遺書の書き方を学んでエンディングに備える!

最近よく耳にする「終活」という言葉。テレビなどのメディアで取り上げられる機会も多くなり、書店で終活に関する本がたくさん並ぶようになりました。
終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」の略であり、人間が人生の最期を迎えるにあたって行うべきことを総括したことを意味する言葉とされています。
そして、終活という言葉の浸透と共にその活動の一つとして遺言書の作成も注目されています。遺言書を作成するキットなども販売されていることに驚きを感じます。古くから知られている「遺言」ですが書き方などを詳しく見ていきましょう。

遺書の書き方とは

遺言書の正しい書き方を覚える上で、先ずはその意味や内容について知るようにしましょう。

■遺言書とは

遺言書とは、民法に定められた法的な文書です。一般には、遺書とも呼ばれます。
法的な効力を有し、法的効力を生じさせる事を主な目的として作成されるもので、一般的には、自身の死後、その財産の帰属先を指定するために利用されます。

正しい遺書の書き方

■遺言書を作成する主な理由3つ

1.家族間のトラブルを未然に防ぐため

家族が亡くなり遺産相続が発生したとき、遺言書がない場合、相続人は遺産分割協議(話し合い)によって、『誰が』『何を』『どれだけ』取得するのかを決めなければなりません。
この時、残された家族の間にトラブルを生じさせる原因となる事が多くあります。一般的には法定相続分といって、各相続人の相続分は法律で定められています。ただ、この事はあくまで指標に過ぎず、遺産分割協議によって如何様にも変えることができます。そのため、故人の面倒を看た人と一切看なかった人との相続分は平等で良いのか、生前に自宅購入の資金等や孫の教育などでまとまった金銭の贈与を受けていた人とそうでない人の相続分をどうするかなど、遺産分割協議はトラブルの種を考えればキリがありません。このようなトラブルが起き、残された家族や親戚がトラブルになることがないように遺言書を作成される方もいます。

2. 遺産相続発生後の、ご家族の負担を軽減するために

家族が亡くなると、葬儀の準備と同時進行で行なわなければならない相続以外の関係各所での諸手続きがたくさんあります。それと並行して遺産相続発生後の諸手続きを行うのですから非常に忙しく、その手間は煩雑かつ膨大です。特に相続に関しては遺産の内訳を家族が把握していない場合、財産の調査が必要とるのでその負担は非常に大きくなります。
生前に遺言書を作成する際に、財産を記載し、遺産分割の方法を指定した上で、遺言執行者を定めておく事で、ご家族のご負担を大幅に減らすことが出来ます。

3.自分の想いを伝えるために

遺言書は、主に財産関係について法的効力の発生を目的として作成しますが、財産関係とは無関係で、法的効力を目的としない記載をする事が可能です。これを付言事項と言います。付言事項には、遺言作成の経緯や感謝の気持ち、願い等、家族への『最期のお手紙』として、生前の自分の想いを伝えるという意味で作成される場合もあります。

 

遺書の書き方の種類

遺言書の書き方にはいくつかの種類があり、特別方式遺言と普通方式遺言に分けられます。特別方式遺言は事故・人事災害などで身に危険が迫っているときに利用できる形式で、普通方式遺言はそれ以外の通常時の状態で使われる形式です。すなわち、ほとんどの場合は普通方式遺言を使うことになると言えるでしょう。
ここでは普通方式遺言の3種類について詳しくみていきます。

■普通方式遺言の3種類

一般的な遺言書には、自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言の3種類があり、状況や目的に合わせて自分に合った方式を選択することができます。
遺言書は正しい形式で作成できないと遺族間で後々トラブルの種になるため、遺言書を書く前には事前にしっかりと正しい知識を身に着け、内容に不備がないように慎重に執筆しなければいけません。

