緑内障禁忌にはどんなのがあるの?一覧は?

かぜ薬の市販薬やアレルギーの市販薬の箱の裏にある注意書きには、「緑内障の方は使用しないでください」と書かれている場合があります。緑内障の人が避けなくてはいけない薬を緑内障禁忌薬といいます。緑内障の場合避けなくてはならない薬とはどんな薬かなどを詳しくみてみましょう。

 

緑内障禁忌とは

緑内障禁忌薬だと緑内障の人がすべて飲めないのかというとそうではなく、緑内障の中でも「原発性閉塞隅角緑内障」の人が緑内障禁忌薬を服用できないのです。まず、緑内障という病気とはどんな目の病気かを知っておきましょう。

緑内障とは

緑内障は、眼圧が高くなるため、視神経に障害がおきて視野が狭くなる目の病気です。初期のときは、自覚症状があまりなく、検査によって緑内障だと初めてわかります。緑内障は一般に眼圧が上がることで障害をもたらすのですが、日本人は40歳以上の20人に1人は正常圧にも関わらず緑内障を発病していています。

その場合の緑内障を「正常眼圧緑内障」(20mmHg以下)といいます。緑内障になると、視野が狭くなる視野狭窄や見えない部分がある視野欠損が起こります。片目ずつみて、見えない部分や途中で人が急に見えたなどということがあれば注意が必要です。

緑内障になって視力や視野が失われると、それを回復することは難しいので早いうちに眼科受診が必要です。

緑内障の種類

緑内障には続発性緑内障と原発性緑内障があり、原発性緑内障には開放性隅角緑内障と閉塞性隅角緑内障があります。

●開放性隅角緑内障

開放性隅角緑内障は、眼圧が急に上がることが少なく、慢性緑内障の場合が多いです。進行がゆっくりで、正常眼圧緑内障も含まれます。

●閉塞性隅角緑内障

閉塞性隅角緑内障は、隅角が閉塞しているので眼圧が急に上がることがあります。それを急性緑内障発作と言い、それを引き起こした場合は、すぐに治療をうけないと失明に至ることもあります。

緑内障禁忌とは

緑内障の場合、服用してはいけない薬があります。禁忌とはしてはいけないことで、それを緑内障禁忌薬といいます。「緑内障の方は使用しないでください」と注意書きにある薬はすべての緑内障の人に当てはまるのではなく、閉塞性隅角緑内障の場合です。

なぜなら、閉塞性隅角緑内障は緑内障発作を引き起こし、短期間で失明につながる恐れがあるからです。

 

 

緑内障禁忌の市販薬

「緑内障の方は使用しないでください」と注意書きがある緑内障は、閉塞性隅角緑内障で、緑内障発作をおこすことがあるので注意が必要です。薬剤では、抗コリン作用がある薬剤はほとんどが絶対禁忌とされています。

閉塞性隅角緑内障でない人でも狭隅角眼、浅前房の場合も急性緑内障発作が起きる可能性があるので注意が必要です。ほかには散瞳作用があるアストロピン、トロピカミドなどにも交感神経を刺激し副交感神経を抑制する作用がある場合があるので禁忌薬とされています。

緑内障治療中の人が知らずに眼科以外の科を受診して、コリン系の薬が出る場合があるので、緑内障の人は、他の科で出された薬や市販で購入した薬を服用してもいいかを眼科で尋ねるといいでしょう。

実際に、知らずに出された薬を服用したために、緑内障急性発作を起こした例が報告されています。ただ、ほとんどの人は開放隅角なので、急性発作は起こりませんし、狭隅角の場合は、「レーザー虹彩切開術」を受けると急性緑内障発作を起こすことがありません。

ただ、緑内障はあまり自覚がないので、未受診の人が閉塞性隅角緑内障と知らないまま緑内障発作がおきる可能性があります。40歳以上になると、定期的な目の検診を受けることをおすすめします。

緑内障禁忌の一覧

緑内障禁忌薬の主要な薬の一覧です。

総合感冒薬

全て急性狭隅角の人に禁忌

 PL顆粒(シオノギ製薬)
 ぺレックス顆粒(大鵬薬品)
 LLシロップ(和光堂)

催眠、鎮静薬

ブロカル錠(大塚製薬)、臭化カリウム(山善)以外、すべて急性狭隅角の人に禁忌

 レンドルミン錠(ベーリンガー)
 ブロカル注(大塚製薬)
 サイレース錠(エーザイ)
 ベノジール(協和発酵)
 ソメリン錠細粒(三協製薬)
 エバミール錠(シエーリング)
 ドルミカム注(アステラス製薬)
 エリミン錠(住友)
 ネルボン錠・散薬(三共製薬)
 臭化カリウム(山善)
 ドラール錠(Welfide)
 リスミー錠(シオノギ製薬)
 ハルシオン錠(ファイザー)
 アモバン錠(中外製薬)

抗不安薬

ベタナミン錠とベゲタミン錠以外は急性狭隅角に禁忌

 ベゲタミン錠A・B(シオノギ製薬) 慎重に服用
 コンスタン錠(武田製薬)
 セニラン錠・坐剤(ヘキサル)
 コントール錠・散剤(武田薬品)
 メンドンカプセル(第日本製薬)
 リーゼ錠・顆粒(Welfide)
 セパゾン錠・散剤(三共製薬)
 セルシン錠・散・注(武田製薬)
 ダイアップ坐剤(和光堂)
 メイラックス錠(明治製菓)
 デパス錠・細粒(Welfide)
 エリスパン錠・細粒(住友)
 コレミナール・細粒(シェーリング)
 レスタス錠・細粒(オレガノ)
 ワイパックス錠(アステラス製薬)
 レスミット錠(シオノギ製薬)
 メレックス錠・細粒(三共製薬)
 セレナール錠・散剤(三共製薬)
 ベタナミン錠(三和化学)
 セダプラン錠・細粒(興和)

