葬儀屋ってどんな仕事?仕事内容は?

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葬儀こそは私達の生活に切っても切れない行事。いつ誰のもとで起きるか分かりません。反面、それを担う業者である葬儀屋については、案外知られていない面もあります。具体的な業務内容はどんなものなのでしょうか。
また、自分が就職するとなれば、自身の適性の有無や待遇なども気になって来ます。業界内部の話も交えて全体像を解説します。

 

葬儀屋とは

その役割とは

葬儀屋とは葬儀の請負業者。遺体を保管し、葬儀の一部始終を取り仕切るのが役割です。病院や警察と提携を取り「人が亡くなった」との連絡を確認して、遺族の元へ赴きます。それ故に、年中無休24時間稼働の業務となります。

就職するには

資格や学歴などは葬儀屋になるための必須条件ではありませんが、ルートは実質的にほぼ決まっています。

専門学校

最初から専門教育を受け、葬儀屋となる人は多くいます。葬儀のみの学校よりも接客系学校に葬儀業の学科が設けられたものが、多くを占めます。「葬祭ディレクター技能審査協会認定校」(後述)もあります。

紹介

地域会の関係者によるコネ就職、出入り業者からの転職、派遣社員が引き抜かれるなど。

一般求人

求人は多く出ていますが、殆どは経験者対象です。
「セレモニースタッフ」、「生け花スタッフ」など、明確でない募集名も良く見られます。

必要な資格は

葬儀屋になるための資格はありません。
「これが無いと仕事に就けない」と規定された業務独占の資格は存在せず、個々の業務上のスキルアップのための民間資格が複数ある状態が続きました。その様な中、整備されたシステムを持つ資格が生み出されています。

『厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査制度 1級・2級』

葬祭ディレクター技能審査協会(1995年設立)による制度。葬祭業の知識や技術向上と、それに伴う地位向上を目的としています。
協会設立の翌年(1996年・平成8年)に技能審査制度として、労働省(現・厚労省)の認定を受けています。
協会の作った制度が厚労省の認定を受けているのであって、厚労省直轄の資格ではありません。受験に実務経験が必要。また協会の認定を受けた学校があり、指定教科の履修で減免される制度もあります。
試験科目も、マークシートの学科試験の他、幕張り、接遇マナー、司会役など、現場でのスキルを推し量る実技試験もあります。

葬儀業に対する政府対応

葬儀に対する法の強化、即ち政府からの監視は厳しくなっています。
・2005年(平成17年):葬儀サービスの取引実態調査(公正取引委員会)
・2007年(平成19年):葬祭業取引適正化に関する調査(総務省)
・2011-12年(平成23-24年):ライフエンディング・ステージの関連報告書公表(経済産業省)
消費者契約法や個人情報保護法も、葬儀屋と深く関わります。今後より一層のコンプライアンスが求められます。

 

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葬儀屋の仕事内容

業務の流れ

依頼受理・説明

死亡の連絡が届いた病院へ出向き、遺体を遺族宅などへ搬送。遺族へお悔やみの言葉を掛けつつも、葬式に関する説明をします。
冷静かつコミュニケーション力が求められます。

遺体への処理・遺族との打ち合わせ

遺体へドライアイスなど使い防腐処理をします。遺族たちとは、喪主を誰にするか、葬儀方法はどうするかなど、話し合います。
そこから、料金や日取りなどを決定し、データを処理します。

通夜の業務・会場設営

遺体の更衣(白装束など)、会場への搬送。会場設営、参列者への接遇、通夜の司会や参列者誘導など。
終了後は、翌日の告別式準備となります。

告別式・火葬・初七日法要

通夜と同様、告別式の司会や進行、雑務を行います。その後、出棺。斎場へと遺体を搬送し、火葬などの進行係となります。
火葬後は、初七日法要の手続きや、精進落とし会食の配膳を行ないます。葬儀が終了すれば、料金請求などの事務手続きが待っています。