1.自筆証書遺言の特長

自筆証書遺言とは、遺言者が紙とペンを使い自筆で遺言書を作成する形式です。特別な手続きが何もいらないので最も利用しやすい方法といえます。一般的にイメージする遺言書はこの自筆証書遺言です。自分一人で作成できますので、内容や遺言書の存在を秘密にしておけるのもメリットです。
民法第968条により、遺言者が遺言全文・日付・氏名を自書し、押印をすることで、その遺言書は遺言としての効力が認められることになります。しかし、書式や内容には細かな定めがあり、訂正の仕方まで厳格に決められているため、ひとつでも不備があると無効になってしまうリスクがあります。また、隠したまま発見されなかったり、発見した人がこれを破棄したり、隠匿したりする可能性がないともいえません。

2.公正証書遺言の特徴

公正証書遺言とは、2人の証人が立ち会いの下、公証人が遺言者から遺言内容を聴き取りながら作成する遺言です。作成した遺言書は公証人役場で保管されます。
専門家の元で相続人と確認を取りながら作成する遺言書なので、最も確実性が高い形式であると言えます。遺言者が自筆で遺言を残せない状態にある場合も最適です。遺言者の体が不自由であるなど、特別な事情があれば、公証人に出張してもらえます。
デメリットとしては、費用と時間がかかってしまうことです。信頼できる証人が2人必要なこと、遺言書の存在と内容が証人に知られてしまうことが挙げられます。

3.秘密証書遺言の特長

秘密証書遺言とは、遺言者が自分で用意した遺言書を2人の証人と同行して公正役場に持ち込み、遺言書の存在を保証してもらえる形式です。証人と公正人には遺言の内容は公開せず、遺言書があるという事実だけを確実にするのが目的になります。
自筆証書遺言と異なり、署名と押印だけ自分で行えば、後の内容はPCでの作成・他の人の代筆が認められているのも特徴の1つです。デメリットは、遺言者しか内容を確認していないため、法的な不備があって無効となったり、相続人の争いの種になったりすることです。

■正しい遺言書の書き方~遺言書が無効になる場合とは~

遺言書が認められるには、法定要件を満たす必要があります。
遺言書が無効となってしまうケースについて確認し、正しく書くことができるようにしましょう。

1.自筆証書遺言が無効となる場合

「全文が自筆で書かれていること」が絶対条件なので、パソコンを使って書いた遺言書は認められません。また、日付や署名、押印がない場合や、「2018年吉 日」というように日付の書き方が曖昧な場合など、内容に不備があることで無効になるケースもあります。

2.公正証書遺言が無効となる場合

公正証書遺言は公証人立ち会いのもとで作成されるため、基本的に無効になるケースはごくまれです。しかし、遺言者が認知症や何らかの疾患等で、思考力や判断力が低下していて「遺言能力」がないにもかかわらず作成された公正証書遺言などは、無効とされる例もあります。
また、2人の証人のどちらかまたは両方が作成の途中で席を外した場合など、2人の証人に不備がある公正証書遺言なども、無効とされる例があります。

3.秘密証書遺言が無効となる場合

秘密証書遺言は、ワープロやパソコンでの作成や代筆も認められていますが、遺言者が自筆で署名しなければ無効になります。
遺言書を封印する際にも封筒の綴じ目に押印が必要ですが、この印鑑が遺言書の本文に使用した印鑑と同じでなければいけません。

年代別の遺書の書き方

参考までに年代別の遺言書の書き方についてみていきましょう。

■年代別の遺書の書き方

① 若い年代

20代などの若い年代で遺書を書く場合、育ててもらった両親へ育った環境、兄弟姉妹等への感謝の気持ち、友人への感謝の気持ちなど周りの人への言葉を残しましょう。

② 壮年期

残される家族を慮(おもんばか)る内容や、自分が居なくなってから案じていること、今後困らないように準備したことなどを書くと良いでしょう。
また、家族や友人、会社の人への感謝の気持ちと共に、残された家族の力になってくれると心強いという旨も書き添えると良いかもしれません。

③ 老年期

長い人生の締めくくりとして感じている想いや、感謝の気持ちをしたためると良いでしょう。

 

まとめ

遺言にもいくつかの種類があるということが分かりましたね。人生の締めくくりとして自分の想いや感謝、相続に関する意思を伝える上で最後の言葉とも捉えることができる遺言。無効になって効力が発揮されないということがないように、正しく書くことができるとよいですね。

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