アドボケートについて詳しく教えて?看護では?

生きる権利として健常者、障がい者、人種の区別なくすべての国民に「基本的人権」という権利が与えられています。その「権利」は判断能力が低下した人や自分の意志を伝えられない人のためにその権利を代弁・擁護して、権利を実現させるための代弁擁護者をアドボケートと呼びます。ではアドボケートは何か説明させていただきます。

 

アドボケートとは

まずネット上で検索するとアドボケートとアドボケイトの2通りの表現が出てきてどちらが正しいと思われていませんか?どちらも正しい表現で英語でadvocateと書きますが、日本語でピッタリとあてはまる訳はないと言っても過言ではないと思います。英語には英語独特の発想による単語があり、それらはどうしても日本語に訳しいてもしっくりこない場合があります。どのような状況で使用されるかによって意味が微妙に異なってきます。 ここでは介護でのアドボケートとして進めていきます。

介護でのアドボケートってどんなの?

要介護者は介護認定により症状の度合いが違い要支援1~2と要介護1~5に区別されています。要支援は予防措置的な状態なため比較的に自立も容易で権利表明が困難な状態ではありません。一方要介護者はまだ症状的に軽度な状態から寝たきりで日常生活の殆どを介護サービスで介助してもらい当然自分の持つ生きるための権利やサービスなどに対して又施設での暴言や虐待について意義主張を持っていても言えない状況下ある高齢者は数多い事だと思います。そのような時自己の権利やニーズを自分自身で主張することが困難な方に代わって、アドボケート(代弁者・権利擁護者)が擁護、代弁、弁護して行くことでサービス利用等に繋ぐ作業をします。

■タイプ別アドボカシ種類

名前    アドボカシの種類
セルフ・アドボカシー親、援助者などの援助を受けながら自分自身で権利を主張したり、ニーズ実現のための自己決定等を行う
ペイシェント・アドボカシー病院から孤立したアドボケイドが患者のニーズを実現するために病院に対しての代弁をしたり患者自身が解決できるように援助すること
ペアレント・アドボカシー親が子供の権利獲得やニーズ実現のために援助すること
シチズン・アドボカシー同じ地域で暮らす市民がその人の権利獲得やニーズ実現のために援助すること
リーガル・アドボカシー法律を利用して権利獲得やニーズ実現を行うこと

 

 

看護のアドボケートとは

看護職はその職域上患者の状態を常に把握して自らの判断で「適切な処置」や「患者の苦痛は緩和がされているだろうか」「そのひとらしい最期をむかえるためにはどう
したらよいか」「治療やケアの選択に悩む本人、家族をどのように支え、援助すればよいか」というような課題に直面することがあります。患者がみる看護職は自分の今
の状態を誰よりも理解してアドボケートとして家族などに代弁して状態を明確に伝えることが出来る立場と考えられます。看護職の自らの意思決定の基盤となる主なもの
には、アドボカシー、責務、協力、ケアリングがあります。これらの概念は、患者の症状などで判断に困った事が生じたとき、看護職としてどう考え、行動するかを考える基盤となるものです。

1.アドボカシー

看護の実践において、看護職は患者のアドボケート(権利擁護者、代弁者)として、患者の権利を擁護し、患者の価値や信念に最も近い決定ができるよう援助し、患者の
人間としての尊厳、プライバシー等を尊重しなければなりません。
アドボカシーは患者の安全や医療の質の保証、意思決定支援に関わる重要な概念です

2.責務

看護での実践の責務には、法的責務と道徳的責務があります。法的責務は、免許や業務を規定している保健師助産師看護師法に基づき、道徳的責務は、日本看護協会が定めた「看護者の倫理綱領」に基づいています。

看護師の基本的責任として「健康を増進し、疾病を予防し、健康を回復し、苦痛を緩和する」1と示されており、これらの基本的責任をどのような目的を持って、どのように責任を遂行したかということを説明する責務があります。

3.協力

看護の実践では様々な価値観を持つ患者・家族、専門職間で倫理的判断を行わないといけない時が生じることがありますが、様々な人と協力して解決に向かっていかなければなりません。

4.ケアリング

ケアリングと介護の実践上で多く使われる用語で次のような状況を示します。
*患者との相互的な関係性、関わり合い、
*患者の尊厳を守り大切にしようとする看護職の理想・理念・倫理的態度、
*患者への気づかいや配慮が看護職の援助行動に示され、患者に伝わり、それが患者にとって何らかの意味(安らかさ、癒し、成長発達、危険の回避、健康状態の改善等)を持つという事も含み。また、ケアされる人とケアする人の双方の人間的成長をもたらすことも意味します。