葬儀業務内の専門職

上記業務の中には、更に細分化された更に独特の技術が用いられます。

納棺師

遺体を清潔にし、更衣や化粧を行って棺に納めるまでを行う技術師。
遺体洗浄の技術である「湯灌」から「湯灌師」とも呼ばれます。
葬儀会社の社員が務める他に、この業務のみを請け負う、独立した業者もいます。
●使用道具
・湯灌用専用浴槽(室内に持ち込めるタイプや、専用ワゴン車に設置された物など)
※状況や遺族の希望により、その場にある一般入浴設備も用いられます。
・清拭道具
※浴槽による洗浄・清拭を「シャワー式湯灌」、寝床の上でのみ行われるのを「古式湯灌」
・理容道具(化粧品・爪切り・髭剃り)
・衣類(白装束や遺族の希望した衣類)
・防腐道具(ドライアイスなど)

エンバーマー

エンバーミング、日本語では「遺体衛生保全」「復元納棺師」と呼ばれる業務を行います。病院にて看護士により行なわれる、「エンゼルケア」と似ています。
遺体の防腐処理を行う役割。以下の様な処置を遺体に施します。
・全身の消毒
・防腐剤注入(代わりに血を抜き取る)
・胃の中の残差物を吸入
・傷をテープで覆う

葬祭ディレクター

知識や技術を全体的に身に着けている立場。葬儀全体の事に対応。現在は検定資格あり。葬式進行の中心に立つ事が多くなります。

生け花師

花を美しく見える様に飾る事、鮮度を保つ事に精通しています。
葬式上での生け花は、宗教上の理由による飾り方、色や種類選びなどの、普通の生け花以上の知識が必要です。

 

葬儀屋に合っている人、合っていない人

合っている人

強い真摯さ

葬儀においては、他の業務以上に求められます。相手は肉親に先立たれて動揺している人達です。不真面目さや手抜きは許されない事です。

体力がある

一日一日24時間の間に、いつ仕事が始まるかわかりません。それにすぐ対応できる体力が求められます。
また、広い会場を様々な道具や機材を運んだり、遺体や棺を運ぶ事にもなります。

コミュニケーション能力

遺族や葬式会場来訪者など多くの人と接しなければなりません。僧侶など、他業種との連携もあります。
何よりも、肉親に先立たれて動揺している人達に対するものなのですから、会話の上手さが求められます。

臨機応変な判断力

依頼は思いもかけない時間に来るかも知れません。遺族の都合で、短い時間内で葬儀の計画作成に対応しなくてはならないかも知れません。急に事態が変わっても、すぐに対応策を練らねばならないのです。

常に知識を吸収できること

葬儀は宗教が係るものであり、対応もそれに合わせなければなりません。各種宗教の知識を吸収できなければならないのです。

合っていない人

上記から外れる人は、葬儀屋に合っていないと言えます。
・葬儀屋への真摯さを持てない
・持久力や筋力が弱い
・口下手である
・一つの事には集中出来ても予定が変わると対応出来なくなる
・広範囲の知識を持てない
こういったタイプであると、葬儀屋としては成り立ちません。

 

葬儀屋の待遇

給与

会社員として

大手会社もある一方、家族経営も沢山あるため、平均値が見えにくい世界です。
また、葬儀屋は近年乱立気味で、葬儀は値引競争となり、挙げ句給与が減らされる事が多くなっています。
現時点での葬儀屋は、他の会社員と大差ありません。
新卒21万~ベテラン30万ほどになります。

経営者として

葬儀なる仕事は決して安定していません。いつ連絡が来るかも分からないのです。年収1千万の経営者もいますが、月によっては仕事が入ってこない場合も有り得ます。

下請けの専門技術師

納棺師など技術師が下請けで行った場合の給与です。
・納棺師:25万以上、
・エンバーマー:17万以上
・葬祭ディレクター;20~30万
・生け花師:18万以上

勤務時間

連絡や依頼はいつ来るかも分からないため、会社は24時間営業しており、夜勤には夜勤シフトが存在します。ひとつのシフト自体は、8時間勤務としている所が多く見られます。

休暇

週休2日は大手会社なら確保できますが、休日は勤務時間同様、シフト制となります。小規模では人手を確保できないので、休日中に急な出勤依頼が有り得ます。また休日に割り当てられるのは、葬式が少ないため、「友引」の日になるのも特徴です。

 

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まとめ

葬儀屋は、時間が不安定で、仕事の範囲は広く、広範な知識が要求されます。また何より、遺体を扱う、遺族と接するなど、精神負担が大きいものです。おまけに、避けられるべき仕事と見られる事すらあります。待遇も決して良くありません。
そんな中で仕事に取組み続けられるのは、死者を送り出すという、避けられない事を担う使命感です。

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