今回は、ケアワーカーの給料や労働時間の実態についてなされた調査を調べてみました。
介護人材の確保について 第1回社会保障審議会福祉部会 福祉人材確保専門委員会 平成26年10月27日
などを参考にして書きました。
給料について
賃金の支払いは正規職員は89.6% が月給制なのに、非正規職員のわずか7.8%しか月給制でもらっていないんですね。
また、管理者の94.5%が月給制でもらっているのに対して,労働者は52.2%だけが月給制なんです。
では、月給制と時間給では何が違うのでしょうか?
また、このグラフによると時間給や日給よりも月給の人の方がずっと多くの給料をもらっていることがわかります。
なので、正規職員と非正規職員の間にも、また正規職員の中でも管理者と労働者の中に大きな差があることがわかります。
そして、上のグラフから、管理者でも年収400~450万円、労働者は250~300万円となっており、日本の平均年収が411万円であることを考えると、あまり待遇がいいとは言えません。
それにも関わらず,人件費を増やすと明言している事務所は全体の28.6%しかいないのが現状なのです。もちろん介護事務所側もお金がないのでしょうが、労働者の現状を考えると一刻も早い解決が望ましいのです。
労働時間について
介護士の労働時間はすごく多いというイメージが強いですが、この調査からはそれほど多くないという結果が出ています。
また、介護関係の仕事をやめた理由というのも、職場の人間関係に問題があったからというのが1位で25.4% を占めており、賃金や労働時間が最大の要因というわけではないようです。もちろん、待遇改善をしなければいけないことになんの変わりもありませんが。
待遇改善について
でもご紹介しましたが、介護施設と、ケアワーカーをはじめとした介護関係者の待遇改善のために国も動き出しています。
まず、キャリアアップの構造を明確にし、今回の記事の対象のケアワーカー(介護福祉士)を頂点として、初任者研修修了者、実務者研修終了者などをピラミッド構造にして、段階に応じて給料をあげるという政策がとられています。また、その昇格条件も明確にすることで、モチベーションの維持にも努めています
。さらに介護施設全体をキャリアパスの導入度順にに5段階に分けて、より努力しているところにはより多くの補助金を与えて、介護士の給料アップに努めています。また、介護サービスを受けたときの上限を、今までの2割から3割にすることも決まっています。
公務員介護福祉士って何?
公務員の介護福祉士は、ごく少数ですが募集があります。介護事務や相談など色々な仕事をする可能性があり、またさまざまな施設に勤める可能性があります。
ただし、上で述べたように介護福祉士(ケアワーカー)の給料は非常に低いのですが、全国の地方公務員の平均年収は600万円ほどであり、給料は非常に高いです。そのぶん人気も集中し、募集者数が少ないこともあって非常に狭き門となることが多いようです。
まとめ
いかがでしたか?賃金の低さは顕著で、国も対策に乗り出していることがわかりますね。労働時間に関しては、調査からはそれほど深刻ではないということでした。
もちろんあくまで調査は平均ですし、過酷な労働をさせているところもあるでしょうし、改善の必要はあるでしょう。
ただし、最大の問題は、介護のイメージがあまり良くないことである、という記事も書いたのでそちらもぜひご覧ください。
介護の相談を受けて報酬がもらえるサービス?
会社勤めの方が家族の介護を理由に辞めてしまう【介護離職】
そんな人の介護の相談に乗るだけで報酬がもらえちゃうサービスを紹介します!
空いた時間でお小遣いが稼げ、スキルや資格を活かせるサービス【JOJOS】の登録はこちら!
関連記事