 

アドボケートとアドボカシーの違い

アドボカシーとは従来、法律用語として「社会的弱者やマイノリティーの権利擁護・代弁」の意味で使われていました。現在に至っては医療、看護、福祉などで自分自身で自分の権利やニーズについて伝えられないため代弁してもらう事で各分野で使われています。看護的な例を挙げると「患者が自分の言葉で意思をドクターに伝えられない場合に伝える手伝いをするような状況で…患者の権利を守り擁護するような意味です。また福祉の観点から見たアドボカシーも同じ意味合いで使われます認知症や寝たきり・障害者本人やその家族の代わりに権利を表明することです。
対象者(患者)の権利を守れるように擁護するという役割は、看護師だけではなく、社会福祉士・介護福祉士のみならず医療関係者全てにおいて対象者の「権利擁護」は最も重要な概念です。

■アドボカシーとの違い

一方アドボケートはアドボカシーの対象者に代わって権利擁護の立場をよく理解した上で対象者の代わりに代弁する事になる立場の人です。具体的には対象者(患者さん)はきっとこういうことを望んでいるに違いないと確信して、その対象者の代弁者として行動あるいは考えます。この時、この行為の根底にあるのは対象者の人権擁護というものを重要視しなければいけません。アドボケートはただ単に代弁者で終わるという立場にはありません。医療現場で医師に対してはっきりとした自分の意思を伝えられない患者さんに代わって代弁するなどの行為を行うには患者の伝えたい本当の「声」をいかに医師に明確に伝える事ができるかがアドボケートが患者の事をより理解しているが判断できるものです。
アドボカシーという言葉は対象者(患者)さんたちの「権利のための訴え」「患者さん達の人権の擁護」などのニュアンスをもっていることがお分かりいただけると思います。それだけ重責な対象者の訴えを実現させなければいけない立場のアドボケートの役割の違いと重要性は理解いただいたことでしょう

 

医療のアドボケート

医療現場でのアドボケートはアメリカから導入されたペイシェント・アドボケートという患者の主張を代弁する制度があります。

ペイシェント・アドボケートってどんなの?

ペーシェントアドボケートは 患者を擁護する人と訳せます。具体的には医師と患者の間に立ってコミュニケーションを促進し、患者が納得できる最適な治療や、満足できる医療を受けていただくことが役目です。
病気になったことで患者が不利益を被らないように配慮する役割もあります。常に患者中心の医療体制を整える事が重要なポイントになります
例えば 病気になって 仕事を解雇されるような場合に 医療に詳しい弁護士が助けたり保険適用について専門家が交渉したりします。病院内で医療に直接関わることならば看護師がまたは看護師で無い方が良い場合は医療資格のないソーシャル・
サイエンスの専門家がそれぞれ問題をサポートします一般的にこれら全て患者をサポートする者がアドボケートと呼ばれます。
「医療者は医療について責任を持ち、患者は医療の結果に責任を持つ」
ことを前提にペイシェント・アドボケートは次のような役割を担います

ペイシェント・アドボケートの役割

1.中立を保ち、患者と医療者間に摩擦を起こさない
2.支援する姿勢は強調するが約束をしない
3.患者の責任範囲と医療者の責任範囲を明確にする
4.治療・医療の判断はしない
5.公平な解釈で、患者の不満や問題になっていることを明確にする

患者中心の医療を実践するためには、「医療の安全」と「患者の医療決断」という二つの柱があります。「医療決断」とは、患者自身が治療を決めたということを、患者自身に納得していただくことを指します。医師に聞いた治療を、自分で決めたと思うところまで持っていくことは大切です。そのために、セカンド・オピニオンを聞き、病に対する理解度を深め、悩んだり迷ったりして、自身で納得した治療を選択できるのも一つの方法です。ソーシャルワーカーやアドボケイトなど、それぞれの専門家に医療のアドバイスを促すことも得策と言えます。患者を精神的にバックアップできる人や、患者といつでも気軽に連絡が取れる人を準備しておくことは、患者の心の支えになります。

 

 

まとめ

人はいつまでも自分の意思や考えを伝える事ができるほど元気で過ごせる状態が好ましい事ですが。病気や加齢でいつ自分で意思伝達が出来なくかはわかりません
その時代弁役になるアドボケートは対象者にとって人生最後の依頼先になる事も有り得ます。人権擁護を基本として対象者の期待にこたえる結果につなげてほしいものです。

 

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