レピー小体型認知症について教えて!症状は?画像所見は?

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現在認知症を発症していない方も、今では決して他人事では無くなってきているくらいに発症する高齢者は増加してきています。

今後は更に増加して来るものと思われる認知症のタイプのレピー小体型認知症について、紹介させて頂きます。
身近な方でここで紹介するような症状が出てきたら、専門医の受診をお勧めします。

 

レピー型認知症とは

レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症についで多く、脳血管性認知症とともに「三大認知症」といわれています。
主に65歳以上の高齢者に多くみられますが、40~50歳代の人の発症も少なくありません。またアルツハイマー型認知症は女性に多くみられますが、レビー小体型認知症は男性に多い傾向があります。レビー小体とは、神経細胞に出来る特殊なたんぱく質です。

レビー小体型認知症では、レビー小体が脳の大脳皮質(人がものを考える時の中枢的な役割を持っている場所)や、脳幹(呼吸や血液の循環に携わる人が生きる上で重要な場所)にたくさん集まってしまいます。レビー小体がたくさん集まっている場所では、神経細胞が壊れて減少している為、神経を上手く伝えられなくなり、認知症の症状が起こります。

■高齢者の認知症の割合

① アルツハイマー型認知症 50%
② レピー小体型認知症   20%
③ 血管性認知症      15%
④ その他         15%

レビー小体型認知症の人は、脳の中に「レビー小体」という円形の物質が多くみられます。

レビー小体が大脳皮質に広くあらわれると、もの忘れなど認知症の症状が発生し、脳のもっと下の脳幹部分にあらわれると、ふるえが起きたり、歩きにくくなるなどの動きに関する症状が発生します。

アルツハイマー型認知症との違い

アルツハイマー型認知症ではもの忘れや徘徊などが目立ちますが、レビー小体型認知症では、実際にはないものが見える幻視や、大声での寝言、また、頭がはっきりしているときと、そうでないときの差がはげしいなどの症状が多くみられます。

同じように認知症といっても、その症状にはちがいがあります。これらの認知症ごとの症状のちがいにともない、適切な介護の方法や、周囲の人に望まれる対応も変わる事は注意しましょう

 

 

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レピー小体型認知症の症状

レビー小体型では幻視や妄想などの症状が見られますが、これは視覚を司っている、後頭葉と呼ばれる部分に病変が起こる為に、視覚に異常が起こるものです。

ただ、視覚の部分が侵される事で幻視が起こると分かりますが、実は症状が出る前から、脳の異変は起きているとされています。

レピー型認知症の特徴

認知症というと、物忘れが激しいというイメージを持っている人が多いですが、レビー小体型では、初期の段階で物忘れよりも、本格的な幻視が見られる場合が多くなります。幻視は、「虫や蛇などが部屋にいる」「知らない人がいる」「遠くにいるはずの子供が帰ってきている」などと訴えいるという場所に向かって話しかけていることもあります。

■パーキンソン病的症状

パーキンソン病と間違われることもあるほど、似た症状が出てきます。手が震える、動作が遅くなる、筋肉がこわばる、身体のバランスを取る事が難しくなるなどの症状が出ます。手の震えは何もしていない時の方が出やすく、物を

持つなど何かをしようとすると震えが少なくなります。歩く時は、小股でちょこちょこ歩くようになり、一旦止まってしまうと、次の一歩が出にくくなります。また顔の表情も乏しくなり、笑っても怒っても口元が変わるくらいで、感情が読み取りにくくなります。

■誤認妄想

誤認妄想というものも、レビー小体型では見られやすくなります。まだ働いていると思っていたり、まだ自分は若くて子供も小さいと思っていたりします。また、自宅にいるのに自分の家ではないと思ったり、家族の顔がわからなかったり、家族が誰か知らない人と入れ替わっていると訴える場合もあります。

■うつ症状が出たり、レム睡眠行動障害

初期の段階からうつのような症状が見られる場合が多く、うつ病と間違えられる事もあります。また、何となく元気がないとか、食欲がないなどの訴えがみられます。この他にも、眠れないなどの訴えもあり、寝ている時に暴れたり大声を出したりする、レム睡眠行動障害と呼ばれる症状が出る事もあります。

このような症状が見受けらられるようになったら、早急に認知症の専門医か神経内科等に受診して見てください。受診して認知症やパーキンソン病と断定されるまでに様々な検査を行う事となります。

