火葬はどんな時にするの?日本では土葬が難しい事情がある!

日本の文化ともいえる冠婚葬祭での作法、特に葬祭については公私にわたって参列する事がよくありますが、その際作法や慣習がわからない為に恥ずかしい思いを経験する人は多くいるようです。今回はそんな様々な葬祭における作法・慣習の中から火葬についての基礎知識を紹介します。日本では土葬はできないの?などの疑問にお答えします!!

火葬とは

火葬とは火葬場で遺体を焼却する事を言います。そもそも現在日本で遺体の埋葬方法は火葬が主流になっています。では土葬はできないのでしょうか?その疑問に答えるために埋葬に係わる法律と火葬の歴史を見るとその疑問に答えることができるかも知れません。

日本の火葬の歴史

日本の埋葬方法は、今でこそ火葬が主流となっていますが、明治時代初期までは、土葬にするのが一般的でした。遺体を傷つける行為は罪とされる思想が強かったことと火葬するためにはかなりの燃料と時間が必要とされるのが主な理由とされています。しかし、仏教の開祖と言われる釈迦が火葬されたことが影響し、仏教の広がりと共に火葬の割合が増えるようになってきます。

明治初期には、火葬を行う仏教の思想を否とする神道の反発によって、当時の司法最高国家機関である太政官より火葬禁止令が出されます。しかし、戦後の高度経済成長期における都市化で、深刻なスペース不足に陥ったため、発令2年後には禁止令が解除され、火葬が普及するようになりました。

埋葬の代表的法整備

日本では火葬が現在では主流ですが、日本には墓埋法(ぼまいほう)と埋葬法(まいそうほう)という遺体、墓地,埋葬等に関する法律があります。その中の埋葬に関しての代表的な項目を紹介します。

■墓埋法第2条 火葬、埋葬の定義

・「埋葬」とは,死体(妊娠4か月以上の死胎を含む。以下同じ。)を土中に葬ることをいいます。
・「火葬」とは,死体を葬るために,これを焼くことをいいます。
・「改葬」とは,埋葬した死体を他の墳墓に移し,又は埋蔵し,若しくは収蔵した
焼骨を他の墳墓又は納骨堂に移すことをいいます。
・「墓地」とは,墳墓を設けるために,墓地として都道府県知事(市又は特別区にては,市長又は区長。以下同じ。)の許可を受けた区域をいいます。
・「納骨堂」とは,他人の委託をうけて焼骨を収蔵するために,納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設をいいます。
・「火葬場」とは,火葬を行うために,火葬場として都道府県知事の許可をうけた施設をいいます。

■墓埋法第3条

遺体は死後24時間以内に火葬(及び土葬)してはならない。

■墓埋法第5条

火葬、埋葬を行う場合当該遺体に係わる死亡診断書と死亡届けを市町村に提出して火葬許可を得なければ火葬はできません

 

火葬の仕組み

火葬を行うには前の項目で取りあげましたようにいくつか法整備をクリアしなければ火葬は行えません。それは具体的にどのような事か時系列に火葬までの流れを紹介します。

火葬までの時系列の流れ

病院に入院 → 病院で最期を迎える →  看護師によるエンゼルケア → 家族の迎え迄霊安室で一時保管 →  自宅又は斎場に搬送 →  お通夜・告別式を行う →  火葬場へ搬送  [火葬]

この様に火葬に至る迄の流を紹介しました。最近は高齢者もこれらの事については理解を示し死に対して前向きに考えるようになって終活やエンディングノートなどを利用して自分自身の来る時に備えている高齢者が増えています。
今まではタブー視されることが多かった火葬・火葬場についですが、こういった流れの中で、だんだんと死について向き合う方が増えてきています。
ここでは普段あまり耳にすることのない火葬場の仕組みについて詳しく紹介します。
この機会に火葬について知り、いつか必ず来る死に向き合う時間を、少しだけ作ってみてはいかがでしょうか。

火葬炉の種類と特徴

いつかは誰もがお世話になる火葬炉ですが、その特徴などはよく知らない方が多いでしょう。火葬は思っているほど簡単ではなく、そのコストは一体あたり60,000円もかかると言われています。
ここでは普段あまり見聞きしない火葬炉について紹介します。

■火葬炉の種類

まず、火葬炉には大きく分けて2つの種類があります。ロストル式(「火格子」という意味)と、台車式です。

ロストル式の特徴は以下の通りです。
① 全体の3%がロストル式
② 骨が格子から骨受皿に落下するためバラバラになる
③ 骨受皿に体液も落ちるので臭いが発生しやすい
④ 隙間があるので燃焼効率が良く、時間短縮になる
⑤ 台車式より製造コストが割安炉前ホールに漏れる燃焼するときの音、熱、臭いが大きい
⑥ 時間は50~60分(うち冷却に15分)、温度は800~1200℃
⑦ 大きな都市で採用しているところが多い

