自分で正しい判断を下すことが出来ません。その結果、医療行為については、患者が医師より優位な立場には立てません。
そうした状況で患者の自己決定権をどのように確保していくかについては「インフォームド コンセント」で患者の情報をより詳細に把握しなければいけません。

■国家と国民

国家がいわば「親」として「子」である国民を保護する、という国家観にもパターナリスティックな干渉を正当化する傾向がみられます。実際に施行されている事例としては、賭博禁止(刑法186条)などが挙げられます。こうした立法措置以外にも、官公庁による行政指導や、市町村における窓口業務などにも同様の傾向がみられ
する場合がある。1998年のアジア経済危機で、IMFは韓国、インドネシア、タイの経済に直接的に介入した。これなどもパターナリズムの一例である。

■身近なとこでのパターナリズム

① 未熟な子供の進路を親が決めてやる
➁ 無知な患者のかわりに医者が決めてやる
③ 遅れた開発途上国ために大国が決めてやる
④ ものを知らない素人の為に専門家が決めてやる

パターナズムはひとつ間違えば「大きなお世話」と、とられます。
①の場合は子供の立場からしたら、親が自分の進路を決めるのは「大きなお世話」「余計な事しないで」と現在の子供は親にクレームをつけることでしょう。バターナズムは当事者にとって最善の方法を選ぶのではなく、相手に十分な情報・判断材料・機会を与えず相手のためと言いながら当事者の利益より、自分にとっての利益になります。

 

パターナリズムの注意点

パターナズムは現代の社会環境の中で適用するにはかなり厳しい環境を乗り越える事が必要です。何故なら病院で現在適用されているインフォームド コンセントとは真逆の考え方あり、パターナリズムは家庭では子供、病院では患者、福祉では利用者の意思決定ができない事が最大の注意点でこの意思決定を円滑にするために例えば医療で意思決定を考えるには次のような3つのタイプ意思決定のパターンが考えらえます。

① パターナズム(父権主義モデル)

パターナリズムモデルは、従来型の父権主義的な方法です。これは、父親が小さな子供のためによかれと思って子供の意向をあまり聞かずに意思決定することから来ています。医療の場合医師が患者に提供する情報は少なく、医師が意思決定の中心となります。例え複数の選択肢が想定されても、医師が望ましいと判断した結果を話すだけで、患者に選択肢を選ぶ能力がないという想定で、患者にはその機会を与えないものです。

② シェアードデイシジョンモデル(協働的意思決定モデル)

医師提供する情報を制限することはなく、患者の意思決定に必要な情報を提供しようというものです。提供する情報は、例えば複数の選択肢であり、それぞれの利点や起こり得るリスクについても。そして、医師と患者が話し合いを重ねて、医師と患者で意思決定が行われます。

③ インフォームドデイシジョンモデル(情報を得た意思決定)

医師から提供される情報量が多いのは同じですが、医師と患者で一緒に決めるのではなく、患者は幅広く医師以外からも積極的に情報を収集し、自分で意思決定を行うというものです。
この3つの意志決定の方法がうち、どれが望ましいのでしょうか。それは最初から決まっているものではないようです。患者や市民の立場からすると、意思決定の仕方にも、これらの選択肢があることを知り、自分にとってどれなら一番納得がいき、安心で満足のいく方法なのかを選べるというのがよいのかもしれません。

 

 

まとめ

いかがでしたか今回は余り馴染みのないパターナズムというものを紹介しましたがこれは極めて重要な事です。もし命にかかわるような病気や手術をすることになった時インフォームド コンセントがなく医師独自で何ら説明もなく手術を実行されたら不安になりませんか?

それがパターナリズムです。今の社会環境には適さない父権主義ではないでしょうか。

 

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