レピー小体型認知症の画像所見

ここ10年ほどの間に、わが国の認知症医療は大きく進歩しました。

脳の画像診断もそのひとつでづ。問診や心理テストと同様、正確に認知症を診断するためには欠かせない検査で、早期発見・早期治療にも大きく寄与しています。脳画像検査にはさまざまな機器があり、脳の形を見る「形態画像」と脳の働きを知るための「機能画像」の2つに分けられます。CTやMRIは形態画像で、脳の萎縮の程度や病変がどのくらいの範囲に及んでいるかなどを確認することができます。一方、SPECTやPETは、脳の血流を見ることで脳が働いているかどうかを判断する機能画像検査で、認知症の原因疾患によって働きが低下する部分に違いが見られるため、鑑別診断をするうえで有効な情報が得られます。また、新しい画像検査として注目されている「MIBG心筋シンチグラフィ」は、とくにレビー小体型認症の診断に有効で、今後の活用が期待されています。画像診断の発達は喜ばしいことですが、やみくもに画像を撮影するのではなく、治療やケアにどう生かしていくのかなど目的を持って利用することが大切です。
次に2つの画像診断の事例を紹介します。そこから見えてくる画像診断の意義が理解できる事だと思います。1例目は1年ほど前から体のあちこちが痛み出し、「死にたい」と訴えるようになった74歳・男性のケースです。老年うつ病と診断されて抗うつ薬の服用を続けたものの一向に改善しないため、もの忘れ外来を受診しました。画像診断などの結果から、「レビー小体型認知症」であることが判明。レビー小体型認知症に効果のある薬の服用を続たところ、元気を取り戻し、体の痛みもなくなりました。

画像を用いたことによる正確な診断が、適切な治療につながった好事例です。もう一つは77歳の男性のケースでは、SPECT検査でアルツハイマー型初期とまったく同じパ
ターンを呈していたため、認知症予防介入への参加を呼びかけました。何の症状もでていない状態でしたが、本人は画像を見て納得。積極的に参加するようになり、2年経った今も認知症の発症は認められていません。画像診断の結果を踏まえた早期の認知症予防介入が奏効した事例と言えます。

http://www.miyake-naika.or.jp/17_sittoku/ninchisho2.html

注意点

一番の注意点は、認知症という病気を持って生きる人の思いを知ることです。

認知症の初期の段階では、もの忘れなどによって日々の生活が思うようにいかないことを繰り返し経験し、不安な日々を過ごすことになります。人によってはすっかり気持ちが沈みこんで、うつ状態になったり、さがしている物がなかなかみつからないと「誰かが盗んだのではないか」と被害的になったりする方もいます。

そのような不安の中で日々暮らしている人の気持ちを周囲が理解することがとても重要です。「少しぐらいもの忘れがあっても、お互いに支え合えば安心して暮らしていくことができる」と実感できるような雰囲気づくり、環境づくりが介護の最も重要な注意点です。

又、環境づくりで大切なことは、薬の管理、金銭の管理、交通機関を利用しての外出など、手段的日常生活動作能力の支援をサポートできる体制をつくることです。お薬は1回分ずつ小分けにしたり(一包化)、服薬したことが自分でもわかるように仕切り箱を用意したり、その都度声をかけてあげたりします。金銭については、小さな額は本人管理、大きな額は家族がサポートして銀行預金。遠方への外出や通院などには誰かが何気なく付き添ってあげます。

このようなサポートは家族的支援と呼ばれることがありますが、一人暮らしの場合でも、このようなサポートをどうするか地域の中で考えていく必要があります。認知症が進行すると、食事、着替え、入浴、トイレなどにも介助を要するようになります。どうすれば気持ちよく身の回りのお世話をすることができるかお、介護支援専門員と相談したり、家族の会に参加して経験者の話を聞いたりします。介護をしている方同士で、お互いの経験、耳より情報、感じたことなどについて、気軽に話すことができるネットワークを作っておくことが大切です。

認知症は周囲の人や社会全体のサポートが必要です。

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まとめ

認知症は今や止める事ができない難病の一つで、今日日本の認知症の医療技術は世界に誇れるものがありますが、その日本の優れた医療を技術を用いてもレピー型認知症もアルツハイマー型認知症も一度発症すると、完全な元のように戻れる事はまだできません。

いつの日か認知症も完全に完治出来る日がまもなくやってくる事に期待したいものです。

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