高齢者が履く靴ってどんなのがいいの?選ぶポイントは?

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私たちが普段身につける物の中でも、取り分け自分に合ったものを選ぶのが難しいのは「靴」ではないでしょうか。作りによっては同じサイズ表示でもきつくて入らなかったり、逆にゆとりがありすぎることもあります。
また、素材の柔らかさや縫い目によっては甲の骨に当たって痛くて歩きにくいなど、実際に何度も試着し更に少し歩いてみて初めて自分に合っている靴かを判断することになります。靴の適切な選定を誤り、我慢して履き続けると足を痛めてしまったり血行障害などの原因にもなってしまいます。これは高齢者も同様です。自身の意思を表せなかったり感覚鈍麻や麻痺のため、靴選びが難しい人も多いと思います。
高齢者の靴について考えていきましょう。

 

高齢者が履く靴とは

高齢者にとって自分に合った靴選びをするのは大変です。
「取り合えず、サイズが合って履ければいい」ということで足に合わない靴を履いていると歩行のしにくさが増してしまったり、転倒の原因にもなります。

高齢者と靴に関する一例を紹介します。

~パーキンソン病のある方の靴に関連する一例~

通所リハビリサービスに通う、ある男性利用者Aさんの場合では下肢筋力低下とパーキンソン病があるため、歩行の際は膝がほとんど上がっていません。
パーキンソン病特有の一歩目が出にくいという症状がみられます。ようやく「一歩が出た」と思うと靴の先が床の引っかかってしまい動作がとまってしまいます。
通所リハビリサービスの床の表面はワックスがかかった塩化ビニル素材。Aさんの靴は軽い方がよいと考えて家族が準備してくれたゴムサンダルやプラスチックサンダルのような素材の靴でした。しかしこの靴の素材が床素材との摩擦で引っかかってしまうのです。
そこで、リハビリスタッフの助言で高齢者向けの靴を改めて選定し、購入しました。
新たに購入した靴は靴全体がメッシュ素材で軽量。靴底はナイロンとポリウレタン製です。すべり止めの効くゴム製はゴムの抵抗が足運びの妨げになるのでこの場合はあえて避けました。
履く靴を変えただけで、Aさんの一歩目の踏み出しが床に引っかかるということはなくなり、歩行も一歩一歩ですが靴のせいでその動作が止まるということはなくなったのでした。

これは一例ですが、このように高齢者の身体の状態や動きに合わせた靴を適切に選ぶことは日常動作の安定性にも繋がります。もちろん、転倒事故防止にもなりますし自身で活動できることで活動量や気力が向上するので自立支援にも効果があると考えられます。

では高齢者にとっての最適な靴選びは、どのような点に気を付ければよいのでしょうか?
次に靴選びのポイントをみていきましょう。

 

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高齢者が履く靴を選ぶポイント

高齢者が履く靴は、先ずは「安全性」と「機能性」を重視しましょう。

■安全面、機能面のポイント

・靴の脱ぎ履きがしやすいこと

高齢者にとって靴を脱いだり履いたりする動作は、重労働です。また、上手くできないと急いでしまい、ますます無理な動作をしてしまうことでふらついたり転倒に結び付いてしまいます。

・かかと部分の硬さや高さ

足首を支えるという意味でかかと部分の程よい硬さと高さがあると、動作が安定するでしょう。

・ゆとりと歩きやすさを重視

足のむくみがあると、足の甲部分やつま先が窮屈だったりして、市販されている靴ではなかなか自分の足に合うサイズがないという方も多いと思います。疾患によっては浮腫みがひどいという方もいます。浮腫みが強いと痛みを伴っていることも多く、靴の圧迫で浮腫みや痛みが増強しないように考えましょう。

・足のサイズは片方ずつ個々に考える

高齢者向けの靴では片方ずつ異なったサイズで購入できる商品が多くあります。麻痺で装具を付ける場合なその分サイズアップしますし、装具を使用しなくても麻痺側の足が痩せている場合もあります。特に麻痺がある場合はこのような点に注意しましょう。

~安全性と機能性、そしてオシャレも~

さて、ここまで安全性と機能性についてまとめてきましたがこれらのポイントを押さえた上で、条件に叶うなら高齢者自身にとって好みのデザインの靴を選ぶことができればより良いでしょう。
最近では高齢者向けの靴のデザインもおしゃれで華やかなものや、シックな物まで様々な商品が店頭に並んでいます。福祉用具専門のカタログの中でも杖や靴に関しては年々デザインも色・柄が男女共に豊富になっています。花模様や織に工夫のあるもの、暖色系から寒色系、革素材など好みに物を選ぶことも高齢者にとって楽しみの時間となるでしょう。
高齢者のおしゃれは本人だけでなく周囲の高齢者にも心理面で好影響を与えるとされています。自分の持ち物や身だしなみに気が向くことで、次は姿勢を正して歩きたいという気持ちが芽生えたり、素敵な靴に負けないようにリハビリを頑張る人が実際にいます。その姿を見て、自分も頑張ろうという方も通所リハビリサービスの現場ではみられています。

 

高齢者が履く靴の注意点

では、具体的に高齢者が靴を選ぶ際の注意点を見ていきます。

■市販品以外の商品を検討して豊富なサイズから選定する

福祉用具専門員やケアマネージャーなどに相談すると介護用品のカタログを商品の紹介をしてもらえます。これらの商品は市販品にはないメリットがあります。
足囲のサイズを自分の足に合わせて変更できます。サイズだけでなく足囲の変更が可能です。
足囲のサイズもE、3E、5E、7E、10Eとあり、むくみや足、足の指の変形、甲高で合う靴がない方でもサイズを変更できます。

■ つま先部分の幅が広く軽くて動きやすい、サイズも豊富

介護専門カタログや、福祉用具専門員等に相談しての購入では、通常の靴に比べつま先部分が幅広なつくりになっている靴を市販品よりも多く紹介してもらうことができます。つま先部分の幅が広いので、窮屈感が軽減されます。
また、サイズ展開もSS(20cm)~6L(28.5cm)と豊富で軽い商品はとても履き心地が良いのと動きやすいのが特徴です

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まとめ

高齢者にとって、身に付ける物次第で動きがスムーズになったり妨げになったりその与える影響は大きいです。
またその身に付ける物が適切にフィッティングされているかが重要です。例えば、ズボンが少しねじれていても歩行のバランスに支障をきたす場合もあります。
特に靴に関しては、活動に大きな影響を与える可能性はより高いでしょう。私たちにとって足の動きは立ち座りや体を支える、踏ん張る、方向転換をするなど動きの根幹です。そのため、その足を支える靴が合っていないと動作が不安定になってしまいます。
逆に考えると、今まで動作が不安定であったり身体機能的には問題がないのに動作がスムーズにできないということがみられていた場合には、靴が合っていないか靴が動作に対して悪影響を与えているとも考えられます。
これらのことから高齢者にとって、適正な靴を身に付けることは日常生活の自立支援でもあると考えた方がよいでしょう。

 

 

 

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