慌てないための介護入門(1) : そもそも介護とは

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介護は突然にはじまります。私の知り合いは、母が体調を崩し病院に行ったまま、2日ほど入院検査をすることになり、そして介護をする必要があるという告知を受けたそうです。年をとると身体のあちこちが弱くなり、どうしても病気がち、体調を崩しがちになります。病院で診断を受けた結果、歩行が困難などとしてその支援をしなくてはならないという説明を受けることがあります。それが介護のはじまりなのです。

 

医療ソーシャルワーカーとは

ソーシャルワーカーとは社会福祉士と精神保健福祉士という国家資格を持っている方たちの総称です。広義では、生活する上で困っている人々た、生活に不安を抱えている人々を援助する専門職で、病院に在籍しているソーシャルワーカーのことを医療ソーシャルワーカーという呼び方をします。

入院中や退院のとき、今後介護が必要になるかもしれないということを知らさせた場合は、医療ソーシャルワーカーに今後のことを相談するといいでしょう。医療ソーシャルワーカーの在籍していない病院では、病棟の看護師などに相談をすることになります。

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介護のはじまり

介護のはじまりとして多いのは、歩行が困難になるというケースで、状態がよくない場合は車椅子での生活を検討しなくてはならないこともあります。高齢であると身体も弱くなり、自宅で転んでしまったりという些細なことが、骨折などの大きな事故につながることも少なくありません。そして入院し、骨折が完治するまでは車椅子で暮らします。そのまま足の状態や体力が回復しきらず、退院後も車椅子で生活しなくてはならないというケースも少なくないようで、介護やリハビリが始まるのです。

このようなケースでは、退院後に、住み慣れた自宅で暮らすのか、それとも施設に入居させるのかということについて考えることになります。前者を在宅での介護といいます。多くの場合、在宅での介護をしていくとなると、家族が付き添い支援をする必要があり、家族にかかる負担は大きくなります。

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介護の準備と心構え

介護、なかでも在宅で介護を行っていく上で大切なのは、家族同士が助け合うことです。誰かに負担がかかりすぎると、家族の中でその人だけが疲弊してしまい、諍いの種になってしまうこともあります。また、在宅で介護を行っていくのではなく、介護施設(老人ホーム)などに入所することも検討するかもしれません。介護を受ける方の考え方、要望や価値観も様々で、家族に迷惑はかけたくないから老人ホームなどに入りたいという方もあれば、家族以外の知らない人の世話になることを嫌う方もいます。介護を受ける人(親)自身の希望や心身の状況、家族だけでどこまでの介護ができるか、金銭的な余裕があるかなど、急な事態に慌てず、落ち着いて総合的な判断をする必要があるようです。

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まとめ

今回、第1回の投稿として、介護について理解の掘り下げをしてみて気づいたことは、介護は日常の延長線上にあるイベントなのだということです。よくテレビドラマなどで、突然大病を診断されてしまうシーンがあります。今までの普通の暮らしの中では、決して関わったり、知り合い、付き合うことの無かった病気と突然出会い、それまではまったく予定も、想定をしてしなかった人生が始まってしまうのです。多くのドラマや小説では、それこそまるで人生が変わってしまったようで、そこから様々な苦悩や障がいと向き合っていくのです。しかし、介護は、生まれてから死ぬまでの人生の中で、必ず、自然と訪れるイベントなのだと感じました。人はみんな等しく年を取ります。そして、年を取ると身体が弱くなります。身体が弱くなると、病気やケガをしやすくなってしまいます。そして、病気やケガをしてしまったら、だれかの手助けが必要になるのは当然のことなのです。私たちが子供の頃、風邪を引いたとき親に看病をしてもらったのと同じように、私たちも、親が年を取り、体調を崩しがちなときはサポートをするというような普通のことなのだと思いました。

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