抗てんかん薬

急性狭隅角に禁忌です。
 ランドセン錠・細粒(住友)

解熱・鎮痛、抗炎症薬

オベロン注射液(日本製薬)

抗うつ薬

禁忌で眼内圧亢進で慎重

 トリプタノール錠・注(万有)
 アモキサンCap細粒(Wyeth-L)
 アナフラニー(科研製薬)
 トフラニール錠(ノバルティス)
 アンプリット錠(第一製薬)急性発作が起きるため禁忌
 ルジオミール錠(ノバルティス)
 ノリトレン(第日本製薬)
 スルノンチール錠・散剤(シオノギ製薬)

禁忌のみ

 リタリン錠・散(ノバルティス)

慎重服用

 テトラミド錠(三共製薬)
 テシプール錠(持田製薬)
 デジレル錠((ファイザー)弱い抗コリン作用

筋弛緩薬

禁忌のみ

 コンラックス錠・注(日本新薬)
 サクシン注(アステラス)

自律神経用薬

禁忌のみ

 トランコロン錠・トランコロンP錠(アステラス)
 エスペラン錠(大正富士)
 パドリン錠・注(アステラス)
 プロ・バンサイン錠(ファイザー)
 チアトンCap(アボット)

急性狭隅角は慎重

 グランダキシン錠・顆粒(持田)

狭隅角緑内障促進

 スパスメックス錠(日研)

鎮痙剤

禁忌

 パルピン錠・注(三共製薬)
 硫酸アトロピン末・注(田辺製薬)
 コリオパン錠・Cap・顆粒(エーザイ)
 スメドリン錠(アステラス)
 ファイナリン散(アステラス)
 ダアイピン錠(第一製薬)
 グラピノン錠(アステラス)
 パンプロール錠・注(日本新薬)
 ブスコバン錠・注(田辺製薬)
 ハイスコ注(杏林)
 ビセラルジン錠・注(日本臓器)
 セスデンCAP・細粒・注(田辺)

慎重

 塩酸ペパベリン注(大日本製薬)
 ロートエキス・タンニン坐剤(佐藤製薬)

眼科用薬

急性閉塞隅角に禁忌

 アトロピン点眼薬(日本点眼)
 リュウアト眼軟膏(参天製薬)
 ミドリンM点眼薬、ミドリンP点眼液(参天製薬)

抗めまい薬

禁忌

 トラベルミン錠・注(エーザイ製薬)

抗不整脈

禁忌

 シベノール錠・注(アステラス)
 リスモダンCAP(中外製薬)
 ピウメノールCAP(大日本)

鎮咳薬

禁忌

 コフミン錠(杏林)
 フスコデ散・錠(アボット)
 カフコデN錠(メルクホエイ)
 アスドリン注・ネオアスドリン錠(鳥居)
 アストフィリン錠(エーザイ)
 トクレス散(住友)
 アスゲン錠・顆粒(アスゲン)

慎重

 エフェドリン錠・散(大日本)
 アストモリジンD・M(マルホ)

鎮咳去痰剤

慎重

 配合剤 セキコデシロップ

気管支拡張薬

禁忌

 配合 コランチル顆粒(シオノギ製薬)
 マリジンM(シオノギ製薬)
 配合 ゲシュウル顆粒(テイコク)
 メサフィリン錠・末(エーザイ)

慎重

 ガストロゼピン錠・細粒・注(ベーリンガー)

副腎皮質ホルモン剤

禁忌

セレスタミン錠シロップ(シェリングプラウ)

泌尿気管用薬

禁忌

 ポラキス錠(Aventis)
 バップフォー錠(大鵬薬品)

皮膚疾患治療薬

 複合D・M錠(同仁医薬)

抗ヒスタミン薬

 アリメジン錠(第一製薬)
 ポララミン散・錠・注(シェリングプラウ)眼内亢進で慎重
 ネオレスタミンコーワ酸(興和)、眼内亢進で慎重
 タべジール錠・散(ノバルティス)
 ペリアクチン酸・錠(万有)、眼内亢進で慎重
 ベナ錠(田辺製薬)
 レスカルミン注(日新山形)
 ハイスタミン注(エーザイ)
 プロコン錠・散・注(日本新薬)
 ホモクロミン錠(エーザイ)
 ゼスラン錠・シロップ(旭化成)
 ピレチア錠・細粒・注(シオノギ製薬)
 べネン錠・シロップ(田辺製薬)

パーキンソン病治療薬

禁忌

 アキネトン錠細粒・注(大日本)
 ドプスCAP・細粒(住友)、閉塞隅角で禁忌、慢性開放隅角で慎重
 ドパストン散・Cap.・注(三共)、禁忌、慢性開放隅角で慎重
 ネオドパゾール錠(第一)、禁忌、慢性開放隅角で慎重
 ネオドパストン錠(三共)、禁忌、慢性開放隅角で慎重
 ペントナ錠・散
 コリンホール錠・散(三菱ウエルファーマ)
 トリモール錠・細粒(アステラス)
 パーキン散・錠(Welfide)
 アーテン錠・散(Wyeth-L)

 

まとめ

「緑内障の方は使用しないでください」と書かれていたとしても、緑内障の中でも閉塞性隅角緑内障の人が当てはまる場合が多いです。閉塞性隅角緑内障の人が抗コリン薬を服用すると、急性発作を起こす可能性があるので禁忌です。まず、緑内障の人で他科を受診する際は緑内障であることを告げて処方してもらうか、市販薬なら眼科医に薬をみせて服用してもいい薬か確認するといいでしょう。

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