次に台車式の特徴です。
① 97%が台車式、1990年代頃から普及
② 台車の上にご遺体を乗せて運び入れ、台車ごと火葬する
③ 骨の状態がきれいに残る
④ 係員がお骨の形を崩さなければならない
⑤ ロストル式のように体液が残らないので、臭いが少ない
⑥ ロストル式に比べ燃焼効率が悪く、時間がかかる
⑦ 冷却前室に設置が可能なので、冷却時間が短縮できる
⑧ 火葬炉の手前には、骨を冷却させるための「前室」があり、一般の人には火葬炉が見えない
⑨ 燃焼時間は60~70分、温度は800~1200℃

火葬について少しは基礎的知識として理解頂けた事でしょう。

火葬のマナー

日本の埋葬は火葬が中心な為に、葬儀が終わったら火葬場に行くことになります。
火葬場に同行できるのは、遺族と近親者そして故人と特に縁の深かった人です。

近親者ではなくとも特に縁の深かった人に遺族の方から同行を誘うこともありますが火葬場まで同行したい人は自分から遺族に同行を願い出て交渉しておきましょう。
逆に誘われたけれど都合が悪ければ、丁重にお断りするのは失礼ではありません。

霊柩車がまず先頭に、その後を遺族や近親者達が乗るお供車が続きます。霊柩車は運転手と葬儀会社の人が乗りますが、喪主も同乗する場合もあります。僧侶が同行する場合は、喪主と同じ車に乗ります。車に乗り込む順番は故人と関係が深い順です。
火葬場に行くとき、忘れてはならないのが火葬許可証です。これがないと火葬を受け入れてもらえません。あらかじめ葬儀会社の人に預けておいて火葬の前に渡してもらうのも一つの手段です。また、その際には心付けが必要な場合もあるので葬儀会社の人などに相談して必要ならば用意しておきましょう。
火葬は1時間程度かかりますので、通常火葬場に控室が用意されてあります。同行者はここで待つことになりますが、1時間も無沙汰に過ごさせることがないよう、お茶や軽食があるか確認し、なければ手配します。

知っておきたいマナーの意義

火葬場や葬儀のマナー、葬式を出さない直葬でさえマナーがあり、全て覚えようとしてもとても覚えきれるようなものではないと感じる人は多いでしょう。更に宗派のことを考えたら、無限大にさえ思えるかもしれません。

しかし、葬儀に出なければならないから最低限覚えたというマナーでも、実は構わないのです。最も大切なのは、故人に哀悼の気持ちを表し遺族と分かち合うことです。
家族が亡くなって悲しんでいる人の前で、派手な服装をしたり、騒いだりする人はそうそういないでしょう。遺族と一緒に悲しみ、故人の冥福を祈るのが第一歩です。
葬儀の中で、多少マナーに則っていない点があったとしても、よほど失礼なことでなければ大抵の人は突然のことに動揺しているのであろうと気にせずにいてくれます。
それよりも、すぐに駆け付けてくれた、心あるお悔やみの言葉を遺族にかけてくれた、などの方がとても大切です。

 

火葬と土葬

日本では現在は火葬が主流になっていますが明治初期迄は土葬が行われていました。現在も法的には禁じられてはいません。但し土葬の場合,遺体を埋めて終わり。その埋める行為を「埋葬」と呼びます。遺体を埋葬するには墓地と同様に市区町村の長の認可が必要になります。特に東京都や大阪府などの大都市では条例で土葬禁止の条例があるので新たに土葬許可申請を行っても知事の認可を取得する事は困難だと思われます。

■火葬と土葬の進め方の違い

火葬の場合,まず遺体を焼くステップがあります。その後,骨をどうするかというステップがあります。焼くステップを「火葬」と呼びます。
骨をどうするかという次のステップのうち,墓に埋める場合を,「焼骨を埋蔵」といい,納骨堂に入れる場合を,「焼骨を収蔵」といいます。
「埋葬」というのは土葬のみを指します。「火葬」は遺体を焼くことのみを指します。骨の処理は,「埋蔵」と「収蔵」に分かれます。

■日本では火葬しかできないの?

法律上は,埋葬(土葬)が禁止されていません。ただし,ここからが重要です。
墓埋法10条に,墓地などを経営するには,都道府県知事の許可がいることになっています。これを受けて都道府県では,墓地などの許可基準等を条例で定めています。
とくに東京,大阪などの大都市では,この条例と,条例から委任された規則によって,土葬禁止地域を指定しています。なので,この地域では,死者を埋葬(土葬)によって弔うことができません。埋葬(土葬)の墓地を作ろうとしても,知事が許可しないからです。このような環境の中で法的規制がないと言っても都道府県の条例で土葬を行うための認可取得が事実上不可能に近い状況では土葬はできないと理解すべきではないでしょか。

 

 

まとめ

人は必ず最期の時はやって来ます。その時埋葬方法は火葬がほとんどです。現在は葬儀自体家族葬、密葬、直葬などに変化してきても、埋葬方法の火葬や土葬については現在も更にこれからも変わらない儀式だと思われます。ゆえに次の世代へもこれらの葬祭について正しく伝えられて欲しいものです。

 

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